MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ヴェンジェンス

2018-02-14 23:49:19 | 洋画
ニコラス・ケイジは私にはパブロフのイヌ
彼の映画はジャケットに彼が描かれてるだけで無条件でレンタルしちゃいます
地元のTSUTAYAさんではニコケイ映画と言うことなのか”男祭り”の企画の棚に置いてありましたが
我々が「ヴェンジェンス」(復讐)と言うタイトルから思い浮かべるような
いつもニコケイが見せてくれる破天荒と言うか、己の裡なるところから滲み出る
荒ぶる男の映画ではなくて
ケイジは刑事ではあるものの今作では実に静かな男を演じてるし
ある意味脇に回っていたもののタイトルのヴェンジェンスを地でいく男

惹句にあるように"法で裁けぬ悪を撃つ"人物ではあるものの
映画はニコケイではなくて、レイプされた母親とその12歳の娘で動く
ってことで原題は「VENGEANCE:A Love Story」とあって
所謂家族であり、被害者とちょっとした交流のあった男の人に対しての愛を描いていていたような

ニコケイはカナダ国境と言うかナイアガラ瀑布の町ナイアガラフォールズ市警の刑事で
オープニング射撃訓練して彼の着てる警察仕様のTシャツには”NFPD”と書かれている
で犯人逮捕時に相棒は射殺され自分も被弾
療養休暇中バーでティーナと言うシングルマザーと知り合うものの
二人の関係の発展は映画ではわかりません

そんなティーナが独立記念日のパーティ帰りに娘ともども滝の近くで4人の男たちにレイプされる
このティーナを演じているのがアンナ・ハッチソン、「キャビン」でおっぱいさらして騎乗位で殺された彼女ですよね
こんな女ならもう歩いてるだけで誘ってるようなものですが・・・

最初に事件を発見したのがケイジ刑事で
娘ともども心と体の傷が癒えるのを遠くから見守るものの
レイプ犯はコレまた屑の屑
そのまた屑の両親もコレまた屑ってことで名うての悪徳有能弁護士を雇い
予審からして若手女性検事を手玉にとってしまうんです

裁判で、さらに心の傷口を拡げるティーナと
娘は娘で犯人の妹からいじめられたり、脅しとして飼い猫までも殺されて・・・
そんな母娘を見ていたニコケイは法で裁けないなら

と、まずは一人を暴力現場でのナイフ所持から職務での防衛と言うことで一発で仕留めちゃう
2人目と3人目はカナダに逃げたと見せかけて射殺してナイアガラに死体を落とす
4人目はモーテルに呼び出し遺書を脅して書かせて射殺

復讐と言うと日本人だと”revenge”だと思いますがコレは自分で自分の敵を2とで
映画では「アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ」がコレに該当するんだけど
自分の知らんところや死後に他人が敵をとってくれるのが”vengeance”としっかりと言語が区別されてるんですねぇ

レイプ犯を始末しても何も言わず語らずのニコケイはかっこよいような
どうやら女性が書いた原作「Rape: A Love Story」があるようでして女性(被害者)目線のようなタイトルを
被害者を見守るケイジ目線だから”RAP”を”EVENGEANCE”に変えたものかな
ちなみにニコケイは製作に絡んでいたのね

2017年製作、アメリカ映画
ジョニー・マーティン監督作品
ニコラス・ケイジ製作・出演
出演:アンナ・ハッチソン、タリタ・ベイトマン、デボラ・カーラ・アンガー、ドン・ジョンソン
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デス・ホール

2018-02-14 01:25:26 | 洋画未公開
気がつくと、砂漠のど真ん中で車の助手席で手足と口をガムテで拘束されたヒロイン
ドアミラーから見える映像は男が黙々と砂漠に穴を掘っている
ヒロインは後手に縛られた手を身をよじって、シートベルトのプッシュをなんとか外し
拘束された後ろ手をなんとか足を抜いて前に出し
まずは口のテープを外すのです
そして車のドアをそっと開け、這いずって車の外に出るのです。

手と足はガムテで縛られたままなので、這いずって車からしばらく離れた場所まで
逃げてきてその場所で足の粘着テープを外し逃げだしたとき、
穴掘り男にに気づかれてしまいます・・・

しかし再び捕まり、死体となってる彼氏と足同士手錠でつながれ
穴に落とされます
何で男に捕まったのか?
男とヒロインの関係は?
彼氏はなぜに男に殺されたのか?
男がヒロインに宗教じみた言葉を発するのか?
なんの説明もなく映画は進行します

穴に落とされたヒロインの回想で彼女がDVの父親を殺し?彼氏とここまで逃げてきたことはわかるのですが
彼女を拘束した男との接点は不明のまま
なんと穴で一晩過ごしたヒロインは、死んでる彼氏の足の肉を食い千切り
骨を折って手錠を外しなんとか穴から這い出し
彼氏への贖罪からか穴を埋めて彼氏を弔います

ヒロインが逃げた後件の男がやって来ますが地団駄踏むのみ
砂漠でクルマの人に助けられたヒロインは、尋問でも何も語りません
場面変わって犯人の男が仕事から帰宅すると
なんと彼の奥さんは背中から鉄杭でテーブルに貼り付けに
そういうことでヒロインが敵討ちにやって来た訳ですが

何でヒロインは彼の家がわかったのか?
また尋問に何も答えないのに自由の身になれたのか?
もうこの映画は”?”ばっかで製作者の所謂自慰的な作品で
視聴者は置いてけぼり

唯一の見所といったら、死んでる彼氏の足を食い千切るシーンくらい
ここは切り株好きにはたまらんシーンですが
それ以外は何もわからなくてただただイライラの募る映画ですので80分の尺も実に永い

2017年製作、アメリカ映画
クリストファー・ジェームズ・ラング監督作品
出演:アマンダ・トディスコ/ラッセル・ブラッドリー・フェントン/ジェレミー・スレス
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする