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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ブラインド

2017-07-25 17:17:46 | 韓国映画
昨年の10月だったかしら、中国映画の「見えない目撃者」という映画をDVDで見て
その卓越した作劇術に感嘆させらましたよね
前のブログに感嘆感想をしたためました時に、監督さんが韓国の方で
ご自分が韓国で作られた「ブラインド」という映画を中国でセルフリメイクされたことを知りまして
オリジナルを見てみたいなという欲求にかられ

レンタル店を、セルDVD屋さんから中古店をさんざん探し回っても見つからず
半ば諦めていましたら
なんと7月5日に販売元のキングレコードさんが自社での在庫整理のために
”死ぬまでにこれを観ろ!2017”として廉価にして小売店の店頭に流通させて来ました
諦めずに待ってるものですよね

月初に購入していましたが、買っちゃうと見ないのもあかんやんってことと
ようやっと自分でも消化しきれないとも思っていたレンタル作品も
ブログに書くこともなく消化しましたので
ようやっと見る機会に恵まれました

事件は雨に始まって、雨に終わるシンメトリーになっていたんですねオリジナルは
大体のプロットは中国版と代わりないようですが
ちゃんと細かい部分では変化をつけてるようでして
それが当たり前なんですよね、それぞれの国民性みたいなものがあるから
その国に合わせるのは当然でして

自らの過失での交通事故で弟と視覚を失った後天的視覚障害者のスア
彼女のミスで死んでしまったのは弟のように一緒に孤児院で育った血の繋がりは
ないようでしたねぇ
オリジナルはヒロインのこの事故による心的障害により大きくスポットをあてていたような気もするし
そのためもう一人の目撃者である若者ギソプに彼への面影を重ねているようですね

相変わらずの韓国警察のおバカぶりもある意味健在でして
ことなかれ、権力志向の強さは相変わらずのようですが
ヒロインは警察学校の学生だった人でして
こんなおバカ警察ではあり得ない分析力を持ってるし
彼女の分析力を知った刑事もそれなりに活躍してくれますが

韓国映画特有の殺人犯の圧倒的な存在感が映画をかなり面白くというか
映画的の緊張感を高めている
緊張感と言ったら地下鉄でのTV電話による動画による逃走経路の誘導はこの映画の肝ですよね
その肝を更に強調させて観客の胸に感嘆させるのがワンコの飼い主を守って死ぬシーンでしょうか
このワンコの死ぬシーンは中国映画でもありますがオリジナルの方が
観客の胸をよりしめつけるプロットでししょうかねぇ

originalとどこがどうちがうかをあげつらねても仕方がないわけですが
殺人鬼とヒロインが地下鉄車内で遭遇し出口のドアに並びたつシーンは、
鳥肌が立つほど見事なシーンですよね

見終わって特典映像を見て知ったのですが
この映画は『映画秘宝』の恒例企画"第1回夏のホラー秘宝まつり"にて上映された映画だったのね
したがってBlu-rayの特典としてバタリアンズのオーディオコメンタリーがついていたのね
今度バタリアンズを聞きながら見てみよう

2011年製作、韓国映画(企画興行での公開作品)
アン・サンホ監督作品
出演:キム・ハヌル、ユ・スンホ、チョ・ヒボン
コメント (2)
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女流闘牌伝 aki ~アキ~

2017-07-25 01:08:41 | 邦画
こう言った女性雀士のドラマと言ったらエロチックOVしか見たことがない私ですが
"卓上の舞姫”の異名を持つアイドル雀士二階堂亜樹の判自伝コミック『aki』の実写版映画ですねぇ、
彼女はなぜ麻雀の道を進んだのか?彼女はなぜ強くなったのか?が物語として描かれており
私的にはエロチックシーンのない麻雀映画をはじめて鑑賞しました

女流プロ雀士の半生を描いておりますので、プロットのメインは麻雀で如何に勝つのかって言うところが主眼になってるので手配から上がりに持ってく手順とか
そこいらがいい加減なエロチック麻雀ドラマと違い
麻雀の勝負にも緊張感が伝わってきますので
それなりに見られるし、麻雀好きな人にはある意味たまらない映画ですねぇ

田舎と言っても実際には神奈川県出身だそうですが
雀荘を営業していた両親が離婚し、雀荘で父親に幼少期から姉と一緒に育てられた亜樹が
中学を出ると、そのまんま麻雀で生活しようと
故郷を捨てて東京に単身出てくるものの
食ってく宛もなく若い女子がある意味ホームレス状態ってのがすごいですよね

映画では姉がOLとしてアパート暮らししてるような描かれ方をしてますが
現実は姉もプロ雀士として生活を私鉄ようですねぇ

亜樹自身雀荘に15歳で出入りして麻雀で生活費を稼いでいるようですが
映画ではそこいらの表現がNGなのか、実際の雀士同士の金のやり取りの表現がないのが
ある意味リアルではないのですが
未成年ということこととか、やっぱ問題化されないようにつくってましたが

天才もよき指導者とライバルに巡り会わないとその力量を表さないということですか
ご本人とか、他の女流プロ雀士たちがチラチラと出演されてまして
ある意味ファンにはたまらない作りになっていたようですが

主役の亜樹には岡本夏美さんが演じられておりやして、実に嫌みのない素直な演技を見せてくれて張りましたが
女優DDの私としては亜樹のライバルとなるひまわり役の増田有華に惹かれましたが
多分に彼女の地であると思われる関西弁のイントネの台詞回しに持ってかれたと・・・

たまにはエロ抜きの女雀士の映画もいいものですねぇ
ジャンルは一部劇場で公開されていますので"邦画"の扱いにしました

2017年製作、日本映画、「aki」製作委員会
中村祐太郎監督作品
出演:岡本夏美、岩松了、増田有華、中山絵梨奈、彩輝なお
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