楽しい情報集めを学びました。
F.K.さんに、私の前からの友達とご一緒にとお誘いしていたら、反対に「その日なら…」とF.K.さんに誘われてその計画に乗りました。
国立劇場の中の伝統芸能情報館で、「映画だけれど文楽を無料で楽しめるの」という。
外国の方は日本の伝統的な芸能として興味をもち学んでもくださっているのに、列記とした日本人である私が、難しいと敬遠している「文楽」や「能」、「狂言」。イーデス・ハンソンさんは確か文楽に興味をもたれて、人形を扱う吉田某という方と結婚され、帰化して日本人になったほど尊敬に値するひとり…。
ひどい話で申し訳ないことだったと後悔しているのだが、高いチケットを買っておきながら文楽の舞台をすっぽかした過去もあり、能舞台の花道の直ぐ前の席で眠ってしまったこともある。F.K.さんは「もったいない…!」と呆れ顔。
国立劇場↑ 伝統芸能情報館↓
情報館の玄関
お誘いを受けた今回のものは「公演記録鑑賞会」として4月から9月まで、毎月第2金曜日午後2時から先着120名(開演中の入場はもちろん出来ない。)というもの。
演目は「祇園祭礼信仰記」で〔金閣寺の段〕だけを拝見した。〔爪先鼠の段〕は惜しくも見ずに退席したが、帰ってから検索して調べたら、爪先鼠は姫さまが、爪先で描いた鼠が実際に動き出して結わえられた綱を噛み切ってもらい助けられたと言う話。よかったんだろうなぁ、もう少し粘っていたほうがよかったかな?と思った。
F.K.さんは最後までご覧になると思ったのに悪いことをしてしまった。私に付き合ってくださって、申し訳ない気持ちが残った。
〔金閣寺の段〕が始まった時は、全く言葉として掴めない状況だったが、やはり私は日本人だと確信した。だんだん解ってくるのだ。
信長と秀吉が囲碁を楽しんでいて、秀吉の打ち方は淀みなく一気に人形の手から碁盤にスッと打つが、信長は碁を盤に落として碁石を動かす打ち方で、考えながら打っている表現は指使いの細かさも窺えて見事だ。ついに信長の負けの色が濃くなってきたところで、碁盤をひっくり返す怒り―相手を許せないほど悔しがる。…そんな怖さも感じさせてこれが人形かと思えるほどのチームワークで一糸乱れぬ滑らかさであった。
映画だからその微妙な部分を知ることが出来たとも言えるし反対に直に見なくては分からないことも多かろう。そこが情報館の目的でもある。
F.K.さんの情報蒐集は、それぞれの施設にあるチラシをたくさん集めて、よさそうな好みに合いそうなものを選択するのだ。大なり小なりには皆さんもなさっているでしょうが、時間を有意義にそして情報を上手に活用され金額もそれほど張らないで楽しめる賢い手段の選択は、畏れ入ったし感心した!!
真似の少しでも出来るものならと私も集めたが、どのくらい上手にそして貪欲に素晴らしいものを掬い味わうことができるであろうか?
少しでも真似をしよう、良いことを教えて頂いたと思って、帰ってきたけれど…。