「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」の余談です。
映画の中で、JD(ヴァンス)と祖母がテレビで「ターミネーター2」を見ている場面がありました。シュワルツェネッガーが新型ターミネーターに「地獄で会おうぜ、ベイビー」と決め台詞を言い放つ有名な場面がありますが、その時、祖母も同時にその台詞を言ったのです。
驚いたJDは「どうしてわかったの?」と祖母に尋ねると、祖母は笑いながら「100回も見ているからね」と答えます。
Hillbilly Elegy a Ron Howard Film | Amy Adams & Glenn Close | Official Trailer | Netflix
(1:24くらいからご覧ください)
この台詞、耳慣れないことばだったので、後でググってみたところ、スペイン語で
“Hasta la vista, baby.” (アスタ・ラ・ヴィスタ、ベイビー)
と言っていることを知りました。「さようなら」「またね」といった意味ですが、スペイン語を使うことでおどけたニュアンスを加えているようです。
ちなみにスペイン語版では、”Sayonara, baby.” と言っているのだそうですよ。
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それで思い出したのは「トイストーリー3」で、バズが突然スペイン語を話しだす場面です。
Toy Story 3 (2010): Spanish Buzz
(0:58くらいからご覧ください)
おもちゃたちがバズの言語設定を、間違えてスペイン語モードにしてしまったからです。
となると気になるのはスペイン語版ではどうなっているか?ですが、以前気になって調べたことがありました。
すると、メキシコなどの中南米のスペイン語圏では、バズが突然ヨーロッパのスペイン語を話し出すのだそうです。また、ヨーロッパのスペインでは、アンダルシア方言のスペイン語を話し出すのだそうです。
同じスペイン語でも地域によって微妙に話されていることばが違うというのは、当たり前と言えば当たり前ですが、おもしろいですね。