@「意欲・自信・集中力・感情」如何にコントロール出来るかで勝負は決まる、と言うこの書の教え。スポーツ選手・監督含め人々はどのように「心を鍛え、勝負するのか」、それは「無我」となり「その時、それを一生懸命やる」と言うことだ。その方法がここにある。 ゴルフ・テニスもそうだが「タイミング」を悟ことで一気に上達することがあるのはこの書にある「集中力」「感情言葉」かもしれない。
『心を鍛える言葉』白石豊
「概要」心は苦しいことに耐えて頑張っていれば強くなるわけではなく、トレーニングをすることで鍛えられる。そのトレーニングの時に注意したいのが“言葉”。言葉は心に多大な影響を及ぼし、言葉によって不安や緊張を感じることもあれば、自信や意欲に満ちあふれることもある。スポーツだけでなく、ビジネスや生活にも応用できる、言葉を使った心の鍛え方を指南する。
・「知っている」と「わかっている」は違い、「わかっている」と「できる」も違う。それには言葉を通じた心のコントロール方法を体得することが必要
・「心」は鍛えるものである「7つのメンタルスキルチェック」
「意欲を引き出す」
「変われる」(必ず変わることができる)
「トレーニングすれば今よりずーっと良くなっている」
自分を見つめ直す(何ができる、できたのか、振り返ってみる)
「自信をつける」
ネガティブワードをポジティブに変える
SMART Goal Setting で目標の適切さをチェック表を作成
S:具体的目標(Specific)
M:計測可能 (Measurable)
A:頑張ればできる(Achieve)
R:現実的(Realistic)
T:期限限定(Time Phased)
Wish-List (目標達成・やりたいことのリストアップ)
人生で、今年、今月達成したいこと
目標・現状・目標達成ための戦略
「集中力を高める」
人間の可能性=can/must/will/may/shall (動物は can/mustのみ)
「ここ」と言う場所と「今」と言う一瞬を思うこと
『無我』の境地にする:「エゴ」が消えて自己が輝き出ること
テニスの「イチ」(バウンド)、「二」(受け取る)タイミングを覚える
「感情コントロールする」
ポジティブな感情を作り出す(自信・幸せを決意につなげる)
感情レベル(諦め・怒り・ビビり)から「チャレンジ」に変える
3つのツール
姿勢を作る(安定した体の重心・腰)
心を治める呼吸法=鼻から吸う・吐くを1:2
気持ちを奮い立たせる呼吸法=1回0.5秒の早い呼吸を20回
ポジティブセルフトーク(勝負はこれから、いくぜ)
健康法の呼吸=お腹を膨らませ吸い込み、止めて、腹を凹ませ吐く
ポジティブトークを繰り返す(できる、感謝)
「がんばれ」から「楽しむ」に変える
「こうすれば伸びる指導の言葉」
教育とは能力を引き出して育てると言う本来の意味がある「開智・啓育」
良い指導者は「聞き手上手」(怒りの感情指導では百害あって一理無し)
「どうして」の言葉は注意が必要、後付けの方が良い
「四摂法」(4つの考えと行動=道元禅師)
布施=相手に与えること(教えること)
愛語=優しい言葉で接する(褒めること)
利行=相手を助けること
同事=相手の境遇になること
「禅語に学ぶ」 (窮而変変通)
「窮して変じ、変して通ず」真剣にやっていれば、必ず行き詰まる。それでも一心になってやっていくと、ひょいと通じるものだ。通じないのは、行き詰まる段階までいく真剣さが足りないと言うことだ」
沢庵禅師「不動智神抄録」柳生宗矩に与えた心のコントロール法
「莫妄想」=エゴを断ち切り無我にする=前後裁断
「氷を溶かして水にする」一つに固まった心を広げる
道元禅師「行持道環」=発心・修行・菩提・涅槃を繰り返す
目標を決め・練習し・結果を出す・再度目標を決める繰り返す
指導者は必ず教えを他人に渡すということを持つこと
「瞑想」=初心の心・心を配る・無我の状態
「今この時、この場所、この場面を大切に生きるように考える」