@患者には、蛍光性基質と反応しない「シトクロムP450」と呼ばれる代謝酵素の蛍光値を測定することで早期発見ができるという。この新しいリキッド・バイオプシー技術(血液や尿、唾液などの体液を使って病気の診断や検査を行う技術で、患者への負担が少ない)現在、パーキンソン病を完治させる手立てはない。ならば、進行を抑えるためにも早期発見が不可欠となる、と言う。
「パーキンソン病」とは進行性の神経変性疾患で、脳に異常が生じ、手足の震えや筋肉のこわばりのほか、体の動きをうまく制御できなくなったり、運動機能やバランスが低下したりといった症状を引き起こす。発症は60歳前後が多いが、早い人は40代や50代で発症する。40歳以下の場合は若年性パーキンソン病と呼ばれ、全体のおよそ10%を占める。