暮れなずむひととき、近くへ散歩に出た。犬の散歩を楽しむ人、ジョギングで駆け抜けて行く人、おしゃべりしながら散歩を楽しむ人たちが行き交う中、私はひとりで春の息吹に触れて歩いた。
空を見上げると上弦の月がぽっかりと浮かんでいる。桜と月は良く似合う。絵になる…。 未だにはっきりしない上弦と下弦の月だが、右に月の姿があるのが上弦、左に月の姿が見えるのは下弦の月なんですよね!
そういえば、菜の花とも似合うと思っている。むかし、菜の花を描いたとき、そして牡丹の花を描いたとき、日本画の先生はここに月を描いてごらんなさい…と言われたことを思い出す。若かったし、気持ちにゆとりが無かった頃だったから、月を描こうとは思わなかったし実際は“取って付け足し”の感に抵抗して描かなかったのだけれど…。しかし、月を眺めては想いを広げていって「空想する夢の時間」は大事だったし、懐かしい…と思い出された。
見上げると、花喰い鳥が花の蜜を食べに枝にとまっていたヨ!この鳥はヒヨドリです。 実は月もこの写真の中にあるのです。見つかりましたか? 言われなくても見えますよね!
「寒い、花冷えね…」と家に閉じこもっていた隙に、白木蓮は花盛りで、すでに風に吹かれて、花弁が褐色に変わり痛んでいた。今年は、時間に追われることが多くて、春の花たちを観賞するいとまもなかった。こんな姿を見ると、一生懸命に咲いている花たちに謝りたい気持ちが、湧きあがってきた。
啄木の歌を思い起こすような柳の新芽を愛しく見つめた。
何かの本で読んだことがある“桜”を思い出した。日本の桜は楚々としていて、内に秘めた力強さを含んだ咲き方ではある。
日本からプレゼントされたアメリカ・ワシントンの川べりの桜は、ワァ~ッと一気に咲いて、重々しい感じさえする塊で咲いているのだそうだ。気候のせいもあるのだろうけれど。
あの、ワシントン大統領が子供のころに桜を切って叱られたという、あの頃からの桜なんだろうなと想像した。ちなみにワシントンは「私が折ってしまいました」と正直に明かし、その正直さをもって許されたという話である。
その話から“正直”は何よりも美徳で強さをもつ素晴らしいことだと、刷り込まれた話であった。
夕方近い時間の、傾いた日差しの中の撮影で、やや郷愁じみた話になってしまった。
え!何だろう…。不思議だ! UPしたのを見直していたら、先ほどの月が下弦の月かと思えるような全く逆の向きに写っている! 画面の月が逆になるような写真上の細工はしていないのに???
月齢カレンダーで調べて確かめたが、この頃は上弦の月という。だから上弦の月は正しいのに、なぜ??
判明!実はこの上の写真は左が上となるように縦長に写していたのでした。(^_-)-☆ m(_ _)m
そそっかしくて、ごめんなさい。すぐ下に縦横訂正後、トリミングして、再度UPしました。
ここは県のスポーツセンター。ジョギングコースはこのコースだと、1キロ。こちらのコースは2キロなどと、歩いても走ってもどれだけの距離に挑戦したかが、はっきりしていて、5周したので10キロ歩いたなどと、目標が達せられて励みになるようだ。
身近にこんな好い空間・施設が市民のために開かれているのだから、メタボにならないように心掛けさえすれば効果が上がるのに…とは思うのだけれど、実行はなかなか…! ワタクシ、凡人は駄目なんですよ~!
スポーツ科学センター。体力をつけるための器具がたくさん供えられていて、科学的目線で指導を受けて、励むのみならず、強いられているのでは?…なんて思ってしまう。そんな偏見は持たなくていいのかも知れないのに、“自称運動音痴”は、こわごわガラス張りの中での皆さんが励んでいるのを覗いて通るだけ…の現状です。
柔道か、剣道か、はっきり知らないが昔から日本人の伝統的な「和」の精神を培うための競技場と、高校野球に、国際マラソンのスタートなどに使われるメインスタジアム・球場。
夕日に照らされて佇む姿をカメラに収めて、今日はおしまい!