医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

ビタミンCは心筋梗塞のリスクを高める

2005年10月27日 | 生活習慣病
前回はビタミンEの話でした。今回はビタミンCに関するショッキングな報告です。American J of Clinical Nutrition. 2004;80:1194. (インパクトファクター★★★☆☆、研究対象人数★★★★★)からの報告です。

閉経後の女性で糖尿病の方1,923人がビタミンCの摂取に関して15年間調査されました。この期間に281人が心筋梗塞などの心血管疾患を発症し、57人が脳卒中を発症しました。ビタミンC の摂取を食事からとサプリメントからに分け、ビタミンEやベータカロチンの内服量を補正して解析した結果、サプリメントから多くのビタミンCを摂取している群は、なんと1.84倍心血管疾患の発症率が高く、脳卒中の発症率は2.57倍高かったそうです。

糖尿病でない方では、ビタミンCの摂取と心血管疾患や脳卒中の発症率に関係はありませんでした。また通常の食事から摂取する程度のビタミンCでは関係は認められませんでした。

この結果には私も驚きました。閉経後の女性で糖尿病の方はサプリメントから多くのビタミンCを摂取してはいけません。ビタミンEやビタミンC、そして9月9日にお伝えしたカルシウム単独といい、コンビニでこんなものが堂々と売られていて良いのでしょうか。

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