トム・クルーズ主演、オリバー・ストーン監督のベトナム戦争を題材にした戦争映画。1989年に公開された作品です。
7月4日に生まれて (Born on the Fourth of July)
1946年7月4日ロングアイランドーアメリカの独立記念日に生を受けたロン・コービックは、高校卒業後、強い愛国心と将来への希望を胸に海兵隊へ入隊し、ベトナムへと旅立つ。だが戦場は、彼の想像を遥かに超えた、凄惨たるものだった。(Amazon Prime Videoより抜粋)
Amazon Primeで鑑賞しました。タイトルは知っていましたが、ベトナム戦争を描いた作品だとは知らなかった...。暴力描写が苦手で避けてしまう私も、戦争映画は深いメッセージがあるので例外です。ベトナム戦争をテーマにした作品もこれまでたくさん見てきましたが
本作は、その中でも私にとってベストというべきすばらしい作品でした。主人公ロン (トム・クルーズ) の生い立ちにはじまり、戦地のシーンももちろんあるのですが、どちらかというと帰還してからの人生にフォーカスした作品と思いました。
戦争ごっこが大好きで、敬虔なキリスト教徒の家庭で育った、スポーツ大好き、腕っぷしにも自信のある愛国少年が、なんのためらいもなく、共産主義を滅ぼすという名目のために海兵隊に志願して戦地に向かう。
典型的なアメリカ人の姿や、リアルなアメリカが描かれていて、アメリカを知るための教科書のような作品だとも思いました。
ロン (トム・クルーズ) がロングアイランドのマサピークア (Massapequa) 出身というのも懐かしかった。NYにいた頃、訪れたことはありませんが、住んでいたところから比較的近く、当時習っていたキルトの先生がこの町の出身でした。
話はそれますが、メグ・ライアン&ヒュー・ジャックマンの「ニューヨークの恋人」(Kate & Leopold) のラスト近く、貴族のヒューと、過去にタイムワープしたメグが舞踏会でダンスを踊るシーンで「どちらのご出身ですか?」と尋ねられたメグが
「マサピークア!」と答えて、尋ねた人がポカンとするシーンを思い出しました。ネイティブアメリカンの言葉からきている地名ですが、当時ヨーロッパから来た貴族には、魔法の呪文のように聞こえたかもしれませんね。
さて、話はもどりますが、7月4日のアメリカ独立記念日の日に、アメリカのどの町でも開催される ”独立記念日パレード” のシーンが懐かしかったです。私が住んでいた町でもパレードがあり、当時小学生だった息子が学校のマーチングバンドに参加するのを見に行きましたが
パレードの最後の方に登場する退役軍人の方たちの姿に、幼い頃のロンが複雑な表情を浮かべていたのと同じ気持ちになったことを思い出しました。
いつもとは違う、かっこいいだけではないトムもとてもよかったです。戦場ではロンの部隊が民間人を誤って皆殺しにしてしまったり、ロンが誤って仲間を撃ち殺してしまったり。自らも重症を負って下半身が一生動けなくなってしまいます。
そして命からがら故郷にもどると、アメリカは反戦運動の真っただ中。国を守るために軍に入って前線で戦い、そのために重症を負ったロンは、自分が信じた道を否定されたように感じ、自分のやったことは正しかったのか、苦悩します。
心も体もぼろぼろになって、もがき、苦しみ、のたうち回るロン。そのぼろぼろのロンを演じるトムがとても魅力的でした。心に残る一作となりました。
こちらの映画とても評価も高くて有名なのに、私もまだ観てないのです~~
近々に見なくては!
昔観た時、強くショックを受けた作品でした。
カッコいいトムではありませんでしたね。トムの熱演ぶり、ボロボロに傷ついた姿に強烈な印象を受けました。
トムの出演作の中でも社会性のある作品ですよね。
セレンさんは、独立記念日パレードをご覧になったことがあるのですね!!
懐かしさと複雑な思い・・・本作を観てなおさら、そう感じられたでしょうね。
戦争を題材にしているので重い作品ではあるのですが
映画として見応えがあり、トムの魅力に引き込まれると思います。
是非ご覧になってみてください☆
瞳さんは、ご覧になられているのですね。
トム、ほんとうにぼろぼろなのですが
でもそのぼろぼろの姿がとても人間らしくて魅力的でした。
MIシリーズとかのかっこいいトムも好きですが
本作を見て、トム・クルーズのことがますます好きになりました。
退役軍人はアメリカでは命がけで国を守った尊敬される存在ですが
心身に深い傷を負っていて、本人にとっても家族にとっても
辛い部分があるのだと思います。
パレードのような晴れの場面でも、そうした歴史を決して忘れてはいけない
と頭ではわかっていますが、複雑な気持ちになってしまいます。
「7月4日に生まれて」ご覧になったんですね。
見たのがかなり前なので、ディテールは忘れちゃいましたが、かなりの衝撃作でしたよね。
数あるヴェトナム映画の中でも傑作の1本にあげられると私は思います。
思い起こせば、この前年の「レインマン」から、トム・クルーズの俳優としての方向性が変わってきて、以降、様々な役にチャレンジしていくワケなので、彼のキャリアの中でも記念になり1本な気もします。
で、今年は「マーヴェリック」で世の中を沸かせて、いやはや本当に凄い俳優さんだと思います。
ごみつさんもご覧になられているのですね。
本文にも書きましたが、これまで見たベトナム戦争映画の中で
私にとってベストというべき作品でした。
トムのキャリアの中でもベストという作品かもしれませんね。
それでいて、マーヴェリックのような娯楽作品でもしっかり魅せてくれて...
どちらのトムも魅力的ですね。