いわき市生涯学習プラザの生け花から

寛政十一年農家年中行事より
私たち「なるほど歴史塾」で現代文にした小冊子です。
一.十二月一日は、餅をついて今日を祝う。
俗に川ひたり餅という。そのわけは知らない。
せちの薪のこり始めともいい、
総じて、正月の事始めというわけである。
一.領主の「御厩別当」(馬奉行役人)が、馬喰配下の者を派遣して
村々の馬をあらためて役銭四十文ずつを取り立てること。
付けたり、他領の馬を育てていることがあれば、
村の馬喰(ばくろう)へ役銭と沙(サ)米(コ)祭の費用を渡して置き、
当日の出入りがないように心掛けなければいけない。
一.今日は、吉例により節(せつ)木(ぎ)樵り、
あるいは、米つきなどをくり合わせて行うこと。
一.二十七日は、年季奉公人の交代の日である。
さて、下男、下女」の約束をしたときは、
証文をきちんと取って、目の前で、印を押して、
名主の証判と寺請証文に添えて、金子と引き代えに実行すること。
けっして、口約束だけで、無証文の約束あるいは、
内々の印判など不心得があってはなおまた、
下男、下女に決めた場合は
何という村の誰それというものを召し抱えたということを
必ず名主へ届けなければならない。
後日にいかなる問題が生じ、苦労するか予測し難いゆえなのだ。
- 正月の支度として、
なくてならないものには、
串柿、延紙、鼻紙、桶、柄杓、肴の類、野菜の類、炭、薪、元結、
伽羅の油、履き物、あるいは歳暮・年始始の進物などを整え置いて、
それぞれに門松を迎え、
(一年間の)帳面のしめくくり(正月の)御飾りまで済ませ、
歳末の祝儀はめでたく相つとめるべきである。
歳末の(さまざまなしきたりごとなどいを)
失礼することは、
新年早々から」申し訳け(も立たず)不吉の至りである。
いよいよ12月。
コロナ感染症の下
あっという間の12月になった感じがします。
今から222年前の12月、
平窪の農民、長谷川安道さんは
上記のように、12月の行事等を書き残しています。
日めくりカレンダーから
☆人気の電車に乗れて
よかったね
大阪府 学生の方
電車の扉の前にいた男の子が
「人がいっぱいいるね」とおかあさんと話していました。
お母さんが「本当だね、人気の電車に乗れてよかったね」と。
満員電車なんて
座れなくて嫌いだと筆者は思っていましたが・・・