7月の標語は「困難は歩み続ける人の証 進まぬ者の前に壁なし」です。
8月はいよいよ北京オリンピックの開催です。
選手の皆様方は、幾多の困難を乗り越えて、並々ならぬ努力をされて、五輪の切符を手に入れたのでしょう。
一生懸命やるからこそ、進歩があり、壁に突き当たるわけです。
その壁を乗り越えこそ、新しい自分に出会えるのです。
壁につき当たった時に、もうだめだとあきらめてはいませんか。
その先にある自分の姿を思い浮かべて、もう少し辛抱してみませんか。
たとえ、結果が出なくても、努力したことはいつかきっと役に立つ時がきます。
人生に無駄なことはないのです。
その日を信じて。
清運寺の近く、甲府市塩部町に豆腐懐石の「小梅」という店があります。
富士山のバナジウムをたっぷり含んだミネラルウォーターと厳選された良質の国産大豆100%を使用した豆腐を使っての創作豆腐料理のお店です。
ちょっと奥まったところにあるので、場所がわかりにくいのですが、なんでも全国的に有名なお店だそうです。
先日、法要の後のお斎で、その豆腐懐石料理をいただいてきました。
本当に、大豆の香りがする、しっかりとした味の豆腐料理の数々でした。
飽食の時代、メタボリックシンドロームに悩む方にも最適な精進料理です。
<お土産に頂いた創作豆腐懐石>
<栗に見立てた豆腐料理、外側も全部食べられます。右下の黒いのはデザートの水羊羹です。>
今回は今年10月から来年3月までの標語の作成です。
発行元は、日蓮宗山梨県布教師連合会です。
その布教師連合会の中に、十数名の教箋編集委員がおり、半年ごとにそれぞれ3作品づつ持ち寄って、その中から半年分の6作品を選定します。
今回は日蓮聖人の著作である「立正安国論」を出典とし、そこから標語を作成します。
やはり、鎌倉時代の著作ですから、原文である漢文では普通読めませんし、読み下し文でも、注釈なしでは一般の方にはわかりにくいようです。
そこで、原文の意を得て、わかりやすい言葉で標語を作成することにしました。
この半年、何度も「立正安国論」を読み、その中から何を標語として伝えたいか、それをどのような言葉で表現するかを考えてきました。
コピーライターではありませんから、うまい表現がなかなか浮かんできません。
何度も、作っては没にしての繰り返しです。
締切まじかだというのに、これだという自信作がなかなか出来上がりません。
このまま、新しい表現が浮かんで来なければ、手元にストックしてある数作品の中から3点を選んで提出することになりそうです。
締切まで、もう少し頑張ってみましょう。
最近、時々ですが夜にウォーキングをしています。
コースは武田通りが中心です。信号が少なく、歩道がある、高低差があるので、よりトレーニングの効果があるのではないかというのが理由です。
夜にも関わらず、結構たくさんの方がウォーキングやランニングをしているのに驚きます。
武田通りを武田神社方面にのぼっていくと、山梨大学のあたりまでは人通りも多く、護国神社への信号までは車も結構通ります。
しかし、その上は一変して、人も車もほとんど通らない静かな道となっています。
ウォーキングには適した通りだとは思いますが、何度も歩いているとやはり、飽きてしまいます。
そんな時はウォークマンで音楽を聞きながらというのが、飽きずに続けられる秘訣のようです。
先日、ワンダ・ランドフスカがチェンバロで演奏するバッハのゴールドベルク変奏曲を聞きながら歩きましたが、実にさわやかに歩くことができました。
チェンバロの音色は清涼感をもたらし、見なれた景色を瀟洒な小路に変えてくれました。
また、バッハのリズムが歩くのにぴったりなのも新しい発見です。
ウォーキング、ランニングというとビートの利いた現代の曲が適しているのではと思っていましたが、結構バッハもいけてます。
哲学の道ならぬ、バッハの小路の誕生です。
これから、いろいろな曲を試してみようと思っています。
本日は、甲府城北史蹟めぐり実行委員会の打ち合わせです。
この会は一般の方々にお寺と町を知っていただくために、甲府北部の日蓮宗寺院7ケ寺で活動しているものです。
今日は、昨年製作した、冊子「日蓮聖人の生涯」のCD版を作るため、とりあえず録音したもののイントネーションや、耳で聞いたときにわかりにくい表現などを皆でチェックする作業です。
たとえば、「日蓮聖人が鎌倉の松葉ヶ谷に草庵を建て・・・」という文章の場合、字を見ずに耳だけで聞いた場合「そうあん」という言葉はわかりにくいので、「すまい」という言葉に置き換えるとか、「聖人を狂僧とあざけり・・・」の「きょうそう」は「くるったぼうず」という表現にした方がよいのではとか、いろいろ検討をしました。
簡単に読めるように作った冊子ですが、やはり全部を読むとなると、けっこうな分量となります。
CDならば、車の運転中、台所仕事をしながらでも、聞くことができますし、目の不自由な方や、お年寄りなどにも気軽に利用していただけるのではないかという思いで、CD化を計画しました。
なにしろ、手作りですから、完成までは、まだまだ時間がかかりそうです。
日蓮宗新聞の広告に面白いものを発見しました。
日蓮宗限定CD-ROM素材集「素材常充満」です。
いわゆる、WEBに使う写真、イラスト、筆文字など日蓮宗関係のアイテムが入ったCD-ROMです。
鬼子母神のイラストなども入っているそうです。
やはり、一般の素材集では、仏像のイラストなど特殊なものは入っていないですからね。
でも、私が面白いと思ったのはCD-ROMの内容ではなく、「素材常充満」というネーミングです。
妙法蓮華経に詳しい方なら、「ほほー」と気付かれることでしょう。
というのは、妙法蓮華経の中の如来壽量品に、いわゆる自我偈といわれているお経があります。
日蓮宗では最もよく読まれるお経です。
この自我偈の中に「我此土安穏 天人常充満(我がこの土は安穏にして 天人常に充満せり)」というフレーズがあります。
お釈迦さまの治めるこの地はおだやかで、天人が常にたくさんいるすばらしい世界であるといったような意味です。
そうです、この天人常充満をもじって、使える素晴らしい素材がたくさん入っているということをこの「素材常充満」というネーミングで表しているわけです。
日蓮宗の僧侶なら誰でも、この天人常充満というフレーズは知っていますから、文字を見ただけで、内容がすぐわかる素晴らしいネーミングです。
これを思い付いた方はすごいですね。
ちょっと間違えると、ダジャレになってしまいかねないのですから。
恐れ入谷の鬼子母神です。
※これは「恐れ入りました」ということのシャレです。