いちよう:二千和会だより

 会報「いちよう」を通して、人生がさらに豊かに広がるよう「今も青春!」の心がけで楽しく交流しながら散策しましょう。

初夏の古都鎌倉 文学歴史めぐり

2007年07月01日 | 会報お役立ち

 土曜日の今日は、鎌倉の人混みも想像以上で、さらに役員が気づかったのは34名参加(当日は29名になったが…)で過去22、3人が常だったので、何かと不行き届きがあってはならぬと心がけてはいたものの、ご迷惑をお感じになられたのではと案じております。どうぞご寛容にお願いします。 
 長谷寺で紹介されていた紫陽花は「かまくら」という新種。「隅田の花火」に似ているが、これは八重咲きで色も青という違いがある。これも魅力的。
              
 長谷寺の観音堂の裏手、斜面に咲き乱れる紫陽花の数々。2000株あると言われる紫陽花はそろそろ見ごろが過ぎて…でもその花の前に佇む美女は、いつも素敵な花時です!

 隣の光則寺に今が満開の半夏生(はんげしょう)。その葉が雨で濡れています。
 昼食を境に今日の天気予報より7~8時間早く雨が降り出しました。皆さんは“晴おんな”だったはずなのに…。鎌倉はなぜか雨に縁があったようです。鎌倉下見

与謝野晶子が詠んだ
鎌倉や 御仏みほとけなれど釈迦牟尼しゃかむには美男におわす夏木立かな
 仰ぎ見れば確かに美男子であられる。
 こういうお方がもし現実にお出でになるなら、お姿だけでなくお気持ちもきっと美しいことだろうと、想像を掻き立てながら晶子の歌の心に思いを馳せた。

 そのあとは、雨の中、鎌倉文学館を背に皆さんの集合写真を撮りました。画面の真ん中はカメラのレンズに落ちた雨粒でぼやけ、ついでに皆さんの肖像権をお守りしました。

 そして次は吉屋信子記念館。年に数回しか開館しないので、この文学散歩を折角だからと、数回しかない開館日に合わせた。もしかして、この日程決定で参加を見送られた方がおられたか?
 そのような方々の気持ちが添えられて雨の日になってしまったのかしら??

 我々女性にとっては「少女小説」などと単なる「小説」というのではなく、わざわざ少女などと断ってのジャンルができたのも吉屋信子からではないかと思われる。
 いまや少年○○、少女○○など漫画にもこんな年代の区別がされてきているけれど…。
 親しみをもって作家の書斎を覗き見てとてもよい雰囲気に惹かれた。この一日採光状態が変化しにくい部屋で原稿を執筆したのかと、そんな部分まで関心をもって見せていただいた。