いろいろ予定があるので、24日は雨だったけれど、かねてから出かけたかった美術館に出かけた。
ここはお気に入りの美術館。川村記念美術館と言います。
今日は企画展マリーローランサンの期間中で28日までなのです。友達にお誘いしていましたが、お互い予定が立て込んでいて、結局私だけで動き回りました。
千葉市を抜けて郊外のゆったりした空間を有した美術館です。ほか~っとしたい時ここで優雅に時を過ごせますので、気に入ったスポットなのです。
とくに雨の日は良いだろうな、人であまり混雑しないだろうし、静かに私だけの空間を維持できる…と思ったのに、甘い、甘い。皆さんも同じような気持ちでここに来られたのでしょうか?次々に入館されておりました。
美術館を取り巻く遊歩道もゆったりと鑑賞できます。この前庭もときどき見に訪れたくなるところです。
雨なのに相変わらず噴水を出していて、水鳥が自由気ままに遊んでいました。
私の限定の鑑賞は「マリーローランサン」ですから、その作品群に出会いたくて先を急ぎましたが、展示室をいくつも巡ってもなかなか現れません。これは、いつか見た作品…などもあったりして…。シャガール、ピカソ、ルノワール、大観・・・・・。シャガールの壁一面のやさしい絵は、圧巻でした。
館内では撮影禁止です。仕方ありませんので、前庭の写真で我慢することにしましょう。のんびりムードで、晴れているならベンチもありますから、しばらく眺めてもいられますが、このシトシト降る雨の中では……そそくさと通り過ぎました。
春の気配いよいよ顔をだしてくれて…ローランサンの色調にマッチするような雰囲気です。
でもローランサンの会場で、彼女の言葉…ぎょっとするようなフレーズを見つけてしまいました。
死んだ女より
もっと哀れなのは
忘れられた女です マリー ローランサン
…かも知れない、ネ。そのコーナーのローランサンは死んだような眼をした女人像が並んでいました。しかし、家政婦に雇った若い娘が気に入って、後に養女にしたというその晩年の絵は、明るい色調で可愛らしい娘像が踊るように迫ってきて、なかなか良い、ローランサンの持ち味が存分に発揮されていました。
以前愛知県で観ていたより、ず~っと少ない小さな展示でしたが、久しぶりにお会いしましたね…という感じで、嬉しいひとときでした。
紅白咲き分けているボケの花でしたが、ここではボケという名前では表記されていませんでした。メモしてくればよかったけれど、書き記しませんで(しまった)と、今思っています。何だったかしら?
目を凝らして画面を見たら、『マルウメモドキ』とありました。ボケではなく、マルウメモドキ…これが本当の名前なのね。
*マルウメモドキ?…検索して調べてみました。そんなのは無いのです。
そこで、ツルウメモドキ?…いや、この植物の花は地味な花です。秋になると地味な花よりも、実の様子が絵になり生け花にもよく使われているお馴染みの花です。
…とすると、やっぱり木瓜(ボケ)が正しいのでは無いかと思案しています。ご存知の方、教えて下さい。(3/28追記)
この花の向こうに見えるのは、レストラン「ベルヴェデーレ」です。ここで軽い昼食を頂きました。西欧の、ご夫婦らしい方もゆったりと食事しながら外の風景を楽しんでいるようでした。
春の雨そぼ降る
レストランから眺める風景のなかに
仲良しカップルが行き交う
どなたもこなたも相合傘だ
肩を寄せ合って雨の中の春を味わう
窓際で風景とともにコーヒーを楽しむ私は
その方たちの幸せも風景に溶かし込んで
ひとりの世界に埋没する
午後のコーヒーは雨の中に納まっている
いつのまにか私は風景の中に納まっていた