MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ビリー・リンの永遠の一日

2018-02-21 23:32:52 | 洋画未公開

コレも二度もアカデミー受賞者アン・リーの監督作品なのですが
一応日本での公開が決まっていたようですが、本国で大コケしたことから
日本での公開中止になってしまった曰く付きの作品
どうなんでしょうね公開決まってるのに本国でコケたら日本ではコケる前に公開中止に
って言う映画興業形態って・・・

しかし、”捨てる神あれば拾う神あり”て言うか未公開作品としての二次ならぬ一次使用で
見られるってことですよね
と言うことで公開予定から一年遅れてのDVDスルーでしたが・・・

見終わって調べたらこれって原作があったんですねぇ
主演のビリー・リンを演じてるアンちゃんはジョー・アルウィンと言うお方で
コレがデビュー作ということすか
どこにでもいるアンちゃん然とした風貌がいいですね

2004年10月23日。イラクでの激しい戦闘で、突撃かけた軍曹が被弾し
その瀕死の軍曹にイラク兵がトドメをさしに駆けつけた姿を見て
思わず飛び出し二人のイラク兵を倒し軍曹を助けるビリー・リンの姿が
偶然従軍記者の落ちていたカメラで撮影され、

それが報道された事で一躍英雄の座と言うか叙勲を受けた19歳の青年ビリー
小隊の仲間たちと共に一時帰国し、プロパガンダの凱旋ツアーに参加する事に・・・
凱旋ツアー最大の目玉となるのはビリーの故郷テキサスで
感謝祭のアメリカン・フットボールのハーフタイムショーの出演に

そこまでは映画化とかの話もあるようですが
プロモーターが金をけちったりで映画化はご破算にしてしまうのですが
その時代理人が"中国の資金で作るか"って言う楽屋落ちのシーンがあるのですが、
まさにこの映画自体チャイナマネーで作られていると言う皮肉
って言うかソニーピクチャーズの映画にも中国が資金だしてるのがこちとらちょっと不安でもあるのですが・・・

ハーフタイムショーの中で、軍曹救出の戦闘の記憶が蘇る“ラスト12分”しか戦闘場面がないと言うことで
二時間弱の映画尺はビリーが、英雄として祭り上げられていく中で感じる葛藤や違和感で点綴されてるだけで
原作がどうだったかは知りませんが映画としては
反戦のメッセージを訴えてるわけでもなく、強いアメリカを喧伝するプロパガンダでもなく
映画としては実に中途半端な作りで
一体何がいいたかったのか

台湾生まれ、アメリカ育ちのアン・リーなだけに、戦争を描いていても
そこに戦争やテロに対しての距離感があるような気がする訳で
アメリカでは大コケしたのがある意味わかったような気がする

2016年製作、アメリカ映画
アン・リー監督作品
出演:ジョー・アルウィン、クリステン・スチュワート、クリス・タッカー、ギャレット・ヘドランド、ヴィン・ディーゼル、スティーヴ・マーティン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする