昨日(16日)の予算委員会「文教領域」の質疑では、注目の質問が
二つありました。
一つは、風間ゆたか議員の「川場村のセシウム量」の問題。
もうひとつは、上川あや議員の「区立某中学校が、教材費を未納と
している親の子の卒業アルバムは準備しない、としていた件があり、
教育委員会が調べたところ、そんな事実はない、との報告があった」
という問題。
世田谷区立小学校の5年生全員が移動教室で行く群馬県川場村。
残念なことに、「放射能汚染状況重点調査地域」となってしまって
います。
うちの会派では、昨年9月議会で、いち早く、川場村は放射線量が
高いので、川場村への移動教室は一時中止するべきだ、と言って
います。
その時は、うちの会派と木下泰之議員しか、中止、見直しを主張
する会派はありませんでした。
その後、昨年10月の決算委員会でも、再度、保坂区長に「脱原発
を標榜していながら、放射線量の高い川場村移動教室の見直しを
しないとはどういうことか?!」と迫りました。
その時は、ようやく、共産党会派も、川場村は中止せざるを得ない
だろうか…、という感じになっていました。
そして、昨日。
民主党風間ゆたか議員によって、衝撃的な数値が明らかになり
ました。
それは、川場村の、移動教室で行く中野ビレッジの入り口付近の
セシウム量が、南相馬市原町上太田の1.7倍以上、というもの
なのです。世田谷区の47倍…!!
セシウム134と137の合計
世田谷区(1月23日) 12.721 ベクレル/h
川場村(3月11日) 510.917 ベクレル/h
南相馬市(昨年6月~8月) 299.715 ベクレル/h
チェルノブイリ「一時移住区域」 555.000 ベクレル/h
これは、いわゆる放射線の空間線量ではなくて(空間線量も、0.3
~0.475マイクロシーベルト/h、と、けっして低い数値ではないです
が)土壌汚染の問題なので、土を入れ替えなければ除染など無理
だと思いますし、強風で土埃が立ったりして吸引する可能性もあり、
内部被ばくの問題も出てくるのではないか、ということもあり、早急に
事実確認をして、うちの会派が最初から言っているように、少なくとも
24年度は早急に対策をとって、移動教室の場所を変えるべきだと
思います。
民主党のこの情報は貴重なものだと思いました。
もうひとつ、上川議員の質問は、
「区立某中学校が、教材費を未納としている親の子の卒業アルバム
は準備しない」、としていた件があり、それもひどい話だけれど、
もっとひどいのは、教育委員会が学校に問い合わせたところ、
「卒業アルバムは生徒全員に配った」との報告があった、ということ。
しかも「アルバムを準備しないという通知を出したのはアルバム担当
をしていた非常勤の先生で、学校は把握していなかった」というの
です。
校長名で出されている通知を、非常勤の先生が勝手に配布するなんて
あり得ないでしょう。
その学校が嘘の報告をしているのか?
教育委員会がかばっているのか?
いずれにしても、おかしなことが起こっています。
また、うちの会派のすえおか雅之議員は、昨年起きた、以下の事件
について、詳細に責任の所在を追及しました。
指導要録26人分紛失 世田谷区の小学校
区教委によると、同校の6年生3学級のうち1学級の担任が11月末、
校長室の金庫に保管していた児童指導要録を取り出したとき、枚数が
少ないことに気付いた。同学級の児童29人のうち26人分の学籍記録
がなく、うち16人は指導記録もなくなっていた。
学校は今月上旬に区教委に報告。その後も、外に持ち出し紛失した形跡
がなく、金庫に保管しており盗難の可能性も低いことからて、校内で紛失
したとみて探してきたが、見当たらないため、26日夜、保護者会を開き
説明・謝罪した。