いわき・うぶすな広場だより

セカンドライフの生き方を書いています。

213年前のいわきの農作業

2012-03-29 08:29:34 | 日記

庭の40年来の「あじさい」が
今年の厳しい寒さにかかわらず
芽を出し始めました。

脇から
新しい息吹も出ているのですが・・・・・

大國魂神社の山名先生からいただいた
「あじさい」の花を
昨年の地震後挿し木してみました。
今年の花は無理でしょうが、
来年には一面咲かせてみたいと思います。

数株ありますので、
見事な一群になりそうです。
めずらしい品種ですので
来年が楽しみです。

昨日のいわきは暖かだった。
明日からの仙台の準備は完了したので、
少し本の移動を。

213年前のいわきの記録を書き残した
「寛政十一年 農家年中行事」より

一.今月の土用は、節分より七十五日目になる。

  この時期、稲の種は種井から揚げ昼は外に出し、
    夜は、内に入れて、むしろ、こもをかけてよく萌して蒔くことである。
    ただし萌しすぎては風に寄せられて悪い。
    そのかげんが大切だ。

  なわしろは、
   よく土を細かくして、よく肥しを入れて、なわしろを広くして、
  種をまばらに播き、稲苗を太らせて植えれば稲はよくできる。

  なわしろを狭くして、種を播けば苗はやせ、風に吹き折られてしまう。
  (そうすると)水が腐り、心葉が萌えても青虫に食われ、稲ことごとくおくれて、
   秋風にあっては
  青米になり、、納米、飯米にも甚だ悪くなる。

  よくこれを考えて、蒔き物・植物は、大切にしなければいけない。

土用:立夏・立秋・立冬・立春の前のそれぞれ十八日間をいう。

 

一.今月は、農(繁期)中の米・麦をついたりして、蓄えておく心掛けが必要である。

一.今月は、諸国とも、地頭(大名)、代官、支配、寺領、社領にいたるまで、
  すべて
  宗門改めがある。

 

※檀家制度の確立・・・士農工商すべて、どこかのお寺に属していなければならなかった。

  法相、三論、倶舎、成実、律、華厳、天台、真言、禅、浄土、時宗、法華、一向宗など、

  百姓は、髪を整え月代(さかやき)をして、当日、時刻の触れのとおり、
   寄場(集合地)の村に行って待機する。
   名主が帳簿によって呼び出し、印形(いんぎょう)を押して、 例年の条目の聴聞をして、
   檀那寺の請印をもらって済みしだい、役人に一礼をして帰ることになっている。

  宗門改めを受けなかった者は、「帳外れ人」といって人間扱いされず、犬、猫も同然とされる。
   だから、帳外れにならないように心掛けなければならない。

一.苗代(なわしろ)は、種をまいて、
    七日目に水を干して、種から根が出始まったら、水を時々かけておいて、
  油断なく、田廻りをしなくてはいけない。

  また、畔を塗り、土の荒く固まっているところがないよう心掛けなければならない。

春になり始めますと
農作業も忙しくなる状況を
長谷川さんは書き残しています。

 

コメント
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