医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

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近視治療レーシックの合併症の割合

2005年10月20日 | 眼科
レーシックによる合併症の割合を調べてみました。Ophthalmology 1999;106:1461.からの報告です。(インパクトファクター★★☆☆☆、研究対象人数★★★★★)

1996年から1998年に施行された2,142回のレーシックが後ろ向き(過去を調べる)に検討されました。調査期間は6カ月です。この中には両眼を同時に行ったものと、片眼ずつ行った場合が含まれています。合併症は角膜の表面を正確に薄く切る事で少なくなってきますので、使用する機器の性能が大きく結果を左右します。従って、論文には必ず使用した器械が記載されています。ここではエキシマレーザーにはNidek EC-5000、角膜表面を薄く剥がす器械にはChiron Automated Corneal ShaperとBausch & Lomb Hansatomeが使用されました。論文が少し古いので最初の世代の機器だと思われます。

2,142回のうち1,853回は対側の眼球にも施す予定で、まず一側から施行されました。そのうち28回(1.5%)に術中か術後の合併症が認められ11患者が対側の施行はキャンセルしました。一側の治療が終わり、対側に施行した結果は1,842回のうち13回(0.7%)に術中か術後の合併症が認められました。

この報告では合併症の割合は1.5%~0.7%で、安全かつ有用と結論づけています。


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コメント (1)
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