@フランスの歴史を紐解くと多くの特権があったことが判る。それは聖職者、貴族など身分を持った特権から自治体、地域の特権など革命でそのほとんどが廃止となり「単一で不可分な共和国」となったとなる。誰もが自由に平等で労働契約も直接交渉するなど、歴史から民衆は多くの事を学び、犠牲になり、その後改善して現代に至った事はフランス国民の「民力」とは凄い力だと感じさせる。現代の日本はどうだろうか。政府の「民衆の意見は聞く」態度は持っているがほとんどが最初からゴールは決定されており、「民力」の隙間はない。まさに「沖縄問題」のようなものだ。「政治力」への対抗は「国民の選挙」だが、政治内での勢力が「独裁」になり、「嫌な事」「不純な案件」は議論しない、捨てておくことになりつつある。そこで必要な事は、国民の監視「目」が別の視点から監督できる組織構造が必要なのかと思う。誰も独裁者を止められないのは今の日本の政治構造だ。内部のなあなあな関係組織では膿は出せない。 奇しくも昨日はフランスでの第一次世界大戦終戦100周年の記念日として様々な国の立場で提言がされたが、私が思うに「戦争を模索し、仕掛け、武器取引を増大させようとする国」には「戦争は二度としない」為の断固たる姿勢を示していく事も必要だと思う。
『フランスの歴史』佐々木 真
- フランス=ジャンヌダルク・ルイ14世・フランス革命・ナポレオン・レジスタンス・ドゴール・エッフェル塔・ルーブル美術館・ベルサイユ宮殿などが著名。有史以来ケルト人(ガリア人)が存在しておりローマ人やゲルマン人が征服した。聖職者や貴族の身分特権や都市の自治特権、地域の特権など前近代には特権がとても大きな意味を持っていた。1789年フランス革命で「単一で不可分の共和国」によって平等な国民によって均一な社会文化を作り出した。「不可分」とは中間団体に分割されないこと。
- 「ローマとフランク王国」
- ピピン3世カロリング朝を開く・帝国の3分割
- 「カペー朝の成立」
- フランスの王フィリップ1世が初めて病人に触れて十字の印をつける儀式を行った・フィリップ2世十字軍遠征
- 「フランス国王の発展」
- ルイ9世〜フィリップ4世テンプル騎士団を一斉逮捕
- 「百年戦争とヴァロア朝」
- 1337年百年戦争始まる・1348年黒死病流行
- ジャンヌダルクオルレアン解放・シャルル7世戴冠
- 1431年ジャンヌダルク処刑
- 「ルネサンス王政」
- シャルル8世がイタリア遠征でルネサンス文化を入れる
- レオナルドダビンチを招聘(アンボワーズ城)
- フランソワ1世・公文書フランス語使用
- 「宗教戦争とブルボン朝の成立」
- シャルル9世の母カトリーヌ・メディシスが摂政
- アンリ4世パリに入城(ブルボン朝)=君主制の復興者
- 減免・金利の引き下げ・身分の保証など
- タイユ税(直接税)による不満・官職の売買不満
- 「絶対王政の輝き」
- ルイ13世の主権国家・決闘禁止令
- ベルサイユ宮殿(ルイ13世の狩猟の館)建てる
- ルイ14世のパリ都市改造・ルーブル宮・サンドミニ門
- 「18世紀の政治と文化」
- ルイ15世から16世
- 銀行紙幣発行・財政再建
- エリート文化「規律の重視」(礼儀)があった
- 魔女狩り=医療従事者・産婆
- ポンパデュール夫人(ポワソン)=ショワズール公
- 軍隊の増強・農業推進・ギルド許可自由化を推進
- マリアントワネットの浪費は事実とは違っていたという
- 1793年ルイ16世処刑
- 17世紀の文字認識率は男性で29%、女性14%
- 革命後は男性47%、女性27%
- 「フランス革命とナポレオン」
- ナポレオンイタリア遠征・ナポレオン法典・皇帝に即位
- ベルリン勅令・1814年ナポレオン退位・エルバ島へ
- 租税の平等化・地方特権の廃止・世襲貴族制廃止
- 「19世紀のフランス」
- ルイ18世パリに帰還・1815年ナポレオン百日天下
- 2月革命・1848年ルイ・ナポレオン大統領・翌年皇帝
- 1809年セーヌ県知事オスマンにによる都市改革
- 上下水道(セーヌ川)・道路整備・インフラ整備
- 鉄道ブームで産業活性(製鉄業・農業物流・金融)
- オペラ座・ルーブル・パンティオン・バスティーユ広場
- 凱旋門・東駅・など都市を変貌させた
- 1855年第1回パリ万国博覧会400万人・普仏戦争勃発
- 消費増で割賦販売方式・印刷・メディア・デパート
- 余暇の活用からブルジョア文化・演劇・オペラ・バレエ
- 1858年日仏修好通称条約提携(江戸時代)
- 1884年「自由・平等・友愛」の文字が刻まれた
- 1889年国籍法(ベルギー・イタリア人の移民)
- 兵役で教育を受け文化が変わった
- 「第3共和政の成立」
- 初等教育無料・義務化・労働組合の合法化・政教分離方
- 概念「国民の存在は人民の投票である」
- フランス語は中部・北部で南部では通常フランス語ではない
- 1914年第一次世界大戦
- 1919年ベルサイユ条約・フランスソ連を承認
- 社会党が第一党・銀行の民主化・労働時間短縮
- 1939年第二次世界大戦
- 1940年パリ陥落・ユダヤ人敗訴法
- 2万人のユダヤ人の逮捕
- 1944年パリ解放・ドゴール臨時政府・婦人参政権
- マーシャルプラン(経済復興援助計画)成長率5%
- ドゴール教育政策・ENA(超エリート養成学校)
- 1954年ベトナム撤退
- 1957年ECC条約調印・1967年EC成立・5月革命
- フランスの20世紀からの植民地
- カナダ・アメリカ・西アフリカ・インド・ベトナム等
- 「現代のフランス」
- 1993年EU成立・1999年EU単一通貨
- ドイツ人戦没者墓地にはドイツ・フランス・EUの国旗
- 「ここにドイツとフランスの兵士が眠る」とある
- 「ライシテ」=政教分離原則・俗権主義VSムスラムスカーフ