いちよう:二千和会だより

 会報「いちよう」を通して、人生がさらに豊かに広がるよう「今も青春!」の心がけで楽しく交流しながら散策しましょう。

街角ウォッチング②

2008年01月25日 | SO-Color

 更に歩き続けるとしよう。文学散歩をするうちに、「歩く」イコール「健康」という公式が私の頭の中では成り立ってきている。

 この交差点の一角、前の方の赤い花が街角ウォッチング①に登場したバーベナ。
ちょうどこの時は赤信号で車は皆、停車していて道路が広く写っている。しかしその効果だけではなく事実広いと思う。
 赤い車や青いトラックの方向の道は変化があって面白いと思うが、今回は単にただ、いま歩いている方向にまっすぐ歩くことにする。道路の向こう側のビルが気になる。
    
 左の写真は結構どこにでも見られるブティックの店。ファッションのディスプレイが、ちょっと覗きたい衝動に駆られる。そして右の写真…エキゾティックな建物なのに、看板が「誉」。毛筆の文字の下に「HOMARE」とフリガナならぬ「フリ-ローマ字」。一体何を商っているのだろう。誉の更に右側に注目すると「気」の古い書体の漢字一文字。面白いね、この街の通りは!


 ここは名古屋市千種区。真正面は東山公園といい、動植物園や遊園地がある市民の憩う場所。万葉の散歩道も20年前くらいに整備されたが、それら植物たちは、さぞ地に着いて立派に生長したことだろう。
 ちょっと裏通りへ入ろう。「甚」という名の画廊(これも名づけ方が、考えればちょっと違うセンス?)があったので、立ち寄った。
 撮影の時は午後3時30分ころ。天気があまりよくないので薄暗いが…。一歩裏道へ入ると、車は進入禁止になっている。もしかして一方通行の道路かも知れないが、手前に花壇・植え込み用のスペースが見える。レンガで囲いをしているその部分は道に張り出していて、そこを通る車もスピードは出せないように工夫されている。ここを通学路にしている小学生の集団にちょうど出合ったが、おしゃべりしながらランドセルの中身をカタカタさせて通り過ぎて行った。

 余談だが、売れない時代の貧しさで生活に困って、後に有名になる作家が、質屋に助けてもらって生活の足しにしたという話を聞く。一葉も、贔屓か味方かの質屋さん「伊勢屋質店」がありましたっけ!大きな蔵がいまも残っていましたっけ!
 (’06年に小石川方面のお花見の際に回り道してみた一葉ゆかりの質店)

 その伊勢屋という質屋さんを思い起こすような質屋の看板が目に入った。この地方では「しち」ではなく「ひち」と言うだけではなく、堂々と「ひち」と看板に標す。しちかひちか?どちらが正しいのかと思ってしまえるような、堂々とした看板。
 ちょっとその質店の脇でも歩いて見ようかと、矢印を伝って行ってみた。物好き、好奇心の塊…そんな感じで歩いた。小ぢんまりとしていて大きな蔵もなかったのだが…。
 
 通り過ぎて振り返って見た伊勢屋質店      名古屋の質店「ひち・・」の看板

 画面をアップロードして見たら気がついたことが一つ。裏通りは電線が縦横に渡り、空がすっきり見えない。表通りはそれに比べると全くすっきり!電線が見えていない。最近の工事の結果だろうか?元からそうだったのだろうか? (検索してみたら、1989年世界デザイン博を契機に電線の地中化がなされたとわかった。)