セレンディピティ ダイアリー

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暮れなずむ元町 ~ 函館の夜景

2023年07月05日 | +函館

函館旅行記の続きです。前回の記事はこちら。

1.函館ひとり旅 ベイエリアから元町へ

カトリック元町教会からさらにチャチャ登りとよばれる細い急こう配の坂道を上ると、目を引く個性的な教会がありました。

函館聖ヨハネ教会です。上から見ると十字の形となっていますが、モダンな建物ですね。

そのすぐ横の建物は、どうやら結婚式場のようですが、ライティングが華やかでとてもきれいでした。一本だけある紅葉の木がキラキラと輝いていました。

チャチャ登りから見下ろすとこんな感じ。この構図も、どことなくユトリロの絵を思わせます。街並みの向こうに海が見えました。

大三坂の紅葉。すてきな坂道です。

違う角度からパチリ。こちらが入口となっていました。

すぐ近くにあるすてきなギャラリー。ステンドグラスがきれいでした。

そのまま二十間坂をぶらぶら歩いて下りて、再びベイエリアに着く頃には、日がとっぷりと暮れていました。

赤レンガの、はこだて明治館。中はおみやげ屋さんなどが並ぶショッピングモールとなっています。建物を一面覆う蔦がライトアップされていて、燃えるような赤がとてもきれいでした。

明治館の向かい側から函館山登山バスに乗って、夜景を見に函館山の山頂へと向かいました。函館山頂へはロープウェイもありますが、この日は動いていませんでした。

ロープウェイは山麓の乗り場がわかりにくいし、バスは駅前まで延びているので、個人的にはバスの方が便利と思いました。街を縫うように走るので、地理を覚えるのにちょうどよかったです。

バスが山道をうねうね上っていくと、木々の切れ目からその都度美しい夜景がちらりと見えました。そしていよいよ山頂へ。写真がぼやっとして美しさが存分にお伝えできないのが残念ですが、すばらしい夜景でした。

展望台に上ると、さらなる遠くまで見渡せました。

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函館ひとり旅 ベイエリアから元町へ

2023年07月04日 | +函館

毎度のことながら、記事にするのがすっかり遅くなってしまいましたが、昨年の11月の連休にお休みをつけて、3泊4日で函館にひとり旅に行ってきました。だいぶ時間が経ってしまいましたが、思い出しながら少しずつ旅行の記録を残していきたいと思います。

羽田空港のパワーラウンジでひと休み。空港の風景は、旅の気分を高揚させてくれるので大好きです。のんびりラテを飲んでいたら、ゲートが変更になったとスマホに連絡がありました。昔はこういう時、いつもピリピリして放送に耳を傾けていましたが、便利になりましたね。

函館の第1日目は雨でした。空港からバスに乗って街中へ。ホテルは駅に近い 東急ステイ函館朝市 灯りの湯 にしました。まだできて1, 2年という新しいホテルで、ワーケーションにも対応し、キッチンに食器、電子レンジ、乾燥洗濯機までついていました。上階には温泉も。

今回は1週間後に試験を控えていて、勉強道具も持っていたので、机があって助かりました。上の写真はお部屋からの眺め。停泊しているのは1988年に廃止となった青函連絡船の摩周丸で、今は博物館となっています。

ひと休みしたら雨もようやく上がったので、赤レンガ倉庫の立ち並ぶベイエリアに向かって散歩しました。明治時代の赤レンガ倉庫といえば横浜にもありますが、港町の情緒があって絵になります。

中はこんな感じのショッピングモールになっていますが、天井が高く横浜よりもゆったりとした造りです。

函館を訪れるのは2度目ですが、今回気がついたのは洋風と和風のハイブリッド住宅があちこちに見られたこと。港町函館は西洋文化の影響を受けつつも、和風の生活様式がまだ残っていて、このような独自の建築スタイルになったとか。でも不思議と違和感を感じませんでした。

どことなくユトリロっぽい構図だなーと思ってパチリ。雪が積もった白い風景も見てみたい。

どこに行ってもスタバあり。赤レンガではありませんが、板張りの倉庫風の造りで、周囲の景観にマッチしていました。

ベイエリアから元町エリアへ。大三坂を上ります。横浜、神戸、長崎、そして函館。港町はなぜか急な坂道が多い。

新しそうですが、アールデコ調のすてきな建物。

紅葉がきれいでした。左のペパーミントグリーンの建物も、和洋折衷住宅ですね。

坂をさらに上って... 暗くなる前に、カトリック元町教会に着きました。大火などで何度か再建され、現在の建物は1923年に建てられたそうです。柔らかくライトアップされ、荘厳な佇まいに心が洗われました。

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レジェンド・オブ・フォール / アトランティスのこころ / ジョーズ

2023年07月02日 | 映画

NETFLIX で見た映画3作品です。

レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い (Legends of the Fall) 1994

第1次世界大戦前後のモンタナの大自然を舞台に繰り広げられる壮大な人間ドラマです。主人公トリスタンを演じる若きブラッド・ピットのなんと美しいこと。トリスタンの、何ものにも束縛されない、でも筋の通った生き方が、まぶしかったです。

文芸作品の香りがあって、モンタナを舞台にしていることもあり、同じくブラッド・ピット主演の「リバー・ランズ・スルー・イット」を思い出しました。この頃のブラッド・ピットが、私は一番好きかもしれません。

アンソニー・ホプキンズが演じる父親の堂々とした佇まい。自らの戦争体験から反戦思想を持ち、人種的偏見をもたない彼は、当時かなり先進的だったのではないでしょうか。そしてその思想を3兄弟の中でもっとも強く受け継いでいたのがトリスタンでした。

誰もが愛さずにはいられないトリスタン。でもなぜか、彼が愛する人たちが、ことごとく不幸に巻き込まれてしまうことに、運命の残酷さを思いました。そしてトリスタン自身が、そのことに誰よりも傷ついていることに、胸がしめつけられました。

アトランティスのこころ (Hearts in Atlantis) 2001

父を亡くした少年の家の新しい下宿人は、謎めいた雰囲気の優しい老人。やがて少年は、老人が不思議な力を持っていること、そしてその力のせいで危機にさらされていることを知る。(NETFLIXより)

映画を見ながら、スティーヴン・キングっぽいな...と思ったら、やはりそうでした。冷戦時代のアメリカの田舎町を舞台にした、少年の成長物語であり、少年と老人の年齢を超えた友情の物語であり、SFやサスペンスの要素もあっておもしろかったです。

育児放棄の母親と暮らす孤独な少年ボビーを演じるのは、子役時代のアントン・イェルチン。 賢くて、優しくて、勇気のある男の子。繊細な心の動きを自然に表現するアントンの、愛らしい演技に引き込まれました。

アンソニー・ホプキンズ演じる老人は、目立たないようにそっと暮らしていますが、彼が持つ特殊な能力によって、ボビーをさまざまな場面で助けます。知的な老人テッドの、すべてを達観したようなあきらめと哀しみ、時折見せる凄みに圧倒されました。

ジョーズ (Jaws) 1975

今さら説明の必要のない、スピルバーグ監督の1975年の出世作であり、大ヒット映画です。これまで何度もテレビ放映されていたのに、ただのパニック映画だと思って敬遠していたことを後悔するくらい、さまざまな示唆に富んだすばらしい作品でした。

一方、スピルバーグ監督の自伝的映画「フェイブルマンズ」を見た今だからこそ、スピルバーグの映画作りの原点とつながって、より興味深く見ることができたので、結果としてはちょうどいい機会だったのかもしれないとも思いました。

また、特徴のある薄墨色の家並みをひと目見てケープコッドとわかりましたが、後から本作品がケープコッド沖のマーサズ・ヴィニャード島で撮影されたことを知り、懐かしいアメリカ生活の思い出とともに、この映画が私にとって特別な作品となりました。

***

市長が人命よりも経済を優先したために、最悪の事態を招いてしまったこと。腕力に自信のある鮫ハンターでも、頭脳に自信のある鮫博士でもなく、その場で一番冷静だった消防署長?が鮫を仕留めたこと。いろいろ含蓄がありました。

CGのない時代なので、鮫もおもちゃのような作りですが、背びれとジョン・ウィリアムズの2音だけの音楽で、これだけの恐怖を表現できるなんて。海からざば~っと鮫が口を開けて現れるシーンでは、思わず叫び声をあげてしまいました。

パニック映画は前半のパートだけで、海に出てからの後半のパートは、鮫を相手に「白鯨」を思わせる壮大なアドベンチャー映画となっていたのも、意外なサプライズでした。

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クリード 過去の逆襲

2023年06月27日 | 映画

「ロッキー」の遺伝子を受け継ぐ「クリード」シリーズ第3作です。

クリード 過去の逆襲 (Creed III)

格闘技にはあまり興味がなくて、どちらかというと苦手なくらいですが、なぜか「ロッキー」~「クリード」シリーズは全部見ています。起承転結、勧善懲悪、雨降って地固まる、なんでもありのシリーズですが

ドキドキさせて、ほろりとさせて、最後にほっと温かい気持ちにさせてくれる、王道のエンターテイメント・ムービーです。ロッキーシリーズからクリードに代わった時には、はたしてどうなるのか心配でしたが、今ではすっかりクリードのとりこになりました。

特にクリードを演じるマイケル・B・ジョーダンがとてもいい。格闘家とは思えない優しいまなざし、そして知的なところが私好みです。もとはばりばりのビジネスマンという設定とあって、スーツの着こなしもすてきです。

マイケル・B・ジョーダンは今回、本作で監督デビューをはたしていますが、ロッキーの伝統を継承しつつ、ロッキーよりも洗練された作品に仕上がっていました。

さて、今回の相手は、マイケル演じるアドリスが子ども時代から慕っていて、ボクシングを教えてくれたデイム (ジョナサン・メジャース)。ある事件がきっかけで疎遠になっていましたが、アドリスにとっては彼のことがずっと、心のしこりとなっていました。

決してアドリスが悪いわけではない。あの時はそうするしかなかった。デイムもそのことを望んでいて、その気持ちに応えることが、アドリスにとっても、デイムにとっても一番いい選択肢だったとお互いわかっていたはずですが、そうと割り切れないのが人間の性。

アドニスとデイム、それぞれの感情に納得できるものがありましたし、ボクシングというスポーツを通じて、納得のいくまで殴り合ったからこそわかりあえる、そうした心情の変化が無理なく共感できる描写になっていました。

刑務所から出たばかりだというのに、いきなり世界チャンピオンを倒してしまうなんて。一方アドニスは選手を育てる立場となっていて、3年ものブランクがあるのに、いきなりボクシングの試合なんてできるのかしら?というのはさておいて。

手に汗握る展開を、存分に楽しみました。

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楽観 NISHIAZABU GOLD &六本木アートナイト2023

2023年06月20日 | グルメ

六本木ヒルズで映画を見た後、私が気に入りそうなラーメン屋さんがあると言われて、西麻布の楽観 NISHIAZABU GOLD さんまで食べに行きました。

六本木通りを西麻布方面に歩いて、ちょっと裏道に入ったところにあるラーメン屋さん。のれんと行灯が料亭風の佇まいで、見たところラーメン屋さんとは思えません。

のれんをくぐって引き戸を入ると、白木のカウンターに7~8名ほどの席がならぶ、こじんまりとした空間です。アイボリーを基調とした店内は、清潔で落ち着いた雰囲気。職人さんもスタッフも威勢がよすぎないのが好ましい。^^

メニューは、琥珀 (醤油)、真珠 (塩) の2種類のみですが、トッピングや小どんぶりの種類がいろいろあり、ラーメンに追加することができます。

醤油ラーメンの琥珀。

私は塩ラーメンの真珠をいただきました。

お出汁の効いた美しい透き通ったスープ。手作りのチャーシューとメンマはやや厚めでしっかりとした食感でした。上にのっているのは白ねぎでも青ねぎでもなく、たまねぎのみじん切りというのがユニークです。でもたまねぎ特有のつんとくる辛味はなく

あっさりとしたラーメンによく合いました。夫によるとたまねぎを使うのは八王子ラーメンの特徴だとか。HPによると西麻布で創業後、立川に移転していた時期もあったようなので、そんなことも影響しているのかもしれません。

HPを見ると、西麻布本店他、国内 (東京・埼玉) に6店舗、アメリカにはロサンゼルス他、10店舗も展開していて驚きました。じんわりと体にしみわたる繊細なスープが絶品で、私好みのラーメンでした。

***

六本木ヒルズではこの日、毎年恒例 六本木アートナイト2023 というイベントが開催されていました。敷地内にストリートアートが展示されていて、通りすがりに見ることができました。

エマニュエル・ムホー 《100 colors no.43「100色の記憶」》

100色のパネルが並んだインスタレーション。それぞれのパネルには年号が2023年から1年ずつ遡って描かれていて、過去の記憶を表現しているのだそうです。

グラデーションが美しく、目を引きました。

江頭誠 《DXもふもふ毛布ドリームハウス》

作者は、一人暮らしの部屋に遊びに来た友人に、実家から持ってきた毛布をダサいと言われて、このロココ調の花柄毛布を急に意識するようになり、作品に使用するようになったそうです。今回はリカちゃんハウスをモチーフにした作品です。

そういえば昔はどこの家にも、こういう花柄の毛布がありました。昭和43年頃に日本で生まれ、当時は西洋の高級感を演出したデザインだったそうです。今見ると、どぎついファンシーさに頭がくらくらしてきました。

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ワイルド・スピード ファイヤーブースト

2023年06月17日 | 映画

シリーズ10作目。アメリカの国民的?カーアクション映画です。

ワイルド・スピード ファイヤーブースト (Fast X)

死んだと思っていたメンバーが実は生きていた。敵だと思っていたら、いつの間にか味方になっていた。その逆もしかり、とストーリーが延々無限ループに陥っている本シリーズではありますが、ビッグバジェットならではのド派手な映像がノンストップで展開し

ローラーコースターの感覚で楽しめるので、新作が出ると必ず劇場に足を運んでしまいます。物理の法則をことごとく無視した、ありえないカーアクションに突っ込みを入れつつ、今回も大いに楽しめました。

さて、本作。因縁は5作目のワイルド・スピード MEGA MAX (Fast Five) にさかのぼります。どでかい金庫を2台の車で引っ張る回想シーンを見ながら、あ!あれかと思い出しました。ポール・ウォーカーも懐かしかった。

ファミリーがテーマになっている本シリーズ。ポール・ウォーカー亡き後も、回想シーンで出てきたり、会話に名前が上ったり、毎回必ずポール演じるブライアンが登場するのが心憎い。(シリーズでは、ブライアンは存命ということになっているようです。)

ドミニク (ヴィン・ディーゼル) の息子の名前が、彼にちなんでブライアン (リトル・B) と名づけられているところも泣かせます。メンバーがほんとうのファミリーのような絆で結ばれているのが、本シリーズの魅力のひとつと思います。

そして今回の敵はダンテ。MEGA MAXの時に登場した悪の麻薬王の息子で、父の仇をうつために、ドミニクファミリーに襲いかかります。企んでいることは残忍ですが、どこか子どもじみたところがあって、憎めない愛嬌がありました。

次作にも登場することが決まっているみたいなので、今後の反撃が楽しみです。

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グエン・ヴィエット・チュン ピアノ・リサイタル

2023年06月16日 | 舞台・音楽会

招待券をいただいて、ベトナムの新進気鋭のピアニスト、グエン・ヴィエット・チュン (Nguyen Viet Trung) さんのリサイタルに行ってまいりました。

日本ベトナム外交関係樹立50周年を記念してのこの音楽会。秋にオーケストラとの来日公演が予定されているグエンさんの顔見世的なコンサートだったようです。日本各地をまわり、2日後に千秋楽のサントリーホールでのコンサートが予定されていましたが

この日は招待客だけの内輪のリサイタル。場所は紀尾井町サロンホールです。永田町に近いこの界隈は、静かで端正で洗練された佇まい。会場のサロンのエレガントな雰囲気に心が華やぎました。

自由席なので仕事を終えた後に早めに会場を訪れたら、開場前にもかかわらず中に案内していただいて、ピアノの鍵盤の見える一番前の席に着くことができました。演奏者の指の動きが間近に見え、緊張までもが伝わってくるようなよいお席でした。

グエンさんは、ベトナムを代表する若手ピアニスト。東洋人で初めてショパンコンクールで優勝したダイ・タイ・ソン以来、ベトナム人として40年ぶりに昨年のショパンコンクールにエントリーされた期待の星です。

この日のプログラムは以下の通り。

ショパン ノクターン 作品27-2
モーツァルト ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330
シューベルト 即興曲作品 90-1番、3番
ショパン ピアノ・ソナタ第2番「葬送」作品35 変ロ短調

私自身、昔弾いたことのある曲で、懐かしさもあってとても楽しかった。葬送以外は軽やかで親しみやすく、かわいらしい曲。当初予定されていたプログラムでは、私の好きなショパンのバラードが入っていましたが、本番ではノクターンに変わっていました。

おそらく葬送が重苦しい曲なので、同じくドラマティックで重いバラードから、ロマンティックで軽やかなノクターンに変更したのだと思います。このノクターンは、昔エールフランスのタヒチ便のCMに使われていたことを思い出しますが、私も大好きな曲です。

***

グエンさんの演奏は誠実でまっすぐなところが好ましかったです。コンサートの後の挨拶には、謙虚なお人柄とともに、礼儀正しさと芯の強さが伝わってきました。これからのご活躍を応援します。

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DRAエイトマン @RAYARD MIYASHITA PARK

2023年06月11日 | グルメ

映画を見た後、渋谷のミヤシタパーク (RAYARD MIYASHITA PARK) でお昼をいただくことにしました。この日は、G7 広島サミットの真最中。ちょうどこの2日前に、駐日英国大使のJulia Longbottomさんのツイートが話題になっていました。

スナク首相が訪れたのは、渋谷ミヤシタパークの渋谷横丁。スナク首相、来日中はこの他にも広島カープの靴下や広島風お好み焼き作りで話題をふりまき、もとビジネスマンらしい営業手腕を発揮していました。

私たちがこの日訪れたのは渋谷横丁ではなく、DRAエイトマン。居酒屋風の雰囲気の中で、ナチュールワインやナポリ風窯焼きピッツァ、生麺を使ったパスタなど。伝統的なイタリア料理から和素材を使った個性的なイタリアンまで幅広く楽しめるお店です。

パスタとピッツァをシェアしていただきました。

名物!しらすとからすみのペペロンチーノ スパゲッティーニ。

名物!ということばに惹かれてオーダーしました。運ばれてきた時はこんな感じ。スープ多め。上にからすみのすりおろしがのっています。

このあと、店員さんがざるにたっぷりのったしらすを運んできて、お店のスタッフ全員の「よいしょ!よいしょ!」の掛け声とともに、トングでたっぷりの釜揚げしらすをのせてくれます。

たっぷりのしらすがスープとパスタにからみ、ちょい強めの塩加減が絶妙でおいしくいただきました。

ピッツァは、どれにしようかな~と迷っていたら、お店のスタッフよりハーフ&ハーフでもいいですよ、とうれしいお言葉。向こう側はスモーカー (牛蒡とサルシッチャと黒七味) ですが、手前のが思い出せない...。

ふだん居酒屋さんに入ることがほとんどないので、テーマパーク感覚で楽しめました。活気があって、お店のスタッフたちは元気で感じよく、お料理は本格的でおいしくて、大人も大満足のお店でした。

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TAR ター

2023年06月10日 | 映画

中目黒のスターバックスで朝食を楽しんだ後、渋谷に移動して映画を見ました。ケイト・ブランシェットが、ベルリンフィルの天才女性指揮者を演じるサイコドラマです。

TAR ター (Tár)

クラシック音楽が好きなので、ケイト・ブランシェットの演技とあわせて楽しみにしていました。昨年のアカデミー賞はじめ数々の映画賞で話題をさらった作品です。あまり楽しい話ではないですし、会話が難解で、上映時間が3時間近くあるので

どちらかといえばお勧めしづらい作品ではありますが、権力の本質を描いていて、個人的にはガツンときました。フィクションですが、華やかなクラシック音楽界の裏側に触れられたのも興味深かったです。

リディア・ター (ケイト・ブランシェット) は、ベルリン・フィルの史上初めての女性指揮者。民族音楽の研究や、作曲家としても知られ、数多くの賞に輝いていました。現在、マーラーの交響曲の全曲録音を実現すべく、最後に残った第5番の演奏に取り組んでいます。

マーラーの交響曲第5番は、ビスコンティ監督の「ベニスに死す」で知られる名曲。最も人気がある曲なので、これまで演奏したことがないというのは考えにくいですが、映画を見て、監督は「ベニスに死す」の主人公に、ターを重ねているのだと気がつきました。

ターは、新人チェリストのオルガを気に入り、主席チェリストを差し置いてソリストに抜擢しよう画策します。その選抜方法は、民主的であるように見せかけて、実はオルガが必ず選ばれるように仕組んだものです。

オルガが演奏するのは、エルガーのチェロ協奏曲。夭折した天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの代表曲ですが、彼女を題材にしたエミリー・ワトソン主演の映画「もうひとりのジャクリーヌ・デュ・プレ」(Hilary and Jackie) を思い出しました。

ベルリン・フィルにおいて、圧倒的な権力をもつター。とはいえ彼女の音楽は、オーケストラによって支えられているのに、オーケストラのメンバーひとりひとりに人の心があることに気がつかず、自分の音楽を体現する道具くらいにしか思っていない。

そんなターに反発を覚えながら見ていたので、彼女の冷酷さが引き起こしたある事件がきっかけで、自ら破滅していく姿に、ちょっぴり溜飲が下がったのも事実です。

ターが狂気の中で壊れていく過程は、ケイトが過去に演じた「ブルージャスミン」を思い出しましたが、圧巻の演技はそれ以上でした。孤高の権力者を演じるケイト・ブランシェットは、すばらしいの一言でした。

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STARBUCKS RESERVE ROASTERY TOKYO

2023年06月03日 | グルメ

母の日に息子がスターバックスのオンラインギフトカードを贈ってくれたので、以前から行きたかった中目黒の STARBUCKS RESERVE ROASTERY TOKYO に行ってまいりました。

桜並木で知られる目黒川沿いを大橋方面に10分ほど歩いたところにあるこちらの店舗では、ブルーボトルコーヒーのように、コーヒー豆の焙煎から店内で行っています。4階建ての広々とした特別な空間で、コーヒー、ベーカリー、ティ、バー等がゆったりと楽しめます。

オープンしたての頃は長い行列ができると聞いて躊躇していましたが、さすがにそろそろ落ち着いてきたでしょうか。それでも昼は相変わらず混むだろうということで、朝食を食べに行くことにしました。朝7時から開いているので8時頃訪れました。

1階から2階への階段の途中から。1~2階が一部吹抜けとなっていて、一面大きなガラス張りとなっています。目の前が桜並木なので花が咲く頃は見事な眺めとなるでしょうね。瑞々しい青葉も美しかったです。

1~2階の間の壁に、一面コーヒーカップが埋め込まれています。一見規則性がありそうで、よく見ると無秩序というのがおしゃれ。すてきなインスタレーションです。

2~3階の間の壁は、今度は色とりどりのコーヒーのパッケージがレイアウトされています。こちらもロゴとパッケージがそれぞれ個性的ですてきです。

おおざっぱに言うと、1階がコーヒーとベーカリー、2階がティー、3階がバーとなっていて、1~4階のあいている好きな席に着くことができます。私たちは1階でカフェラテとサンドウィッチを買い、3階の席でいただきました。

本日のコーヒが3種類あったので、説明を聞いて適当に2種類選びました。(正確な名前は忘れましたが、コースターにGravitas と Papua とメモ書きがありました。)

大きなクロワッサンにズッキーニやトマト、キャロットなどをはさんだサンドウィッチ。カラフルで目にも美しい。

チャパタにツナとオリーブ、トマトなどをはさんだサンドウィッチ。チャパタのもちっとした生地にボリュームたっぷりのフィリングがよく合います。

気のせいか一般のスタバのお店より、ていねいに淹れられている気がします。バリスタさんの手による美しいフォームミルクの模様にうっとり。

時々細い管を通って、焙煎されたコーヒー豆が補充されてきます。3階ばバーなので、右の壁にウィスキーの樽が装飾として並べてありました。

コッパーの管を店内に巡らせた、コーヒー工場のような楽しい空間です。

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