セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE

2023年08月11日 | 映画

トム・クルーズ主演の大人気スパイアクション映画。シリーズ最新作です。

ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE (Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One)

楽しみにしていた本作を早速見に行ってまいりました。今回も期待を裏切らないおもしろさ。スピード感あふれる華麗なアクション、旅情あふれる数々の美しいロケーション、トムをめぐる魅力的な女性たち、と大いに堪能しました。

毎回トムの命知らずな挑戦が話題となっているこのシリーズ。回を重ねるごとにアクションが過激さを増していて、そんなにハードル上げてしまって大丈夫なの?と心配になるほどですが

今回もこれまでのハードルを軽々と乗り越える展開で、トムのチャレンジ精神と、プロフェッショナリズムに感服しました。

トムがモーターバイクごと崖の上から飛び降りるシーンは、予告映像で何度も見ていましたが、あれはほんの序の口。ピンポイントで下りる位置をコントロールできるのもすごいですが、私はオリエント急行の屋根の上でのバトルにひえ~っとなりました。

いやいや、絶対無理でしょう、絶対落ちるから、と思っていました。トンネルのシーンでは、同シリーズの過去の場面を思い出しましたが、本シリーズではずせないのは、やっぱりマスクをはぎ取るシーン。^^

MIシリーズの原点ともいうべきしかけですが、何度見てもわくわくするし、毎回映像技術のすごさに驚かされます。オリエント急行の中の、グレースか?アラナか?の場面では、最後の最後までどちらかわからなくて、はらはらしました。

橋が爆破される場面は「カサンドラ・クロス」を思い出しました♪ でもそこで終わらないのが本作。車両を一台ずつクリアしていく場面には、手に汗にぎりました。どこまで行ったら終わるのか、心臓が悲鳴を上げそうになりました。

車好きとしては、毎回登場するかっこいい車も楽しみのひとつ。でも今回は、ローマの街を走り回る黄色いフィアットがかわいくて、目が釘付けになりました。クラシックカーで、小回りが利くところが、ローマの石畳の小道によく合います。

それから今回うれしかったのが、登場する女性たちがみんな魅力的だったこと。トムの年齢とのバランスもあってか、ヒロインたちが落ち着きを備えた、大人の女性というのがよかったです。

グレースを演じたヘイリー・アトウェル、きれいでした。初めて見た女優さんかと思ったら、デビュー作が「ウディ・アレンの夢と犯罪」(Cassandra's Dream) と知ってびっくりしました。ミステリアスな心理劇で大好きな作品でした。

ヘイリー・アトウェル、序盤では「トップガン マーヴェリック」のジェニファー・コネリーを彷彿とさせましたが、終盤は表情が柔らかくなってオードリー・ヘプバーンに似ているようにも思いました。清潔感があってすてきな女優さんでした。

お互いに命を預け合う信頼関係で結ばれながら、ラブシーンのないロマンスというのが心憎い。

本作で十分満足でしたが、なんとこれで2部作の前半なのだそうです。後半はどんな展開で私たちを驚かせ、楽しませてくれるのか、今からわくわくしています。

コメント (10)

AS CLASSICS DINER(2023・盛夏)

2023年08月09日 | グルメ

映画を見たのは7月の3連休。ちょうど息子が帰省していたので、六本木ヒルズでランチ&映画を楽しみました。ランチは息子の希望で、AS CLASSICS DINER (エーエス クラシックス ダイナー) へ。

駒沢に本店のあるこちらのハンバーガー屋さんは、数あるハンバーガーショップの中で、私が一番好きなお店かもしれません。奇を衒った個性的なハンバーガーではなく、名前の通りに、直球勝負のクラシックバーガーという潔さがかっこいい。

アメリカの学生街で人気のハンバーガー、という感じが好きなんです。

以前は同じヒルズでも六本木駅に近いところにありましたが、今は毛利庭園に近い場所に移動しています。新しくなってから入るのははじめてなのでわくわくしました。(以前の記事はこちら

以前のお店は木目を生かしたカントリーダイナー風でしたが、新しいお店は一部がタイルの床になっていて、モダンなダイナーといった感じ。ブルーグリーンの壁が大胆ですてきです。

息子がオーダーしたのは、ベーコンチーズバーガーに、アボカドトッピング。とてつもない高さで、あごがはずれそうですが、こぼれないよう袋に入れて、思い切りかぶりつきたい。夏らしいさわやかなコロナビールとともに。

私はチリバーガーにしました。AS CLASSICS DINER のオリジナルソースが好きなのですが、チリソースも気分が変わっておいしい。夏のメキシカンな気分にぴったり。赤いのはレッドオニオンだったかしら。野菜ももりもり入っておいしいです。

夫は一番プレーンな、クラシックバーガー。どのハンガーもおいしそうで目移りしてしまいますが、実はこれが一番おいしいかもしれません。そしてこちらのお店は、フレンチフライもおいしいんです。じゃがいものお味がしっかりと味わえます。

ちょうどお昼時で、人気のお店でもあるので満席でしたが、テイクアウトしてすぐ外の席で召し上がっている方たちもいました。今だとちょっと暑いですが、気候のいい時期はそれもよいですね。ここは毛利庭園の1階上にあたり、庭園の緑が目にまぶしいです。

コメント (2)

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

2023年08月06日 | 映画

ハリソン・フォード主演の、アドベンチャー映画です。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル (Indiana Jones and the Dial of Destiny)

このシリーズはそこまでのファンというわけではないのですが、一応全作見ています。^^ そしておそらくは今回が、ハリソン・フォードがインディを演じる見納めの作品となることと思い、最後の花道を見に行ってまいりました。

前作の「クリスタル・スカルの王国」を見たのがつい最近のように思っていましたが、あれからもう15年も経っていたのですね。メインとなるストーリーははほとんど覚えていないのですが、ケイト・ブランシェットの能面のような表情が美しくも不気味で印象に残っています。

それから、黒いアリの大群が、サルバドール・ダリのアートのようだな~と感心したこと。

今回は、ミッション・インポッシブルとバック・トゥ・ザ・フユーチャーを合わせたようなテイストでしたが、お約束のシーンもそこここに散りばめられていて、シリーズの集大成にふさわしい作品となっていました。

ハリソン・フォードはアクションもがんばっていましたが、終盤のパジャマ姿にはさすがに年齢を感じてしまって一抹の寂しさを覚えました。でもおかげで心残りなく、ハリソン=インディにさよならできたような気がします。

ヒロインはちょっぴりグリーディなところがあって、あまり私の好みではなかったのだけれど、ナチスの高官を演じるマッツ・ミケルセンはやっぱり魅力的でした。

そしてアルキメデスがテーマになっていたところが、個人的にはツボでした。(水を掻き出して、アルキメデスの原理を使う場面も出てきましたね。)そして終盤、なんとご本人?!が登場し、インディならずとも大興奮しました。

コメント (6)

Bistro NOHGA (2023・盛夏)

2023年08月04日 | グルメ

上野の東京都美術館でマティス展を見た後は、パンダ橋を渡って駅の反対側へ。デザイナーズホテル、NOHGA HOTEL UENO TOKYO の中にあるフレンチレストラン、Bistro NOHGA (ビストロノーガ)でお昼をいただきました。

以前訪れた時に、こちらのレストランがとても気に入ったので、また行きたいと思っていました。前回はコースのお料理にしましたが、今回はひとりでもあるし、平日限定のサラダランチをいただくことにしました。

白・茶・黒と色数をおさえたシックなテーブルセッティングは、どことなくミッドセンチュリーデザインを思わせます。クチポール (Cutipol) のカトラリーも端正ですてきです。

最初に運ばれてきたのが、浅草 Manufacture (マニュファクチュア) さんのパン3種。バゲット、フォカッチャ、ライ麦パン。クラフト紙のような素朴な風合いのクロスの袋にサーヴされました。

スープはコーンの冷製ポタージュ。おしょうゆで焦がしたとうもろこしや、数種の穀物、炒った豆などがトッピングされ、カリッとした食感が楽しめました。

フレッシュなグリーンの野菜がもりもり入ったサラダ。ハム、ラディッキョ (トレヴィス)、クルトンなど。

よく見ると中に生のマッシュルームや、チーズ、くるみなど、いろいろ入っています。ドレッシングは味噌味。おいしかったですが、野菜のお味を引き立てるには、もっとシンプルなドレッシングの方が合うかもしれません。

食後のコーヒーもおいしかった! いい休日になりました。

***

最近のお気に入り。ディオールのボディミルクです。

ゴールデンウィークに朝風呂の魅力に目覚め、以来、平日も朝・夜2回浴槽に入り、その後ボディミルクで全身保湿するのが習慣になっています。

冬の間はロクシタンのシアバターのクリームを使っていたのですが、暑くなって少し重く感じるようになってきたので、軽いテクスチャーのボディミルクを探していました。

Miss Dior のほのかな香り、肌に吸いつくようなのびのよさが気に入っています。

私は香りはディオールの Forever and Ever を愛用していますが、いっしょに使っても香りがけんかしない (相性がよい) ので安心です。

コメント (2)

マティス展

2023年08月02日 | アート

平日にお休みをいただいて、上野の東京都美術館に「マティス展」(HENRI MATISSE: The Path to Color) を見に行ってまいりました。

ポスターのメインビジュアルは「赤の大きな室内」(1948)  マティスらしい作品です。

モダンアートが好きで、マティスが好きなので楽しみにしていた展覧会です。赤を基調にした明るい色彩。ポップでデザイン性があるところ。私は食卓の風景が好きなので、マティスの室内画にも心惹かれます。

本展は、パリのポンピドゥーセンターのコレクションを中心に、地下1階~2階と3フロアにわたって展示され、各フロアがそれぞれ違った趣向となっていて、いろいろな角度からマティスの魅力が堪能できました。

読書する女性 (1895)

初期の作品の中では「自画像」(1900) と、この作品が特に心に残りました。穏やかな内省的な写実画に、これがマティス?!と新鮮な驚きを感じました。描かれている女性は、マティスの当時のパートナーだそうです。

パイプをくわえた自画像 (1919)

1階の展示室は、マティスの全盛期の作品の数々で、すべて写真撮影が可能でした。

私の心をとらえたのがこの素描。画材は墨とありましたが、黒いチョークのようなものでしょうか。ラフな線がいい味わいになっています。眼鏡の感じが玉村豊男さんに似ていると思いました。^^

赤いキュロットのオダリスク (1921)

このオダリスクのシリーズは、ポーラ美術館のマティス展で見た記憶があります。イスラム風の衣装を着たモデルが、長椅子でポーズを取り、エキゾティシズムたっぷりの作品です。背景もイスラム風。いつものマティス・レッドとは違う、臙脂(えんじ)色がすてきです。

緑色の食器戸棚と静物 (1928)

ちょっぴりセザンヌ風だな、と思いながら見ていました。マティスの室内画は、描かれる食器もすてきです。

夢 (1935)

まるで映画のワンシーンのようで、ひと目見て引き込まれました。描かれているのは、マティスの最期までそばで支えたアシスタントであり、モデルを務めた女性で、画家との信頼関係の中で安心した表情を浮かべています。

黄色と青の室内 (1946)

マティスといえば赤のイメージがありますが、黄と青のこの作品もすてきだなーとパチリ。

マグノリアのある静物 (1941)

最初はクチナシかと思ったら、マグノリア (タイサンボク) でした。アメリカの南部を代表する懐かしくも大好きな花に思わずパチリ。おそらくマティスが晩年をすごした南仏ヴァンスと植生が同じなのでしょうね。

芸術・文学雑誌「ヴェルヴ」の表紙

マティスらしい切り絵を使った雑誌の表紙デザイン。ポップで動きがあって楽しくて、見ているだけで元気になります。

2階は、マティスが最晩年に手掛けたヴァンスのロザリア礼拝堂を、取り上げていますした。白くてモダン、陽当たりよく、こじんまりとした愛らしい礼拝堂でした。教会には必ずあるイエスの誕生の物語も、マティスの手にかかると、漫画チックでかわいらしい。

中でも私が心を打たれたのは、ステンドガラスのブルーとイエローが反射して、時の経過とともに色が変化していくキャンドルです。心が洗われる清らかな空間でした。

コメント (10)

オートミールレーズンクッキー & 手作りグラノーラ

2023年07月16日 | 料理

パーティの差入れで、久しぶりにオートミールレーズンクッキーを焼きました。

アメリカでは、チョコチップクッキーとならんでポピュラーなクッキー。オートミールがざくざくたっぷり入っていますが、焼き上がりは柔らかくてクチャッとした (soft & chewy) 食感です。ついつい手が伸びるおいしさで、コーヒーとの相性も抜群です。

アメリカでポピュラーな Quaker Oats というオートミールの Vanishing Oatmeal Raisin Cookies というレシピです。vanishing というのは、おそらく、焼くとオートミールが生地になじんで見えなくなるからではないか、と思います

材料がだいたい混ざった状態。この時点では、オートミールがザクザク入っているのがわかります。レシピでは、この後すぐに1枚分ずつ丸めて焼いていますが、生地を冷蔵庫で一晩寝かせて、落ち着かせてから焼くことをお勧めします。

大さじ1ずつ丸めて、オーブンシートの上に離して並べ、オーブンで焼きます。レシピに書かれている温度と焼き時間を参考に、オーブンのパワーやクセにあわせて様子を見ながら焼くのがよいと思います。

焼きあがったらラックにのせて、冷まします。焼き上がってすぐのうちは、かなり柔らかいので、あればクッキーリフターを使うと便利。フライ返しでもいいかもしれません。

全部で50枚くらい作りました。見た目は無骨ですが、素朴な風合いがアメリカのママの手作りという感じがして大好きです。焼き上がりはシナモンの香りがキッチンに広がり、幸せな気分になります。

***

残ったオートミールを使って、グラノーラを作りました。レシピはこちらを参考にしました。

ミックスドライフルーツの代わりに、家にあったレーズンとドライクランベリーを使いました。かぼちゃの種は使わず、ミックスナッツを多めにしました。ココナッツとドライパイナップル、ドライマンゴーで、ハワイアングラノーラとか、組合せで色々楽しめそうです。

ミックスナッツはZipLockに入れて麺棒で砕きます。あまり細かくせず、粒がバラバラの方が、ナッツの食感が生かせるように思います。

粉類・ナッツを混ぜ、さらにオイルとメイプルシロップを混ぜていきます。オートミールはメーカーや原産地で粒の大きさが違うようなので、お好みをものを見つけられるとよいと思います。粉やオイルの種類を変えたり、蜂蜜に変えたり、どれもお好みで。

オーブンシートに広げて、オーブンで焼きます。オーブンペーパーが足りなくて、アルミホイルとあわせて使いましたが、ペーパーの方が材料がくっつかず、扱いやすいです。端の方が焦げやすいので、時々様子を見て混ぜるとよいと思います。

焼きあがったらドライフルーツと混ぜてできあがり。クランベリーの赤がかわいいです。

豆乳をかけて、バナナを並べて。おいしくいただきました。

コメント (6)

鼎泰豐の冷製麺 & 八沢川さんの鰻

2023年07月12日 | グルメ

箱館旅行記はしばしお休みして、最近いただいた夏の味覚です。

***

この日は横浜みなとみらいで約束があり、お昼をランドマークプラザの鼎泰豐 (ディンタイフォン) でいただきました。台湾台北市で創業した小籠包の名店で、今では世界10か国 110店舗以上あるそうです。

私は銀座店他何度かいただいたことがありますが、ランドマークプラザ店に入るのは初めてです。明るく広々として落ち着いた雰囲気。他のお店同様に列ができていて、30分ほど待つとのことでしたが、それほど待たずに案内していただきました。

ランチメニューとして、麺類 or 炒飯と小籠包とのセットがあり、酸辣湯麺のセットと迷って、季節のおすすめの冷製鶏スープ麺のセットにしました。

最初に運ばれてきた小籠包。あまり熱々ではなかったですが、やけどの心配がなくてかえってよかったかも。しょうがの細切りと黒酢のたれをほんの少しつけて、あふれるスープとともにおいしくいただきました。

冷製鶏スープ麺です。夏の中華といえば、冷やし中華ですが、これは冷たいスープにつかっていて、どちらかというと冷麺に近い感じです。鶏だしの冷たいスープに細い麺。蒸し鶏を細く切ったのがたくさん。赤玉ねぎと、緑の野菜もたっぷりのっています。

緑の野菜は、水菜に似ていますが、スプラウトのようでもあり、初めて見る野菜だったのでお店のスタッフにお聞きしたところ「空心菜の新芽」とのことでした。水菜の食感に近いですが、ふわっとしていて私はとっても気に入りました。

業務用の特別ルートでしか手に入らない野菜かと思っていたところ、なんと後日イオンにあるのを見つけました。プライベートブランドだったので、イオンが独自に手掛けたのでしょうか。豆苗に続く人気スプラウトになったらうれしいです。

***

また別の日、この日は自由が丘の老舗鰻屋さん 八沢川さんで、今年初めての鰻をいただきました。

鰻は都心でいただくことが多いので、八沢川さんに入るのはほんとうに久しぶりです。こちらのお店は、コロナの頃に長らく改築工事をされていて、最近再開したばかりです。新しい店舗は、明るくすっきりとした雰囲気でした。

お昼ですが、ビールも少しいただきました。小鉢はもずくの酢の物でしたが、ほんのり柚子が香り、夏らしいさわやかなお味でした。

さて、うな重が運ばれてきました。

見た目にもふっくらしているのがわかります。たれがあまり濃くないのが私好みです。お吸い物は肝吸いにもできますが、私はそれほど好きでないので、ふつうのお吸い物にしました。すっきりとした味わいでおいしくいただきました。

やや肉厚の鰻は、柔らかく、ふくよかな味わい。季節のお味をおいしくいただきました。

***

おまけです。八沢川さんの帰り、自由が丘南口の BAKE CHEESE TART (ベイクチーズタルト) で久しぶりにチーズタルトを買っていきました。自由が丘店は旗艦店として BAKE the SHOP という名前に変わったようです。

自由が丘店限定の、キャラメリゼチーズタルトと、フレンチトーストチーズタルトをひとつずつ買って、シェアしていただきました。フレンチトーストの方は、学芸大学の A WORKS というお店とのコラボだそうです。

どちらもおいしかったですが、私はパリッとして香ばしいキャラメリゼが気に入りました。

コメント (6)

箱館奉行所 ~ 五稜郭タワー ~ 函館麺厨房あじさい

2023年07月10日 | +函館

函館旅行記の続きです。これまでの記事はこちら。

1.函館ひとり旅 ベイエリアから元町へ
2.暮れなずむ元町 ~ 函館の夜景
3.函館朝市の風景 ~ 紅葉の五稜郭

五稜郭の城塞の縁を一周した後、最後に箱館奉行所の中に入りました。

幕末の黒船来航を機に、北の玄関口として開港した箱館。箱館奉行所は、北の防衛拠点として設置された江戸幕府の役所で、当初は (先日夜景を見た) 箱館山の麓に置かれましたが、その後、五稜郭の築造にあわせて移転しました。

1864年に完成し、箱館戦争後の1871年に解体。わずか7年だけ存在した奉行所ですが、2010年に可能な限り当時の材料・工法を使って、約1/3の規模で復元されました。中庭を囲んで畳のお座敷が続き、パネルや映像で、歴史や復元の解説を見ることができます。

***

五稜郭公園を出てから、今度は五稜郭を上から見てみようと、すぐ隣にある五稜郭タワーを上ってみることにしました。

展望台からの眺めです。この角度からだと横長の五角形に見えますが、真上から撮影した写真を見ると、ほぼ正五角形です。当時の築造技術に驚きます。

五稜郭の横の道路に点々と続く黄色い銀杏並木。

西の方の眺め。函館湾の向こうに対岸が見えます。

***

五稜郭タワーを下りてから、目の前の 函館麺厨房あじさい 本店で、名物の函館ラーメンをいただくことにしました。こちらのお店は函館駅にも入っていて、いつも行列ができていて気になっていましたが、後から函館ラーメンの有名店で、五稜郭に本店があると知りました。

この日も列はできていたものの、お店が広いので比較的すぐに席に案内していただきました。

初めてのお店なので、看板メニューの ”味彩塩拉麺” をいただきました。函館ラーメンといえば塩が定番のようですが、醤油、味噌、つけ麺、ワンタン麺、五目麵など、ひと通り揃っていました。

細麺に透明度の高いスープ。トッピングは叉焼、なると、ねぎ、ゆでたまご、麩、メンマ、貝割れ等。あっさりとした塩ラーメンが好きな私には、好みのお味でした。

昆布や鶏ガラなどを使ったあっさりしながらもコクのあるスープ。細麺ながら量は多く、見た目以上にボリュームがありました。胡椒以外のシーズニングがいろいろあって、味変させながらおいしくいただきました。

コメント (2)

函館朝市の風景 ~ 紅葉の五稜郭

2023年07月09日 | +函館

函館旅行記の続きです。これまでの記事はこちら。

1.函館ひとり旅 ベイエリアから元町へ
2.暮れなずむ元町 ~ 函館の夜景

2日目は、前回 (といってもだいぶ昔ですが) 函館旅行の時に行きそびれた、五稜郭を訪れることにしていました。

ホテルは函館朝市のすぐ近く。といっても、ひとりでお店をまわるのは気が進まず、朝から海鮮丼という気分にもなれなくて、旅行の間、前を素通りして終わってしまいました。

五稜郭には、函館駅前から五稜郭公園前まで、市電に乗って行きました。函館滞在中は市電をよく利用しました。2両だけの小さな乗り物ですが、なんとPASMOも使えます。レトロな味わいがあって、旅情をかきたてられました。

二の橋をわたって、星の形をした城塞の中へ。

桜の名所として知られる五稜郭ですが、私が訪れた時はちょうど紅葉の時期でした。

桜並木の紅葉が圧巻でした。

(この後に上った五稜郭タワーから撮った写真。手前に見えるのが二の橋です)

五稜郭は、箱館開港時に設置された箱館奉行所を移転する際、防衛目的で築造された日本で初めての西洋式の城塞です。戊辰戦争最後の戦いである箱館戦争では、榎本武揚率いる旧政府軍の最後の砦となりました。現在では五稜郭公園として整備されています。

箱根奉行所は、箱館戦争終結後に解体されましたが、2010年に復元されました。

壕に沿って城塞の縁はこんもりと高く、歩けるようになっていました。せっかくなのでぐるりと一周散策してみました。

どこもかしこもため息の出るような美しい風景でした。早い時間だったからか、私がもの好きなのか、城塞の縁を歩く人の姿はほとんどなく、このすばらしい風景を独り占めでした。

向こうに見えるのは、展望台のある五稜郭タワーです。

コメント (4)

暮れなずむ元町 ~ 函館の夜景

2023年07月05日 | +函館

函館旅行記の続きです。前回の記事はこちら。

1.函館ひとり旅 ベイエリアから元町へ

カトリック元町教会からさらにチャチャ登りとよばれる細い急こう配の坂道を上ると、目を引く個性的な教会がありました。

函館聖ヨハネ教会です。上から見ると十字の形となっていますが、モダンな建物ですね。

そのすぐ横の建物は、どうやら結婚式場のようですが、ライティングが華やかでとてもきれいでした。一本だけある紅葉の木がキラキラと輝いていました。

チャチャ登りから見下ろすとこんな感じ。この構図も、どことなくユトリロの絵を思わせます。街並みの向こうに海が見えました。

大三坂の紅葉。すてきな坂道です。

違う角度からパチリ。こちらが入口となっていました。

すぐ近くにあるすてきなギャラリー。ステンドグラスがきれいでした。

そのまま二十間坂をぶらぶら歩いて下りて、再びベイエリアに着く頃には、日がとっぷりと暮れていました。

赤レンガの、はこだて明治館。中はおみやげ屋さんなどが並ぶショッピングモールとなっています。建物を一面覆う蔦がライトアップされていて、燃えるような赤がとてもきれいでした。

明治館の向かい側から函館山登山バスに乗って、夜景を見に函館山の山頂へと向かいました。函館山頂へはロープウェイもありますが、この日は動いていませんでした。

ロープウェイは山麓の乗り場がわかりにくいし、バスは駅前まで延びているので、個人的にはバスの方が便利と思いました。街を縫うように走るので、地理を覚えるのにちょうどよかったです。

バスが山道をうねうね上っていくと、木々の切れ目からその都度美しい夜景がちらりと見えました。そしていよいよ山頂へ。写真がぼやっとして美しさが存分にお伝えできないのが残念ですが、すばらしい夜景でした。

展望台に上ると、さらなる遠くまで見渡せました。

コメント (4)