いちよう:二千和会だより

 会報「いちよう」を通して、人生がさらに豊かに広がるよう「今も青春!」の心がけで楽しく交流しながら散策しましょう。

初墓参

2008年01月14日 | SO-Color
 今年もまた巡り来たあの悲しかった日。家族にとって一番身近な人、父を亡くしたその日は1月15日…小正月とも女正月ともいう日。その当時は「成人の日」としていたその日に父は帰らぬ人となった。一生懸命に真剣に生きた人は一所懸命に彼の地に旅立つのだと、お坊様がお葬式の日に話された。
 後に父を偲ぶ日として集えるには、本当に都合も良い日。そんな日を選んだ訳ではないのに結果、良い日に亡くなられたと思う。こうして顔を合わせながら、ご先祖がこの日を命日に選んでくれたような有難みを感じてお参りできる。

 お墓のお花は必ず庭にあったものを添えて供えるようにしている。25回忌になる今回は黄色実センリョウと蘇鉄が家の庭の草木。本日は母が参加できないので、母の使っていたタオルで墓石をきれいに拭いた。綺麗にきれいに優しくさすった。父もきっと私たちの心がわかってくれるよね…!
 みんな揃ってお参りした後は毎年なんとなく記念撮影をする。
 
 大きな墓地だから寂しくないよね、またお参りに来ますから…と父に挨拶をして、車4台を連ねてこの大きな墓地から帰る。

 娘や孫たちも毎年参加しているが、今年もお正月に郷里に戻った彼女たちは、娘の連れ合いのお祖父さんのお墓参りをして来ている。いつもそうしているので、お参りしないと大事な何かを忘れ物したみたいに落ち着かなくなる。これも習慣のひとつとも言えるのだが…。
 もうひとつ、このお参りのあとは決まって寄るレストランがある。母が健康で、母に従って集っていた頃からの、これもまた習慣となってしまっている。
 考えてみるとそこへ行く時に昨年も私はそのレストランを通り過ぎてしまった。通り過ぎての十字路で180度方向転換したのも、去年と同じ。
「私を先導車にしないで!」
「ええ、Sさんを先頭にするとこれは駄目ね、と後続にいた私はしゃべっていたのよ」
「ああ、それも去年言っていたことだったね」
(なにか一族気が揃っているからか、何があってもウキウキ、楽しくなるからいいね!! この感想は私だけじゃないだろうね…。)
 父の存命の頃をあれこれと思い浮かべている私たち姉妹と孫たち。娘の連れ合いは残念ながらあの父には会えなかったんだなぁって彼も感想を述べていた。現在10歳の孫娘の結婚相手に、生きている間に会えるだろうか?会っていきたいものだが…? そう願っていればなんとか頑張って生きていけるかと感じたのである……。

年賀状

2008年01月11日 | SO-Color

 私の年賀状書きの習慣は、暮れも押し詰まってからでないと取り掛かれないでいるので毎年反省し続けている。以前は版画を彫ったり、手書きの俳画調・素描画など少しは手をかけて書いていたのに、便利なものが出来てだんだん時間をかけなくなってしまっている。それでも少しは皆さんと同じではないようにと、私らしい部分が出るようにと心がけては作っているつもりではあるのだが…なかなか思うよう満足度が高くはないので頂いた年賀状を見ては今度は前以って準備したいナと思う…。
 今年いただいた丁寧に書かれた賀状、頑張って書かれたり、作られた賀状を大事にしたいので、アップロードして賀状展をささやかに開いてみようかと思う。
         
 恩師のお二人。左は美術の中学時代の恩師。今は地域の生涯教育に携わりご活躍中。はがきに和紙を裏打され、そこに描いている本格的日本画で恐れ入るほどの丁寧さ。
 右は数学教諭で高等学校長までなさって今は出家されていらしゃる。流石絵や書は玄人、お人柄も魅力的な先生方である。
    
 こちらは油絵をご趣味になさっているので、やはり巧いし惹かれます。
        
 書道家で日本にもアメリカにもご自宅があるご婦人。右はお馴染みの二千和会のメンバー。味わいのある文字を書かれます。お身体の故障の部分の全快を心からお祈り致します。
        
 版画。左は40年来1年も欠かさず版画の年賀状を下さる。38年くらいお会いしていないがお変わりない様子で何より! 右は会員の方ですが、やっぱりお上手で唸ってしまいます。
       
 いつもお世話になっています先輩お二人。左は「いちよう」で1号からずっと描いてくださっている方。喪中だったという…大変失礼してしまった。右はいつも温かく見守り応援してくださる会員の方。有難いことです。

 また、お励ましや応援の温かい気持ち、ご無沙汰で懐かしい方…そんな方の近況を知ったり、元気を戴いたりと、改めて年の初めを寿いでいる。
 以下は添え書き文字等の賀状展示会です。

(…前略)二千和会の皆さんと楽しい1年でした。
 本年の企画に期待しています。やさしくて親切なSさん頑張って!! 自信大切。
 
(SO注:苦しい時をお察しくださったようですネ、有難いことです。)
いろいろ無理な頼み事多く申し訳ない。そして感謝。
皆様に幸多き年でありますように
二千和会いつも楽しみに致しております。
昨年は大変お世話になり有難うございます。
 今年はどのような新しい時代の風が生活の中に吹き込んでくるでしょうか。
 本年もどうぞよろしくお願い致します。すてきなセンス、いつも楽しみ。
いつもいつもお写真を撮っていただきまして有難うございます。
皆様方のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
昨年度の富士山麓一周に引き続き、毎月1回の「中山道・信濃路ウォーク」に挑戦中です。(略)
ひとりふたりと集いて初春のあたたかく       桃子
お元気ですか?新子先生が亡くなりとても淋しいです。
夢紡ぐ父母の明日に寄り添いて           千絵
(略)年を感じながらも元気に忙しくしています。心ではスローライフを目指しています。
跳んで、飛んで…私をおいて行かないでね。よろしく!
く行くぞ~!乗鞍岳2回、八方池、栂池、上高地2回、西穂 鍋平高原…(略)
 お花が咲いているよ 200m程登ると無口に!こんな苦しい事今年もできるかな?
歳と仲良く体力衰退!なんとしても筋力UP!
 背筋をピ~ン颯爽と歩いてみようと思っております。本年も大いに笑いましょうネ!!
また今年もセレブの会から始めましょうね!!
今年もまたお茶会(中山サミット)、旅行にと元気に乗り切りましょう。
 お忙しい貴女様には時間がないかもしれませんが是非都合つけてね。
昨年はいろいろと有難うございました。楽しい旅行の思い出もありましたけれど
 正子さんや貴女のところへ泊めて頂いたことがとてもうれしかった…!
体のあちこちに傷みが出てきましたが、楽しみを持ちながら充実した年にしたいと思います。
 つもる話もあります。お会いしましょうね、今年は^!^)
今年も佳い年でありますよう世の中が平和でありますように
暇をみてお食事でもしたいですね。お母様お大事に。
・・・・・
 あ~書ききれません。こんな他人の賀状を読んでも興味ないかも知れませんが、お付き合いを有難うございました。


新春恒例の七福神めぐり②

2008年01月10日 | 七福神めぐり

 一通り七福神めぐりの様子をお伝えしたが、ちょっと視点を変えてもう一味のアップロード!
    
 神妙に祈る会員の姿。お正月の声とともに家々には神様がお出でになるという。
 昔は(今でも?)お正月様といい、家々にはしめ縄を飾り、お日様は勿論神様が宿っていると奉り、水も火も神様が宿っている神聖な場所として井戸やかまどにしめ縄飾りが施された。お正月は他の季節のお参りとは違う、何か一層厳かな気分となって祈る。
 余談だが伊勢地方は神様の国。神様の住まわれているお国柄で、どんな季節にもお正月のような飾りをしているのが目に留まる。どの家の玄関頭上に「笑門」の太い文字飾りと、しめ縄が施されていて「松の内」もなく、ず~っとお正月のような感じなんだと納得した記憶がある。
 ちなみに「笑門」とは、後に「蘇民将来子孫家門」を縮めた「将門」で、さらにこれが平将門に通じるのを嫌って「笑門」になったと言われている。
 「その昔、この地を訪れたスサノオノミコトに、貧しいながらも慈悲深い蘇民将来が一夜の宿を貸した。ミコトは旅立つ時、今後は門符を門口にかけておけば、子孫代々疫病から免れると言い残した」という伝説があるからである。蘇民の子孫である証拠として門符を掲げ、無病息災を願うようになったそうだ。つまり、家内安全の祈りを込めた「厄除け」の門符である。
     ※更に調べてみたくなりました。
  伊勢神宮: 内宮:天照大神(アマテラスオオミカミ):天皇家の祖先。日本人の総氏神。
        外宮:豊受大御神(トヨウケノオオミカミ)
  熱田神宮: 草薙の剣 天皇家の三種の神器の一つ。この草薙の剣は国津神の素戔嗚尊
        が八岐大蛇の退治した時に大蛇の尻尾から出てきたもので,何故か日本武
        尊命がこれを携えて東征をした後に熱田神宮に納められたという経過があ
        るが、本当にあるのか誰も確認はしていないとか…。
  出雲大社:  大国主命(オオクニノヌシノミコト)天孫族に国譲りをした国津神の代表的な神様。
        国津神が祭神ですので,神宮が名乗れず「大社」の呼び方になる。
        大国主命を祭る神社は金比羅宮,大神神社等,全国各地に。


        
 福禄寿様に記念撮影の一員に入って頂き、さらに福を添えてくださいませ…なんてちょっと虫がいい話でしょうか? どうぞそう思われないで、お願いします。
    
 大きなわらじに、それぞれの願いをこめて小さなわらじをぶらさげてささやかに願いをこめる。足が丈夫でありますようにということなのだろうか?(深川のお不動さんで)
 おみくじを神社の樹の枝などに結びつける風景が一般的だったが、おみくじ専用の結びつけるしめ縄を用意されたもの。他ではあまり見たことはないが名案です(富岡八幡宮で)。
 
 不動尊の看板の両脇に象徴するように龍の彫刻がある。
     
 神輿会館。 その道すがら冬桜がちらほら…。これは日陰にあったのだが、布袋尊の近くにあった冬桜は見事に満開。花をいっぱいに付けていたので誰もが「桜?梅?」などと注目して通りすぎていたが、この冬桜はほんのわずかしか花を付けていないので、気づかずに通って行った方が多かった。しかし二千和会の方々は黙って通りすぎることはなかった。優しさを感じて嬉しかった。
     
 ガラス越しに神輿を撮影。立派な神輿でそれを支える紐の太さ・・さぞかし担ぐ時の若衆たちは肩が赤く腫れてしまうことだろうかと想像される。
     
 歴代横綱の名前が彫りこんである力士碑。朝青龍、白鵬の新しい横綱の名前も既にきちんと彫ってあった。
 伊能忠敬は颯爽と日本中の地図を作るための旅支度で。午後の翳りのなかで、実際に見るよりも険しい表情に撮れる。もっと柔和なお顔であるのに…すみません。
   
 午後の日差しを受けてこの七福神めぐりも無事に詣でることができた。参加できなかった会員の方々にもどうぞこの一年のご加護を授けられますようにとの思いで一杯の今回参加されたみなさんの表情でした。



新春恒例の七福神めぐり①

2008年01月07日 | 七福神めぐり


第38回二千和会の平成20年度の活動事始は、七福神めぐり。今年は深川界隈をめぐる。皆さんの「福が舞い降りたような笑顔」にお会いして、もうそれだけで満足な気持ちになるから不思議だ。諸々の事情ありで、このたびの参加者はいつになく12人と少なめだが、それなりに楽しくにぎやかで、昼食もこの参拝者で混雑しているなか、以前入ったことのある「六衛門」という店で一堂に名物「あさり飯」や「深川丼」を揃って食べることが出来てよかったと感じた。
 
 深川神明宮では寿老人にお参りして「深川七福神」のガイドマップを手に入れる。右の写真は付近にある芭蕉記念館に向かう皆さん。芭蕉が愛でていたという石像の蛙がその付近で見つかったことを記念に記念館を建てたという。館内を見学した。
 
 芭蕉庵史跡展望庭園にて、みんな揃って記念写真。隅田川と小名木川を眺める位置に芭蕉翁の像がある。右の写真の右中央の弧を描く浮島に見えるところが芭蕉翁の芭蕉記念館分館となっている。
 
  「ふる池や蛙飛び込む水の音」あまりにも有名な、池にポチャンと音が聞こえるほど森閑とする情景と佇む人の心模様が誰しも浮かんでくるような芭蕉の名句にちなんで、歩道の敷石までも蛙のデザインになっている。芭蕉の「愛され度」がわかるなぁと一人頷いた。
 右は神妙に祈る会員の姿。一年の平穏無事を祈っておられる厳かな清清しさ。
  
 布袋尊の深川稲荷神社で。町内の方から温かいお茶の振る舞いがあり、身も心も温かくなりました。円珠院ではにこやかなお顔が見事で愛らしい大黒天が待ち受けてくれる。思わず触れてみたくなるような親しみあるお姿でした。
 右は言わずと知れた閻魔様。このお口から諭されるのです。七福神めぐりの仲間ではないけれど、話題のハイテクお寺の閻魔堂。お願いの壷(ぼけ封じ、浮気封じ、癌封じ…など20種くらいの壷が用意されている。)にお賽銭を入れると閻魔様からその心得とも諭されているとも受け取れる言葉を授けられる。話の種に少し震え(寒さも感じる冬のお参りがなお良いと思う)驚かされながら有難く聞かせてもらうことを体験なさったら?
    

  
 福禄寿の心行寺で。通りすがりの小父様が、お願いしなくても気を利かせて撮ってあげましょうと…。きっと良いことがあると思うわ、小父様!
 右は富岡八幡宮。富岡八幡宮では恵比寿神に、2礼2拍手1礼して厳かに気分良く無事巡ることができた。その裏側に横綱力士碑がある。 
 
 下は深川不動堂は大勢の人の波。お参りするのに長く長くならんだ。


                おまけの画像です!
           
 清澄庭園のそばにあったお店の看板。なんと!!
「変えるなら奥さんよりも壁の色」きっとペンキ屋かインテリアの業者ね。でも、上手いこと言うよね。「女房と畳は新しいほうが良い」なんて看板には書けないもの!そんなこと言おうものなら、世の現代女性は総スカンですよ。
 壁なら女房を新しくするよりお金がかからないものね。(^!^)


せんよう-新年会

2008年01月06日 | SO-Color

 毎年恒例のW家の家族新年会。基本はSOの父母からということで、それぞれ独立しても年の初めに全員が一堂に会して、あらためて家族の気持ちを忘れずに時を追っていきましょうと、そして次代を担う孫子世代も、幼いときから互いに慣れ親しむ機会を上の世代が作ってあげましょうと、行っている。
 

 でもこれは長子である私が取り仕切っているから、少々面倒でもやってのけるが、義理関係(主に女性が世話をする係りだからほねおり加減が違い、嫁の立場だとしたら大変さが先に立って、毎年続けるのも面倒で苦労に思ってしまうかも知れないが…?? 因みに我がすぐ下の妹は長男に嫁ぎ、今でもこのような一族の新年会を婚家でも、この前日2日にしてきている。エライ、偉い!)

 この新年会を一番喜んでくれているのは、勿論私たちの孫世代だ。「Rinちゃんが来るなら行きたい」などと親たち(私にとって甥姪)にせがむようだ。
 大人たちはそれぞれに今を語り合ったりしているうちに、10歳を頭に孫世代は別室へ…。
 いつも遊ばない部屋でかくれんぼをしてみたり、イカした男の子(もちろん彼女たちには、はとこ同志なんだけれど)に「王子様ぁ~」なんて言って追いかけっこしたり、ゲームに打ち興じたり…楽しんでいる。
 この子達が年頃になってからでは、こんな集まりをしたって駄目。小さいときからなら兄弟のように遊べるし楽しいし、思春期になってもヘイッチャラで親しむ気持ちが強いままだ。我が子たちもそうして育ったから、今も面倒がらずに集まってくれる。
 お宿になる私はちょっと面倒に思い一時正月3日にはしないで、成人の日にしたこともあったが、そのための休みを取ったり集まる皆も無理をする。どうせ無理をするなら、ちょっと無理と承知で毎年続いていた「3日」ということになっている。
 面倒な訳はO家の居住地が離れているためもある。
 
 こちらはSO家族からのスタート。娘家族が暮れから正月にここに集まる。自分で言うのもなんだが、それぞれが目標を立てて頑張っている真面目人間の集まりだと自己評価している。

 丹那トンネルで
2日16時にN市のO家を発ち23時30分にようやくW家に到着。
渋滞、スムーズ、渋滞、スムーズを繰り返しなんとか7時間をかけて戻る。
そして3日の新年会を開いている訳だから、
時間的に結構大変なことをやってのけていると、省みれば思う。
 今年もみんなが無事一年を乗り越えられると思って励むだろう。


あけましておめでとうございます

2008年01月01日 | 会報お役立ち

 穏やかな年明けです。
素晴らしい年となりますようにお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いします。


我らグループに縁の深い桜「いちよう」です。
もちろん、文学散歩会ですから、明治の小説家・樋口一葉にも
通ずるとして、会報の名前にしました。(名付け親は会長)
そして会の名前は21世紀の幕開け、二千年に産声をあげましたので
「二千和会」 (にちわかい

一葉(イチヨウ) Prunus lannesiana ‘Hisakura’
 花は大輪、八重咲きで淡紅色。開花期は4月中旬。
花の中心から葉化した雌しべが1本でることからこの名がつけられた、
強健で美しい八重桜です。

新春恒例の七福神めぐりは5日(土)です。
今年は深川、門前仲町周辺を巡ります。
9時25分稲毛駅各駅停車ホーム(東京寄り付近)に集合です。
今年の幸せを祈りながら、寺社を巡りましょう!
今晩は縁起の良い初夢を是非みてくださいね。