思い出横丁
とまりぎ
新宿駅西口から大ガード方向へ歩くと、右側に思い出横丁がある。
人数がはっきりしない仲間との会合には、この一帯には予約が必要ない店が多いから便利だ。
細い通路を入ると両側に店があって、呼び込みも多い。
通り過ぎて、正面のペット屋のところを左へ曲ると、線路沿いの道だ。
この通りは、二階も客席になっている店が多い。
そろそろ横丁が終りになる手前に、岐阜屋の看板がある。
中華料理が安い。
明るいうちから、これをつまみに一杯やる人が多い。
線路に近い側に座っていると、すぐ目の前のJR総武線、山手線、中央線を電車が行き来する。その音が耳に飛び込んでくる。
心地よい音を聴きながら、酔い過ぎないうちに店を出る。
新宿には、このような一帯があちこちにあったのだが、だんだん淘汰されてしまった。
思い出横丁もいずれ大型ビルになってしまうような気がする。
行かれるときに行っておこう。
「とまりぎ」の先生が若くしてくも膜下出血で亡くなったのが、平成2年の8月14日だったと幹事からのメール。
あれから9年にもなるのか。生きていれば話は尽きないはずだが。
八王子の墓参りへ行った帰りに、この辺で集ろうか。