M・ナイト・シャラマン監督の最新作です。
トラップ (Trap) 2024
たまたまシャラマン監督の最新作のことを公開直前に知り、「おもしろそう!」と期待して見に行ってきました。上映時間も長すぎず、肩の凝らない内容で、エンターテインメントとして存分に楽しめました。
娘ライリーを溺愛する父親クーパーは、ライリーが大好きなミュージシャンのコンサートのアリーナ席チケットを手に入れて、いっしょに会場へ向かうのですが、警備をする警察官の数が尋常ではない。
不審に思ったクーパーは、場内ショップの店員から「連続切り裂き魔『ブッチャー』がこの日コンサート会場に紛れ込んでいるらしい」という情報を耳にします。実はその切り裂き魔こそがクーパー、という設定です。
会場にはさまざまなトラップが仕掛けられているはずなので、ショップの店員も、会場で偶然会ったライリーのクラスメートの母親も、実は警察のグルなのではないか?と勘ぐってしまう。
また、ライリーが熱烈なファンであるスター歌手、レディ・レイヴンがステージで歌う曲の歌詞も、何やら意味深なものに感じられ、もしかして彼女も真相を知っているのでは?と疑ってしまう。
観客である私たちも、クーパーと同じ視点で、どこにどんなトラップが仕掛けられているのか、そしてクーパーははたしてこの危険な状況から抜け出すことができるのか、ドキドキはらはらしながら見守ることになります。
シャラマン監督自身も会場スタッフのひとりとして登場していますが、エンドロールを見て、レディ・レイヴンを演じていたのが、シャラマン監督の娘、サレカ・ナイト・シャラマンだと知りました。
サレカさん自身も実際に歌手なのですね。彼女の歌もよかったし、カリスマ性もあって、スターの役どころがとても合っていました。