@この不景気(賃金引き上げがない、税金が増える、諸物価が高くなる)状況では、まさに上司は「思いつきで物を言う」が散漫するはずだ。現代、55歳以上は日本の景気が良い時に育ち、何もしなくとも(語弊があるかもしれないが)会社を大きくできた。だが、昨今の「利潤追求」「コスト削減」が支流で、「不況」経験のない上司にアイデア等を求めても出るはずがないと悟ることだ。だから、奇抜で意外性を突いたアイデアを提言するのも一手かもしれない。
『上司は思いつきで物を言う』橋本治
「概要」「上司は思いつきでものを言う」ということが、なぜ起こってきたのかを、儒教の伝来まで遡り、とてもスリリングに解剖していく本です。「現場」の声を聞く能力の復活に向けて、上司のみなさんにも、上司でないみなさんにも、懇切丁寧な今後の道中案内の書であります。
ー「よく考えてみろ」は「お前は馬鹿か」と同意語になる=「真面目な人は損をする」
「そう言うことで宜しく」と会議を閉めるやり方に曖昧さを残し部下を責める
ーなぜ「上司は思いつきで物をいう」ことになったのかの理由
官僚組織に似る:官僚体制・組織とは「下から上に」はない、が「上から下に」は常識
官僚組織は「現場の声を聞かなくとも良い」習慣にある(利潤を得ることでは全く無い)
管轄を忠実に守り「上からの命令・指示」だけで「忠臣」的存在を確保できる
現場から何か反論・意見があれば「上に聞いてください」で終止符を打てる
書面・規則等にあり言われたことだけ忠実に業務を行うだけで良い組織体制
ー景気が悪くなった時、会社の抱える問題は表面化する(会社の上司への影響)
景気の良い時には、何も問題がなく「上から下」は少ない
景気時には「利潤を上げろ」「アイデアを出せ」など「思いつきで物を言わない」
不景気になると途端にその行動が増えるのは当たり前
特に昔景気の良い時に成功した者・上司の場合「上から下」は当たり前に命令
ーそんな上司に最も具体的な反応方法とは
「呆れれば良いのです」、「ええ~っ。」と言う声を出す
対抗(口論)する姿勢を出すのはしない