院長のひとりごと

私、竹村院長が食べ物から健康まで基本的にノンジャンルでかきつづります。

「あの鳥を追え」

2008年10月10日 06時40分01秒 | 
先日食べたデニーズの鶏のやつ(鶏のスチームグリル おろしぽん酢黒酢ジュレ わさび添え)が

いたく気に入ったので舌が味を覚えているうちに再現を試みました。


まずはメニュー名の分解から始めましょう。

かかっているソースはおろしぽん酢黒酢ジュレ。

ジュレ・・・・?はて?

どうやら黒酢を利かせたゼリー仕立てのソースのようですが、面倒なのでおろしぽん酢のみで

済ませることにします。

たかだか平日の昼飯でそんなもんまで作ってられません。


で、鶏の調理。

スチームグリル

・・・・?はて?

スチームですから蒸すんでしょうね。

ただスチームでは焦げ目は付かないので、スチームしたあとにガスでグリルするのかな?

ずいぶんめんどくせーなー

それともヘルシオオーブン的な機器で高圧高温水蒸気で焦がすみたいな技を使うのでしょうか?

えらくハイテク料理です。


もちろんそんなもん無いので、院長はフライパンで軽く焦げ目を付けてから、

圧力鍋で高圧スチームする方法をとりました。

そのためにこんな仕掛けをセッティング。




わかりにくいだろうか?

小鉢の上にザルを乗せ、ザルの高さまでは来ないように水を張ります。


お湯をゴブラッゴブラッと沸かせて、鍋の中を灼熱サウナにして

比較的短時間で鶏の中まで火を通す方法です。

ここでのポイントは鶏を乗せるものはお皿でなくあくまでも網状のものでないといけません。

この料理のすごいとこはガッツリ美味いくせに、やたらローカロリー(371Kcal)なことなのです。

高温でスチームすることで鶏の脂が溶け出して下に落ちますがお皿だと

溶けた脂が溜まってしまうので、キレイに全部落とすには網状のものでないといけない。

ちなみに院長はこのために手ごろな大きさの網を100均にて購入。

行動が早いです。


そして実際、この方法で調理したら下の小鉢には驚くほどの脂が溜まっておりました。

これだけでも140kcalは落ちてるでしょう。

衣をつけて、油で揚げるから揚げとは雲泥の違い。





加圧時間は見当で決めないといけませんが、とりあえず13分で。


さて、それを取り出してカットし、ベビーリーフを敷き詰めたお皿に盛って、

おろしぽん酢をトッピングして完成。






なかなかいいんでない?


味は・・・うん、再現度78パーセントってとこでしょうか。

デニーズの鶏を知らなければこれで十分うまいのですが、加圧時間が少し長かったのか、

脂がやや抜けすぎた印象です。

ヘルシーさでいったら文句ないんだけどね。

今度は加圧9分、放置3分で試してみましょう。


鶏も安物のブロイラーなので差があるかもしれない。

スチーム調理だと鶏の質の差が際立ちやすいです。


そしてやはりあと少しのひと味は黒酢のジュレですね。

まぁタレとしての必要性で言ったらゼリー仕立てにすることもないので

やろうと思えば出来なくはない。

鶏ベースのスープに醤油、みりん、酒、黒酢かなんかで作るのでしょう。


あとは熱処理の順番。

グリル→スチームの方が手間がなくて良いのですが、すると皮が柔らかくふやけて

研ぎたての包丁でもキレイにカットできないんですね。

スチーム→グリルの順で皮から水気を抜かないといけなかった。


実はというか、やはりというか美味く作るには少しテクニックのいる品です。


ただ、これを作るには鶏だけでも400円近くかかります。

手間を考えるとこれを680円で出しているとは恐るべし、デニーズ。

そしてありがとうデニーズ。