@自由主義・社会資本主義では必ず「格差」が生まれ、低位置にいる人間にとって社会不満が募る仕組みとなっている。ではどうすれば良いのか。本書では「コミュニケーション力」を身につける(創造力・観察力・美的センス)と言う。人間関係で大切な事は会話において「聞く耳」を持つことも大切だが、「20%の意見と80%の質問」が効率の良いものとなるとある。 気になった言葉は「一緒にいるための技術」と言う解釈だ。同僚と一緒、恋人と一緒、家族と一緒などその場に居て会話をする技術だと言う。会話=人間関係を改善で「格差」はより身近になるはずだ。
『格差社会スパイラル』山田昌弘
「概要」日本人のコミュニケーションに対する勘違いが生み出す収入格差、教育格差、企業の資産格差……。親や教師、会社の上司のコミュニケーション能力の欠如によって、いま深刻化する格差がどのように子ども、部下へと引き継がれ、さらにはその子どもへと再生産されるのか。日本人にとってコミュニケーションとは何か。この問いこそが格差問題への新たなアプローチとなる!
ー資本主義社会には「格差」が生じる当然。 能力差=「コミュニケーション力」となる
コミュニケーション力とは3つの C
1、クリエイティビティー=創造力
2、コミュニケーション=観察力(相手の要求を見抜く)
3、クール=判断力(美的センス)
ーコミュニケーション力とは「見る」「聞く」「触れる」「フィードバック」「舐める」「嗅ぐ」
個人の問題であり組織の問題ではない
子供達は正しいコミュニケーション方法を知らない(学校:体罰・暴力・叱らない)
人間関係を煩わしいと考え始めた(仕事のでの失敗は人間関係が作れない事が主の要因)
携帯で退化したのは「人を信じる事」
約束を守れない習慣・癖を作る(責任意識が気薄になる)
ーコミュニケーション能力とは「一緒にいるための技術」
人間関係を「上か下か」「得か損か」「勝か負けか」「戦うか逃げるか」を決めつける
仕事、人間関係での問題、課題に対して現実逃避する慣習が増えている
現代は「使い捨て労働」が増加、フリーター(社会的不安定な立場に追い込まれる)
ー「力」をつける工夫
一つの成功が自信を持たせるきっかけとなる
明確に何が足らないかを指摘してあげること(上司から部下へ)
対話で必要とする効率的なことは「20%の意見と80%の質問」にすること