MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

造られた殺人

2017-07-19 14:24:33 | 韓国映画
昨年公開された韓国映画ですが
製作、韓国での公開は2015年だそうで、結構日本には入って来なかったようですが
反日ネタも何もないのにこんなにオモロイ映画が結構公開は遅くなるんですねぇ
内容的に邦題そのままなんだけど、オープニングの学生カップルの殺され方が
シビアなのである意味シリアルキラー映画だと思いましたが
その後の展開は韓国映画特有のおバカな警察に加えて報道メディアのドタバタ感が何ともな映画でして
そんな警察、報道機関の対立のおバカはそもそも互いの立場を優先させ過ぎるから
起きるわけで実に情けない様相を示しているんだけども

そんなドタバタに輪をかけさせるのが主人公の報道記者
一度の失敗で馘になって失意のドン底で連続殺人犯のたれ込み情報に飛び付いて
功を焦るあまりに世紀の大誤報を発信してしまい
視聴率最優先のTV局がその誤報に乗っかって彼は一躍時の人となって
実際に後追いの中で誤報とわかってからの主人公の描き方も煮えきらない

実際に家庭にも問題を抱えていたりって、子供の父親の問題とか
奥さんがなぜに犯人の所に行ったのか、自分の不倫を棚に揚げて主人公の不倫を探しに行ったのか
そこいらを不明にしてクライマックスのサスペンスを盛り上げようとのプロットにしてるんだろうけど
ここいらの描きかたが杜撰過ぎやろ

警察は警察で犯人を追うより主人公の誤報と隠蔽の裏を取ることに必死になって捜査ってなんだと言うほどの迷走ぶり
メディアは視聴率に血眼でおバカ警察と対立的になったりと
メディアの報道は誤報であってもそれが電波に乗っかって流されたら
それが真実でなくても事実になると言うことがテーマなんだと思うけども

サスペンスも緩いし、警察とマスコミのドタバタ映画でしかないんだけども
やっぱ韓国映画は面白いよね
連続殺人犯はわかるけども動機も何もわからないけどそれなりに2時間強惹き付ける力を持ってる韓国映画恐るべし

2015年製作、韓国映画(劇場公開)
ノ・ドク脚本・監督作品
出演: チョ・ジョンソク、イ・ミスク、イ・ハナ、キム・デミョン、キム・ウィソン、ペ・ソンウ
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雨にゆれる女

2017-07-19 10:14:15 | 邦画
ジャ・ジャンクーやホウ・シャオシェンをはじめ、数々の映画音楽を手がけてきた
半野喜弘の初監督作品
色々な映画に音楽作家として関わって来てるだけあって一応初監督作品としては合格点
脚本も彼自身が手掛けてるようですが・・・

男は、過去に人殺しをており、人付き合いを極力避け隠れるように暮らしています
そんなある日、工場の同僚が女を預かってくれと無理矢理置いていっちゃいます
戸惑いつつ男は女を冷たくあしらいますが
女は男の元を離れようとせず結局一緒に暮らしてるうちに
そこは男女ですからねいつしか肉体関係を持ってしまい・・・
っての2基本シノップスということですが

更に男が引きずっている過去とは、男には姉がおり、
貧しい暮らしの中で姉は精神を病み、医師にかかるモノの
姉は医師と男女の中として付き合うことになり、
幸せそうに見えた矢先、姉が突然変異自殺し、男はその原因に医師が姉を捨てたからと思い込み、ナイフで滅多刺しに殺して逃げて暮らしてるが自責の念にかられ
医師を殺したナイフで自傷行為を繰り返してる

女はあなたのお姉さんが付き合っていた医師の娘だと語り、
お姉さんが自殺した原因は、父親から再婚の話をされた時、
娘としての自分は「あの変な人がお母さんだなんて嫌だ」と、
わざとお姉さんに聞こえるように拒否したからだと男に告げます

ということですが確実に一時代前のメロドラマのプロットという感じですが
これに男の同僚がフーゾク嬢との濡れ場
男の姉と女の父の医師との濡れ場
そして2、3回愛を交わす男と女の濡れ場をシノップスに組み込むと
完全なるロマンポルノ映画というジャンルの作品になるんだよなぁ

そんなエロチック部分を完全に排して単純なメロドラマとしての83分の映画に
敢えてデジタルで撮影して、映像にザラつきを加工し
敢えて昭和の映画風に仕立てあげているところが一応買えますが
初作品ということからかプロットと映像に粗削りな部分が散見されますが
ちゃんとしたえいがになっているところは

主演の青木崇高の男臭さと大野いとのなげやりな風情から
男を慕う女に変貌していく内面性が彼女の肉体で具現化されてるところが十分に機能していたからなんでしょうねェ
青木は殆ど地で行ける演技でしたが、大野いとの演技は実に細やかで実によかったかなぁ

二人の過去が重なりあう偶然っていうシノップスは出来すぎ感は否めないけれども
完全にメロドラマとして昇華されていたような

2016年製作、日本映画、「雨にゆれる女」members作品
半野喜弘脚本・編集・音楽・監督作品
出演:青木崇高、大野いと、岡山天音、水澤紳吾、伊藤佳範、中野順二、杉田吉平、吉本想一郎、河野宏明、原田裕章、上田辰也、遊屋慎太郎、山田紗椰、森尾寧仁、鶴町梨紗、森岡龍、地曵豪、十貫寺梅軒
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キングコング:髑髏島の巨神

2017-07-19 02:24:58 | 洋画
いや、こういう映画好きですよ
なんせ新生アメリカ版の「ゴジラ」(2014)を作った会社ですし
ってもなんとこの製作会社レジェンダリーが2016年に中国に買収されてしまって
そんなこんなで潤沢なチャイナマネーで作ってるから
お金かけるだけかけりゃそりゃ面白い映画も作れるってもんですが
私的にはあんまり気に入らない

ってのも秘密組織”モナーク”から派遣されていたよなチャイナガール
死にもしなかったけど活躍もしないし、ただいるだけの存在
でも次回作にも出演するんでしょうね
そんなエンドクレジット後の次回作への布石映像
書いたついでに言っちゃいますけども
次はゴジラにモスラ、ラドンだけじゃなく三つ頚怪獣ってまさかのキングギドラ?
東宝さんも自社の財産権を切り売りする時代
これもチャイナマネーに屈した形になるのかなぁ
ハリウッドに売ってるつもりが中国に持ってかれてるんだよなぁ

戦前からストップモーション手法で生まれたキングw・オブ・モンスター
「キングコング」へのオマージュ満載の最新CGキングコング映画ではありますが
南太平洋の島からコングを都会に持ってくるのではなく
今作はコングの生息する島に人間がお邪魔するという設定ですが
オープニングからコングVS複葉戦闘機ってのが
時代設定をベトナム戦争終結の1973年ということでコングVS戦闘ヘリ
大満足なコングの暴れっプリには大満足

コングのヒロインに対してのオマージュもしっかりと取り入れてくれていましたし
コングの故郷ということと、レジェンダリーがマーベルやDCコミックのヒーロー大集合映画に便乗ということで沢山の怪獣を作りだしてくれていまして
もう怪獣総攻撃な趣は実に楽しい

娯楽映画ってこういうのをいうのでしょうけど
ナンだか昭和の超極彩色映画をCGで作ったという感じ
嫌いじゃないです
先に書いてしまいましたが次回作への期待も半端ないですよ
ただWBのBlu-rayでしたので日本語版で見ちゃって
誰とは言いませんが、ヒーローの声を当てていたタレントさん
あれはあきません

2016年製作、アメリカ映画
ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督作品
出演:トム・ヒドルストン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマン、ブリー・ラーソン、ジン・ティエン、トビー・ケベル、ジョン・オーティス、コーリー・ホーキンズ、ジェイソン・ミッチェル、シェー・ウィガム、トーマス・マン
コメント (2)
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