「新説鬼子母神」の落語の台本を書く参考にしようと思いジュンク堂へ資料探しにいってきました。しかし、探せども鬼子母神の鬼の字も見当たらない。
昔昔私が幼稚園児だったころの愛読書は幼稚園にあった鬼子母神の絵本でした。ですから当然児童書のコーナーには鬼子母神の絵本があるものと思っていましたが、全く見当たりませんでした。
私のなかでは桃太郎や舌切り雀などと同様にメジャーな童話と思っていたのですが、そうではなかったのですね。幼稚園に置いてあったのもそれが立正幼稚園という日蓮宗系の幼稚園だったからなのでしょう。
今更ながら気がつきました。
仕方がないのでまた別の方法で探すことにしましょう。
自分の中では当たり前でも世間ではそうではない、こういうことはたまにあります。でもその時の驚きはものすごいものになることも多いものです。
種字は『フーム(吽)』真言は、『オン ドドマリ ギャキテイ ソワカ』。
夜叉神の一柱です。
元々は、子供を食らう鬼だったそうです。鬼子母神には、沢山の子供がいましたが、人間の村に行っては、子供を拐って食べていたそうです。鬼子母神のあまりの悪態に見兼ねたお釈迦様は、帝釈天に姿を変え、鬼子母神の子供の内、1番溺愛していた子供を隠しました。
最愛の子供が居なくなった事に気が付いた鬼子母神は、まるで狂った様に探し回りました。しかし見つかりません。その様子をご覧になったお釈迦様は、鬼子母神にこう諭しました。『最愛の子を失う悲しみがどれだけのものか分かったであろう。お前が子を失った悲しみは人間とて同じ。最悪の子を失えば、それだけ悲しみが深いのだ』と。心を打たれた鬼子母神は、改心して、お釈迦様に帰依し、子供を守る神様として、また、法華経を護持する護法神と成る事を誓ったそうです。
手に持つ柘榴は、形が子供の頭部に似ている為、お釈迦様が、鬼子母神が再び子供を食べてしまわぬ様にと持たせたのが由来だそうです。
『最悪の子』…誤
『最愛の子』…正
詳しい説明ありがとうございます。