介護の問題点のひとつ
とまりぎ
自力で動けなくなった人が、老健施設や特養施設へ入っていたときに、病院へ行かなければならなくなったとする。
その場合、緊急特別でなければ救急車を頼むことは出来ないから、介護タクシーを頼むことになる。
また、ある病院へ入院していて、検査が必要だが検査装置がその病院にない場合なども同様に介護タクシーということになる。
自力で動けないわけだから家族が同乗するのだが、動けない人を一人では動かせない。
複数の家族が同乗する必要もある。
つまり施設へ入ったからすべてやってくれるわけではない。
入院している場合も同様だ。
家族にそれができる人がいればできるのだが、仕事をしていて出られないような時に突然要請されると、大変だ。
その介護タクシーなのだが、利用料が高い。
一例では次のようになっている。
1時間および15kmまで 5,820円 8,970円
1時間半および22.5kmまで 8,460円 13,190円
2時間および30kmまで 11,110円 17,410円
とまだ続くが、前の金額が車椅子、後ろの金額が寝台の場合。
注1)タクシー会社から目的地に着き、タクシー会社へ戻るまでの時間と距離。
注2)早朝、および17時以降の運賃は5,000円増し。
注3)寝台の場合、ケアチャージが最初の1時間まで3,000円、以後30分ごとに1,500円加算。
注4)車椅子で、エレベータのない集合住宅、階上から階下等への移動で、介助者を要する場合は、寝台と同じ料金。
注5)時間と距離は、大きい単位を適用する。
近い介護タクシー会社を選んでも、病院へ行って待つ時間も加算されるから、なんだかんだと加算されることになる。
家族の時間と資金負担が大きいばかりでなく、心労もあることを事前に覚悟しておくことだ。
こんなことは介護の説明にはない。