今日は山梨県の日蓮宗寺院が集まる宗政報告会。
山梨県下4宗務所の所長さん方、宗会議員さん方ご列席のもと、提出議案に基づいての説明、質疑応答が行われました。
出席者は40人程度だったでしょうか。
報告会という名の通り、決まったものの説明に終始しますので、なかなか一般寺院の要望を吸い上げて中央の政局に反映していただくには至りません。
宗門の財政が逼迫しているため、「立正安国論・お題目結縁運動」推進のため、今年度から礼録、承認手数料、信行研修会費等の大幅な値上げがなされるとのこと。
日常の活動に関係する課目だけに、各寺院・各教師にとっても負担が大きくなることでしょう。経費がかさむのはわかりますが、これ以上、檀家さん方にご負担をしていただくのも難しく、お寺の財政難にもつながっていくのではないかと懸念されています。
研修費のアップも本来ならば、学びたい人には逆に援助するというのが、あるべき姿なのではないか。お金のない人や若い学生さんから学ぶ機会を奪うことになってしまうのではないかという意見も出ていました。
今日は猫の日ということで、ヤフーのHPには猫の特集が載っていました。
その中に、猫が集まる場所の情報を求める企画がありました。すでに数か所がマップ化されており、知っている場所の名前もありました。
猫がたくさんいる所というのは言い換えれば、捨てられた猫が住んでいる所ということになります。こういう場所を公開すれば、さらに捨て猫が増えるのではと苦々しい思いでみていました。
しばらくして、またそのサイトをのぞいてみると、多数のコメントが書き込まれていました。
そのほとんどが、マップを載せることが野良猫の虐待、捨て猫の助長につながるのでやめてほしいという、掲載の中止とマップの削除を強く求めるものでした。
こういう主張をする方がたくさんいるということがわかって、人の優しさもまんざら捨てたもんではないなと感じました。人に対しても、動物に対してもやさしい気持ちを持ち続けたいものです。
確かに野良猫が迷惑をかけることもあるでしょう。しかし、それは人間の無責任な行動によって引き起こされた状態です。そのことにもう少し理解を持っていただきたいと思います。人間も動物も同じ大切な命なのですから。
と、この文章を書いている間に、ヤフーのHPから、ねこ集会所マップの記載が削除されていました。やはり、反響が大きかったようですね。
今日は猫の日。お寺と猫の関係は?
猫にゆかりのある寺も多いことと思います。わが寺は特に猫にゆかりがあるわけではありませんが、寺の周りにはたくさんの猫が生息しています。お寺の境内には自然を求めて猫が集まってきてしまうようです。
ほとんどが飼い猫と思われますが、時々縄張り争いが起きてしまいます。食べるものに不自由しているわけではないのですから、もう少し、猫同士仲良くできないものかと思います。
東京の谷中・広島の尾道など猫にやさしい町はたくさんあります。猫にやさしい町というのは人間にもやさしい町とも言えるのではないでしょうか。
緑があって、のんびりした雰囲気があって、猫がいても排除せずやさしく見守ってくれる、そんな町なら人間も安心して暮らせそうです。
人にも動物にも自然にもやさしい町、その町をつくるのはその町の住人です。一人ひとりの優しさで作られるのです。誰かが与えてくれるわけではありません。あなたの優しさが必要なのです。