台風の影響で昨日も大雨、今日も大雨
被害が出ないといいのですが
山崎豊子「運命の人」
昨日の続きです
北九州の青果業の実家に身を寄せた弓成は、
記者になるべく、生業を絶って東京に出た彼だったが
豪腕でならした父親の庇護の下、何とか生活はしていたものの
すでに病を持っていた父が亡くなった後は、商売もうまく行かず、
終には他の青果業と合併の話が持ち上がり
彼は従兄弟にすべてを任して家を出る
身も心も荒んだ彼は、沖縄行きの船に乗り
まるで廃人のようになって、フラフラと海へ飛び込みそうになったとき
たまたま居合わせた渡久山に助けられる
弓成の様子を見て渡久山は自分の家に誘い
寝むことをすすめ、しばらくそこで静養することになり
やっと人間らしい心を取り戻せた彼は
その後伊良部島にわたり、島人たちと交わりながら
刺々しい気持ちも削ぎ落とされていく
そんな月日が流れ、
彼は再び沖縄の歴史を研究し始め、人々が閉ざしていた言葉を聞く
戦争のこと、基地のこと・・・・
一方、琉球大学・我楽助教授は
アメリカの大学へ客員研究員として出向していた
研究は、アメリカの対日戦略、そして沖縄返還に至るアメリカ側の政策だった
そこで手にしたのが沖縄返還に関する「復元補償費」400万ドルの密約文書だった
このとき2000年
数十年の時を経て、弓成の証言が立証される
・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*
沖縄密約、
詳しいことって知らんかったわ
いわゆる「西山事件」らしい
つい昨年、外務省が文書公開の決定をした、らしいです
いやいや、いつもながら山崎豊子さんの作品は社会派で良いですね
殆んど読んでいますが
この作品が最後になりそうって
主人公が絶望し、死ぬことばかり考えていたときに出合った渡久山とのくだりは
涙なくしては読めませんでした
裁判で、どろどろした男女の話に持っていかれ
検事側の「すりかえ」が功を奏して
外務省は無傷のまま
まったく理不尽な話で、やっぱり政府の不信感は募るばかりです
良い本でした
、
感動しました、おススメです
被害が出ないといいのですが
山崎豊子「運命の人」
昨日の続きです
北九州の青果業の実家に身を寄せた弓成は、
記者になるべく、生業を絶って東京に出た彼だったが
豪腕でならした父親の庇護の下、何とか生活はしていたものの
すでに病を持っていた父が亡くなった後は、商売もうまく行かず、
終には他の青果業と合併の話が持ち上がり
彼は従兄弟にすべてを任して家を出る
身も心も荒んだ彼は、沖縄行きの船に乗り
まるで廃人のようになって、フラフラと海へ飛び込みそうになったとき
たまたま居合わせた渡久山に助けられる
弓成の様子を見て渡久山は自分の家に誘い
寝むことをすすめ、しばらくそこで静養することになり
やっと人間らしい心を取り戻せた彼は
その後伊良部島にわたり、島人たちと交わりながら
刺々しい気持ちも削ぎ落とされていく
そんな月日が流れ、
彼は再び沖縄の歴史を研究し始め、人々が閉ざしていた言葉を聞く
戦争のこと、基地のこと・・・・
一方、琉球大学・我楽助教授は
アメリカの大学へ客員研究員として出向していた
研究は、アメリカの対日戦略、そして沖縄返還に至るアメリカ側の政策だった
そこで手にしたのが沖縄返還に関する「復元補償費」400万ドルの密約文書だった
このとき2000年
数十年の時を経て、弓成の証言が立証される
・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*
沖縄密約、
詳しいことって知らんかったわ
いわゆる「西山事件」らしい
つい昨年、外務省が文書公開の決定をした、らしいです
いやいや、いつもながら山崎豊子さんの作品は社会派で良いですね
殆んど読んでいますが
この作品が最後になりそうって
主人公が絶望し、死ぬことばかり考えていたときに出合った渡久山とのくだりは
涙なくしては読めませんでした
裁判で、どろどろした男女の話に持っていかれ
検事側の「すりかえ」が功を奏して
外務省は無傷のまま
まったく理不尽な話で、やっぱり政府の不信感は募るばかりです
良い本でした

感動しました、おススメです
