@さまざまな原因で感染する病原菌は人間にとって難解を投げかける。特に今回のコロナ感染のように変異種でたちまち変化し、感染数を一気に拡大させる感染は金儲けどころの話では無くなる。この小説では儲けに目のない巨大化した中国系企業の貪欲さから中国政府、中国軍を巻き込み、試薬ワクチンの人体実験まで手を染めるドギツイ金権主義・社会をあらわしている。過去中国から発生した感染は果たして中国政府が研究していたもの(故意的に漏洩、もしくは人体・動物実験漏洩)なのか疑問であるが人類にとって「見えない武器」となり「見えないテロ」と言っても過言ではない。 過去の感染終息はやはり「ロックダウン」だが、ワクチンに効果があっても全世界の人々に行き渡ることは不可能である。結果的に多くの犠牲を出し収束する事になるかも知れない。 歴史的なパンデミック記事を参考に(2020年6月2日このブログで投稿記事・世界的な「パンデミック」はいかに克服したか)を参照してほしい。
『パンデミックを阻止せよ』クライブ・カッスラー
中国の寒村で、かつてのSARSよりも感染力が強い新型インフルエンザが発生した。世界規模の蔓延を恐れた中国政府はアメリカに協力を要請。両国は早急にワクチンの開発に取り組むも、研究の中心人物であるケイン博士が行方不明に。捜査を始めたNUMAのオースチンは中国系の暗黒組織に目を付ける。感染爆発まで72時間と告げられた彼は大胆な賭けに出る
・金儲けに目がない中国国籍の巨大企業三合会(3人の兄弟経営者)、但し事業はゆすりや殺人、売春、麻薬、高利貸し、資金洗浄を行っており中国政府を感染病で転覆させようと巨大な利益を生む感染対策特効薬のワクチン事業に手を出し始めた。
・優秀な科学者を金でかき集め集中的に研究させる目的で米国の海洋研究所を狙った。それはそのワクチンの要素が深海にいるクラゲの毒物を流用することを発見した為で、中国の貧困の村で人体実験を含めた行い始めた。培養は成長の早い藻を使う。
・研究所で働いていた研究員はそのまま海洋に浮かんだ研究室で強大な元ロシアの潜水艦で牽引され太平洋の珊瑚礁沖に隠された。そこは昔捕鯨船で病人が出たが治療され治ったという記憶の場所で、原料となる特殊なクラゲ、フルー・メドウサーが生息している場所だった。
・三合会は他に知られることを恐れて関係者を次々に殺害していく。それを阻止するてめに海軍と協力したオースチンたちが深海に引きづられた研究所を見つけ世界的に感染が広まる前に解決していく。