トリプルX：再起動

十何年振りに"トリプルX"が、ヴィン・ディーゼルで帰ってきました
そうなんですよねぇ「トリプルX」の2作目はヴィン・ディーゼルが「ワイスピ」で
そんな人気が出る前ということで、アイス・キューブに変更されていたりして
今回の"再起動"は「ワイスピ」人気に便乗しての再起動なのでしょうか？

とりあえず言わしてもらうと、確かにドニー・イェンさんが重要な役所で出てられ
クリス・ウーも出てるからって言ってしまえば身も蓋もないんだけど
これだけ大陸からのチャイナマネーズブズブで作られちゃうと
登場人物たちのアジア臭プンプンでインターナショナルな映画に見せかけてるけども
果たしてハリウッド映画と言っちゃっていいのかなぁ

スタント・CGで作られたアクション映画ですが
さすがドニーさんとディーゼルとのハイウェイ上でのアクションとか
トップ会議に屋上から飛び降りて全員射殺のドニー兄貴のアクションには痺れましたが
ドニー兄貴に比べちゃうとトニー・ジャーのアクションがもの足りません
っていうのは贅沢なことなのだろうか

オープニングでサミュエル・Ｌ・ジャクソン演じるギボンズが
サッカー選手のネイマールをXに勧誘する時に
「アベンジャーズの勧誘と勘違い」というような楽屋落ちネタをしっかりと仕込んでいたり
Xチームの窮地を"2"で主役のアイス・キューブが救いに現れるとか
もうやりたい放題って言うか、ディーゼルとキューブとのわだかまりの解消の役割を・・・ってことは"4"も作ろうということなのか
サミュエル・Ｌ・ジャクソンのギボンズも死んでいなかったりですから

ハンドルネームが「クリ勃起」というスナイパーのルビー・ローズがカッケー
木にシーツで登り、シーツを体に巻いて水平に体を固定してのスナイプ
熱関知のディーゼルの指の間から見えない敵を狙撃したり見せ場はたっぷりと
特にインドのお姉ちゃんとの二人での2丁拳銃でのガンアクションカッコいい以外のなのものでもなかったっての

こんだけ体の動ける役者さんが沢山出演されると
ディーゼルのアクションがモッサリとしか見られないのがこの映画のマイナス要因ですか

2017年製作、アメリカ？映画
Ｄ・Ｊ・カルーソー監督作品、ヴィン・ディーゼル製作・出演
出演：ドニー・イェン、ディーピカー・パードゥコーン、クリス・ウー、ルビー・ローズ、トニー・ジャー、ニーナ・ドブレフ、トニ・コレット、サミュエル・Ｌ・ジャクソン、ロリー・マッキャン、アイス・キューブ、ハーマイオニー・コーフィールド

人妻観察委員会

7月1日放送枠、BSの日本映画専門チャンネルの真夜中でOAされた
城定秀夫監督が城定夫名義ですので撮影日数1日という早撮りで作り上げたOVですか
録画しておいたものをBlu-rayに焼いたものを視聴鑑賞

”人妻ウォッチング製作委員会”と言う委員会名での制作になっていたので、頭初はそんなタイトルだったのかな
と言うことで、タイトル通り、団地に棲む人妻が毎日のように外から双眼鏡で覗かれるお話しを、城定監督さんが奥様と脚本を共同執筆なのですね、

主人公の若奥様にはAV女優の波多野結衣さん、結構オキレイだしグラマラスなお方ですが
城定監督の「女の犯罪史」にも主演されてましたねぇ
男のために漁協のお金を着服し都会から来ていた男に入れあげて破滅していく人妻を演じていたOVではありますが、
女優DDの私ですのでしっかりと鑑賞して波多野嬢に関してはしっかりとチェックしてますよ･･･ってもAVは見たことありませんが後もう1本がパチンコ映画でしたよねぇ
かなり美形で男受けのよさげな女優さんでありまして
私的にはこういったエロチックOV女優さんでは古川いおりさんについでの二番手女優さんというランク付けになるかも
ちなみに三番手は東凜さん、４番手は引退されちゃった横山美雪さんといったところか

とある団地に住む平凡な専業主婦、容子。だが、夫婦の仲は冷め切っていて
旦那はどうやら不倫もしてるようで
いってらっしゃいのキスもなくってことで、
夫婦の義務的なセックスもないことさりげない夫婦の日常の点綴だけで
観客に示す城定監督の表現手際のよささは脚本の良さもあるのかな

で寂しさを毎日の自慰行為で紛らす容子、夜食中に醤油が卓上からきれて
それをキッチンで補給する際に旦那の目を掠めて卓上醤油差しを
股間にあてがって喘いでみせたりと・・・

そんなある日、自慰に耽っていたときに壁に当たる不自然な光を見つけた
慌てて外を伺うと団地の外から双眼鏡で容子の事を覗いている青年に気づく
青年はストーカーか？
実はバードウォッチャーで、双眼鏡で見ていたのはヒロインではなく野鳥だった
そんな彼との出逢いを機に、容子も外の世界に飛び出して

籠の鳥が外の世界に触れることによっておさだまりの青年に心と体を開く容子
しかし、その関係は容子に何をもたらしたのか

ってあんまネタばれさせたくはないんだけども

そんなこんな青年と容子の関係はすべて容子の自慰ネタの妄想だったという禁断のオチだったとは
城定秀夫監督が得意とするファンタジーな終わり方がちょっと不発な映画ですが
波多野嬢のグラマラスなオッパイが楽しめただけ良かったかな
と、言うことで･･･

2013年製作、日本OV、「人妻ウォッチング」製作実行委員会
城定夫脚本・編集・監督作品
出演：波多野結衣、久保田泰也、河野智典、小林節彦、ホリケン。、麻木貴仁

ジョン・ウィック：チャプター２

7月7日公開予定のキアヌ・リーヴス最新作
「ジョン・ウィック：チャプター２」のBlu-rayが輸入されていました
店頭には4Kのスチルブックも同時においてありましたが、未だに我が家のAV環境は2K止まりです
ということから廉価のBlu-ray＆DVDコンポの方を購入、早速視聴

ジョン・ウィックは既に引退し、余生を静かに暮らしていた元殺し屋
そんな彼にアホなロシアンマフィアの小倅が、ただのオヤジと思ってクルマを奪い犬まで殺してしまいます
それで怒ったジョンが、犬の敵とロシアンマフィアの組織をたった一人でフルボッコにするというのが、
前作の「ジョン・ウィック」のストーリーでしたが

そんな彼が盗まれたクルマをロシアンマフィアから取り返すアクションシーンから映画は始まります
勢いが有り余っててつかみとしては上々の出だしです
今度は妹を殺せとイタリアンマフィアから依頼されて断ると
なんと彼の家が彼らによって爆破されて
前作は犬を殺された恨みを晴らすための映画でしたが
今度はお家を爆破された恨みを晴らすお話やないですか

一応依頼されたら断れないメダルとの因果から、妹さんも殺すけど、前作に勝る死者の数に銃弾の数が半端なく増えていますし
町中で容赦なく銃撃戦を繰り広げます
ジョン・ウィックに賞金がかかり、そうなんですよねあちこちから賞金目当ての殺し屋が
時と処構わずに襲ってくる
相変わらずの接近戦で相手を確実に仕留めるジョンですが、今作は銃での殺傷
装弾数もあるので相手の銃とかでの射殺に銃を奪ってのアクションに特化してます

ちょっと距離が離れるとサイレンサーの銃撃戦では消音の発射音ばかりで相手もジョンの銃も全く当たりゃしませんし
回りの人間にも当たらずの下手な鉄砲も数撃っても当たらず状態
接近戦で確実に仕留めるが凄腕の殺し屋の由縁だったのね

新しいワンちゃんもしっかりと出てくるし
あの殺し屋さん御用達のホテルも、そこの支配人も今作にも・・・
ちゃんとワンちゃんまで預かってくれるのね

殺し屋さんの通貨の金貨も役立つし、昔の「マトリックス」のお仲間もしっかりと登場されてましたし
それなりにアクションもかなり増えていましたがあの接近戦のアクションにキレのよさは
絶対にスタントマンだよねぇ
chapter2としてるところと、所謂業界を追われたジョンを見ると次もまたありそうな・・・

見てる分には退屈はしませんがこんだけ派手なアクション映画に仕上げてしまうと次が大変だよな

2017年製作、アメリカ映画
チャド・スタエルスキ監督作品
出演：キアヌ・リーヴス、コモン、ルビー・ローズ、ローレンス・フィッシュバーン、イアン・マクシェーン、ジョン・レグイザモ

極道天下布武 第一章

先月末レンタルリリースされたこのオールインのVシネマすごいっすよね
もう群雄割拠下克上の戦国時代絵巻をそのまんま現代のヤクザ組織の全国統一に置き換えると言うもうアイデア勝負
そうですよ昭和の映画制作会社顔負けのオールイン出演役者オールスターの顔見世興行と言うか
プログラムピクチャーの大量生産の中からふとしたきっかけで作られたような稀有な作品と言うしかない

したがってキャスト小沢仁志アニキを信長さんと言うことで一応主演に？据えて、
秀吉さんに中野英男、家康さんには本宮泰風ほかいつもの皆さんがほぼ総出演、
今後出てくるかも知れませんがんがオールインでのネームヴァリューでは
的場浩司、白竜、哀川翔さんが見当たらないくらい

そしてオールイン常套手段の2本撮り1本の作品とし、劇場公開してるので
ここでのカテゴリーも一応"邦画"扱い・・・って言うことにしておきますが

我々のよく知ってる下克上とヤクザの全国制覇の野望をまんまくっつけちゃうアイデアはもう感服ものでしかありゃしないんだけど
京都の室八連合会が崩壊して、 各地の組織が天下統一を狙う戦国時代に突入し
尾張の中堅組織、織木組組長・信秀の長男で“大うつけ”と噂される若頭補佐・信長はこの機に乗じて、
周囲が止めるのも聞かず、強引な手法で、まずは尾張統一を開始していく中で
中国の毛利、美濃の斉藤道三、甲斐の武田、相模の北条、駿河の今川と言うように日本全国の大名ならぬ
ヤクザの組織の名前をちょっと変えてそれぞれの思惑と立ち位置を紹介するだけの第一章ということって言うだけの79分

こんな感じでヤクザの抗争を戦国時代の武将とその故事になぞらえて展開するストーリーでしたので
オールイン作品の「日本統一」のシリーズじゃないけども、さらにプロットを膨らませていければこのシリーズはどこまで続くやら・・・

ということで毛利の三本の矢のエピソードとか秀吉の草履の故事はピカピカに信長の靴磨きといったように
歴史的故事好きならニヤニヤ出来るものの、ヤクザのお話としては少し面白みには欠けるのですが
大体、“天下統一”自体、今の我々は信長の小沢アニキが落ちちゃって中野英雄と本宮泰風の対決
って言うのは自明の理ですから

後、女優さんに恵まれないいつものオールイン作品と言うことでちょっと薹が経ってますが不二子さんが道三の娘“濃姫”で登場してきてましたね


2017年製作、日本映画「極道天下布武製作委員会」作品
港雄二監督作品
出演: 小沢仁志、野英英雄、本宮泰風、山口祥行、波岡一喜、西岡徳馬、千葉真一、川本淳一、小沢和義、原田竜二、岡崎二郎