MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

人肉村

2021-12-15 23:24:07 | 洋画
惹句に
“そこは、生き地獄
喰われるか?飼われるか?
迷い込んだら最後、あなたは一匹の獲物となる
男は喰われ、女は飼われる人間農場”
ってあるんですが、
人肉を食ってもいなければ、女も犯しているシーンは全くありません。

加えて映画自体、日本の映倫さんのレイティングではR -15指定にもかかわらず
虐殺シーンというか切り株映像なんてのは全くありません
でも配給会社はさらに
“「悪魔のいけにえ」×「ザ★ハント」映画史上最悪の食人一家があなたを喰らう!
各国の映画祭を席巻した、衝撃の“人間狩り”ウルトラ・バイオレンス!!”
とさらに謳い込んできますが
上記2作品を10倍薄めたような作品で、ただただスプラッターホラーですよって言うように
画面を粗削りにザラザラにして、餌食となる女優さんは
ちょっと私には個人的見解ですが一応見られる範囲ではおましたが
それ以外全く見るべきところもなんもない作品
 
こんな陳腐な作品を、よく劇場公開したなぁって作品
今、1800円だか1900円してる入場料を返せってよく暴動が起きなかったって言える作品。
いくら”人肉食らい、女を犯す“って惹句で煽っても
見終わった観客の食欲と性欲と人間の根本欲望である三大欲求が満たされることは全くないと言って良い、いや私ならひょっとしたらオチて睡眠欲だけは満たしていたかもしれないなぁ
そもそもアルバトロス配給ですからねぇ
アルバトロスでも完全なるハズレ映画でしたが
 
ひとつだけ、こっちがやられたなぁって思わされたのは
なんと最後に生き残るのはなんとヒロインではなくて鬼畜一家の一人であって
ターゲットになった方は全員死亡するというツイストで映画が終わったとこだけは褒めてもいいかな
 
「人肉村」って言っても貴畜が人間をハントする寂れたガソリンスタンドと
そのハントした人間を飼育監禁するための掘っ立て小屋しか出てこないんですね
これって村じゃないだろう
かなりな低予算で作られたカナダ映画だったんですね
 
2020年製作、カナダ映画
エイドリアン・ラングレー共同脚本・監督作品
出演:サイモン・フィリップス、マイケル・スワットン、ジュリー・メインビル、アン=キャロライン・ビネット、ジェームズ・ヒックス

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サムジンカンパニー1995

2021-12-15 17:41:35 | 韓国映画
最近韓国映画見てないなぁ
ってことで、ジャケットから来る印象はOLのお姉ちゃんたちの
韓国ドラマとかでお得意の恋愛コメディなんだろうけど
今後のためにも韓国ドラマにもちょっと追いついておくかな
途中で辞めてもいいかとレンタルして見始めたら

オープニングから15分くらいは、見なきゃ良かったかなぁ
なんとOLたちが韓国の大企業(映画ではサムジンですが、明かにサムスンですよね)での社内出世のために英語を勉強してるとこから、
会社内でのお茶汲み雑用の日常業務をテンポ良く見せてくれてるOLの世界観を描きつつ、彼女たちがいなければ会社各部の業務も円滑に進まないとこまで見せる手際の良さ
学歴格差が激しくて、まずは大卒OLは私服なのに高卒OLには制服着用なんですね
そこいらの新人大卒男性社員より部署での仕事内容に精通してるものの
その仕事のほとんどが雑用
彼女たちで、韓国の格差社会というか学歴社会の格差をまず見せつけてくれる

そんな高卒OLの唯一の昇進手段としてTOEIC高得点が条件として提示され
英語教室にこぞって始業前、終業後にみんな通っているんですね
そんなOLの一人が工場長で本社専務に昇進した会長の長男という同族社員で
会長の息子の私物を工場に取りに行かされた時に
ふとしたことで工場排水で魚が大量に死んでるとこを見つけて
ここから工場排水による環境汚染とかの社会問題にプロットが回ってきてからが面白くなっていく

韓国映画のエンターテインメント性が遺憾なく発揮された映画だったんですね
とるにたらない大企業の中の吹けば飛ぶような高卒OL3人組が内部告発するかしないか葛藤する様や
男子社員を鼓舞させて上に工場排水による環境破壊を上部に上げさせるが
なんと会社は隠蔽してしまう
それはあかんだろうと、誰が隠蔽したんかと
件の3人組が自分たちで調べていく様のスリルとサスペンス溢れる緊張感の中にユーモア入れこむのは韓国映画のお家芸でしょうか

なんとか隠されて破棄された検査表の原本を紆余曲折で入手して
一応内部告発で新聞記者にもっていくと
会社側はなんと見開き2ページ全面広告で記事差し止めっていう対抗手段
お姉ちゃん一人はついに部署の机を廊下に出されて村八分に・・・

そのまま終われずに、米国から来てる外部社長を頼りにするものの
これが韓国特有の同族大企業の切り売りを画策していたってっことで完全なる黒幕だったから
今度は会社を守るんだってお話にシフトしていき
なんと3人にいつのまにか高卒OL全員が加わって
企業売却への反逆の狼煙を上げてゆく・・・

まさに韓国エンタメここにありって言う作品で実に面白かった
こう言った作品をジャケットの絵面だけで排斥せずに済んでよかったなぁって思わされた作品でもありました
110分全くだらけずに見られる作品にしてるとこなど
実に韓国映画は侮れないなぁ

2020年製作、韓国映画(日本公開作品)
イ・ジョンピル監督作品
出演:コ・アソン、イ・ソム、パク・ヘス、チョ・ヒョンチョル、キム・ジョンス、キム・ウォネ、ペ・ヘソン




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