7月の標語は「他のいのちを食して 我が生命あり 心をこめて手を合わせ 『いただきます』『ごちそうさま』」です。
最近あるスーパーで激安278円弁当が発売されたり、コンビニで賞味期限まじかの弁当の値引き販売についてのトラブルがあったりしていますが、どちらも弁当を商品という見方のみでとらえられているような気がします。
毎日当たり前のようにして口にする食品、肉にしても魚にしても食材になる前は生きて活動していたわけですよね。
野菜や米も同じ、種から芽が出て成長してちゃんと生きていたんです。
そのことを忘れてはいないでしょうか。
人間はたくさんの生き物の命をいただくことで生きることができるのです。
食事の前に手を合わせて唱える『いただきます』という言葉は命をいただきますという意味なんです。
そして、命をいただくことに感謝する気持ちを『いただきます』 『ごちそうさま』という言葉で表しているのです。
素晴らしい言葉だと思いませんか。
昔は食べ物を粗末にすると(特にお米なんかを)目がつぶれるなんてことを言われたものですが、最近は命をいただくことに関して感謝をするという気持ちも薄れてきているようですし、食べ物を商品としてしか見ていない風潮はとても残念に思います。
自分の命をつないでくれる他の命にもっと敬意を払ってほしいものです。
食事の時には思い出していただきたいですね。
これから食べるのは、他の生き物の命なんだということを。
「いただきます」には、「他の命を私の命にさせていただきます」という意味、「食卓を整え、料理してくれた人」「作物を作ってくれた農家・漁師」また「食べ物そのもの」への感謝など、人によって様々な想いが込められています。食べ物があることだけでも素晴らしいことだと思います。
御馳走様は、全てに感謝だと。
飢餓を忘れた日本人は、命の大切さと食べ物の有り難さを忘れたら、いつか天罰が下ると思うのは私だけでしょうか?
最近の子供たちはちゃんと食事の前後にいただきます、ごちそうさまと唱えているのでしょうか。
これからの社会を支えていく子供たちには、その言葉に込められている感謝の気持ちを持ち続ける大人になってほしいものです。