シネマート新宿の恒例企画興行<のむコレ'21>にて上映された一本
っていうか今年の<のむコレ>かなりな中国映画がエントリーしてるのね
そんな中でいわゆる冷戦と言われてるアメリカと中国の今を具現化というか
対米(中国語ではアメリカ漢字一字で表すと”米“じゃなくて”美“になるんですが、日本人が書いてますじゃら一応“米”にしておきます)へのあり方を国民へのプロパガンダ目的に作ったとしか思えない作品
冷戦ですから実戦としてアメリカと中国が戦端を交えたのは朝鮮戦争の時でしたね
現韓国への支援として連合軍の主力として米軍が参戦したことで
北朝鮮へは中国が支援して参戦してきて
ある意味朝鮮戦争末期は米中の代理戦争になって、現在まで70年近く終戦迎えずに休戦状態のままでスよね
そんな中で中国何と先に書いたようなプロパガンダ目的で作ったとしか思えない作品をつくってきました
映画としては朝鮮戦争末期(っても未だ休戦ですからね、戦争終わってませんねぇ)に中国軍が金剛川渡川して北軍の反攻への応援部隊を送り込む局地戦だけに絞って作った作品
先に書いたようにプロパガンダ目的な作品ですが
クライマックスにかけて国民を鼓舞する様に盛り上げてる作品ではありません
1953年7月のある一日を“第1章:兵士”“第2章:アメリカ軍パイロット”“第3章:対空射撃部隊”“第4部:橋”で一夜明けた橋の様子を描いた2時間2分の映画
第一部から第三部までそれぞれ3人の監督がメガフォンをとってますから
色合いがそれぞれ違って見えるっていうのもあるんですが、最終部でもプロパガンダを訴えなくても書く部でそれぞれプロパガンダを含んでいるという作品
エンドクレジットでは未だに中国兵士の遺体は全部回収されてないんですね
米軍も同じだろうし、北朝鮮が国交を開かない限り米兵の遺体も日本人の遺体も回収されないだろうなぁ
米軍は金剛川に架設された臨時橋を空爆すだけ、中国軍は金剛川を渡るだけで
空爆され橋を壊されても人海戦術で三十分後には橋を修復してしまうという
お互いが千日手みたいな戦争
中国軍には飛行機に対しては4基の高射砲だけ
この高射砲戦士たちと米軍戦闘機との地対空戦だけに派手な戦争映画ではないものの
機銃掃射で人体破壊される高射砲戦闘員の姿が一番の見せ場になってるだけ
最後はもう資源がないということで人柱による橋
その人柱に中国工兵を踏みつけて部隊が進軍していくという姿を
中国では石碑にしているのかな?
やっぱ国民性というか、こう言った中国人兵士の姿を見せつけられると
ある意味ちょっとした恐ろしさを覚えるんだよね
そういう意味ではこう言った作品を日本に見せるっていうのも中国政府の意図的なものさえ感じてしまうけど・・・
2020年製作、中国映画(日本公開作品)
クワン・フー脚本、フラント・グォ、ルー・ヤン監督作品
出演:チャン・イー、ウー・ジン、リー・ジュウシャオ、ダン・チョウ