今日は日蓮宗の山梨管区の宗政報告会が開かれました。
その中で、大規模災害救援対策規定の改正案等についての報告がありました。
昨年の東日本大震災を受けての改正です。
今回の災害でも被災した寺院や檀信徒の皆さん方に見舞金等が送られました。他の宗派のことは分かりませんが、日蓮宗では被災した檀信徒にも見舞金が出るんですね。見舞金をいただいた方々の中には日蓮宗の檀信徒で良かったと感激した方もあったとか。たとえ少しであっても被災した方にとっては心強い励ましとなったことでしょう。
いただいた方にはありがたい支援ですが、予算規模の小さい宗門にとっては大きな支出となります。今後予想されている東海、南海地震、あるいは首都圏に地震があった場合、同じように支援金等を配布するとなると現在プールしている災害救援基金ではとても足りないことは明白です。
そこで今のうちに各寺院の通常の災害救援基金負担額に加え臨時徴収をしてはどうかという案が浮上しているようです。
経営基盤の弱い寺院が多い中、負担金の増額は経済的にダメージが大きくなることは必至です。しかし、災害が起こった後の復興を考えるとやはり今のうちに基金を蓄える必要もあります。立場によっても考え方が違うようですしバランスが難しいところです。
来月には宗会が開かれこの件についても討議されることになります。