歩道際に花の寄せ植えポットが並んでいる。このポットの右方向にはスポーツセンター。そしてスポーツセンターの向かい側は、千種図書館。
犬の散歩に付き合って、小走りに駆けていく主婦らしき方。その小型犬は何やら布で作った衣装を着けている。一見すると可愛い…と思ったが、犬の気持ちになったら、快適なのだろうか?迷惑なのではないか?と思いながらも、飼い主でもない私。大きなお世話かと自分の心に向けて言ってみた!
そろそろ、あとひと駅で我が家にたどり着く。この辺で一休みしたくなる。気の向くままに取りとめもなくあるいたので、もう歩き出してから1時間少し越えたのだ。ちょうどこの辺は椙山女学園大学、愛知淑徳大学などいくつかの大学がある。またアウトレットの商店街、三越デパートなどがある。100レーンあるとご自慢のボーリング場もあり、子ども会で連れて行ったこともあった。そんなことを思い出しながら、何気なくデパート脇の交差点を撮って、家に帰ってそれを見たら、私が50歳記念にと取得したあのライセンス。「星が丘ドライヴィング・スクール」の教習車が止まっていた。あの赤い車だ。
勿論私が教習を受けたころは、赤い車なんて洒落てはいない。どこにでもある白い車だったのだが、「危険」「注意を促す」という意味で赤い車が教習車に採用されたのは、拍手ものだと思った。
上の右写真を大きくしたが、ちょっと先輩顔をしたかった私なのか?
教習担当教員は?
もうお世話になった先生はいらっしゃらないかな?
懸命に習っていたある日、
「君は顔は澄ましているのに、耳は澄ましてないね。車は五感を研ぎ澄ませて乗るんだよ」と。
私は喜んだ。
「先生とても記憶に残る巧い言葉ですね! 私は車に乗るたびに、その言葉を思い出すと思います! 」と
思わず拍手して、生意気かも知れないが、先生を褒め称えた。
今でもその時の言葉が、ハンドルを握るたびに、聞こえる。
鼻をきかせ(ガソリンやゴムの臭いなど異臭は?)耳を澄ませ(エンジン回転数で音が違うし外部からの警笛などは?)、ハンドルからくる振動やタイヤの路地面との当たりなどにも注意を払い…と、私はエンジン始動の都度思い起こして、ニタリとするのだ。
「顔は澄まさないかわりに、真剣ですよ!一瞬、1秒たりとも不注意に走るな!ですね。」