MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

SEOBOK/ソボク

2021-12-01 23:17:44 | 韓国映画
久々の韓国映画ですね
新感染 ファイナルエクスプレス」のお父さんだったコン・ユとパク・ボゴム共演のSFアクション映画なのかなぁ
確かに射撃シーンとか装甲車とか護衛車が吹っ飛ぶ映像はあるんですが
個人的にはアクションが完全に物足りないし
パク・ボゴム演じるクローン人間に何十人と言う兵士が自動小銃撃ちまくるものの
なんと絶対的に当たらない
彼の脳力でバリアー貼ってるんですけどここのシーンでどうせCGなんだから弾道曳光で跳ね返すくらい今のCG技術ならできるはず
そうして欲しかったなぁ
地面陥没させてるだけじゃダメでしょ
 
コン・ユ演じる主人公は、元特殊工作員、引退した経緯も途中で説明されてるものの、今では不治の病に冒された身体だった。
そんな彼に、パク・ボゴム演じる死なないクローンの青年ソボクの護衛という仕事が元の諜報機関から舞い込む。
仕方なしにその役目を務めるが、それはクローン人間の争奪を目論むテロ組織だと最初は思っていたが、実は完全に仕組まれた罠であり真実は・・・

そんな中で二人のテロと国家機関からの逃避行が描かれていくのだが
二人は気持ち的に相容れない存在でありながらも次第に心を通わせていくと言う
設定やテーマは悪くないんだけど、最初に書いたように
この交流に尺を使いすぎているためにアクション的には物足りんし、肉体的にコン・ユは動けるだろうし
また、クローンの是非とか
人間の尊厳とか、人の死とか色々クローンが巻き起こすであろう様々な問題提起を詰め込みすぎて
逃避行の道行のあたりが完全に中だるみを感じてしまうんですね
クローンに人間的な心があるかように終わらせるのはあまりにも定番すぎるし
といって殺さなければ終わらないし、ってコン・ユに最終的には撃たせるものの
ここは脳天一発だろう
なんだか左肩あたりに血糊つけていたものの、そこに当たっても死なないだろう一発では
ここいらあたりの着弾シーンもありゃしないし、今作品は実に韓国映画としては緩い作品だったように思う
素材はいいんだけど全く生かしきれてないようでもったいない映画だよね

アクション映画とするならば、もっとカーチェイスシーンや敵との対決シーンとか
さらにクローンの強さをもっと生かして血飛沫とか派手にしてほしいのになぁ
逆に二人の交流のドラマ部分に注力するのであれば、もっとコン・ユの人間性を掘り下げてくれてたらねぇ、女性相棒の死だけでは弱いよね
全くどっちつかずな作品なんだよね
どっちかに振り切れていればよかったような気がするのは、私だけ?
 
でも、どんだけ緩くてもやっぱ韓国映画は面白いよねっ
いくら緩くてもプロットの作りがしっかりしてるのは否めない
邦画だともっとだらっとした作品になってるんだろうな
 
2021年製作、韓国映画(日本公開作品)
イ・ヨンジュ共同脚本・監督作品
出演:コン・ユ、パク・ボゴム、チョ・ウジン、チャン・ヨンナム、パク・ビョンウン


コメント (2)
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レジェンド・オブ・フォックス 妖狐伝説

2021-12-01 17:24:50 | アジア映画
早いもんでとうとう2021年も最後の月を迎えてしまいました
新たな変異株も日本に上陸してきちゃいましたねぇ、この先どうなるんでしょうか
さらにコロナ禍で二回目のお正月は迎えられるんでしょうか
 
先11月は実に中国&香港映画の新作DVDリリースが多いでしたねぇ
まだまだ数本見てない作品がありますので
このブログでも師走になっても記事が多分アップされていくんでしょうね
 
多い理由としてはシネマート新宿で野恒例企画興行<のむコレ'21>で、今年はそのほとんどは中国映画っていうのもあるんでしょうねお陰で
最近韓国映画を見てないなぁ、見たい作品もあるんですが、私が使える大型レンタル店には導入されていんしんですよね
 
中国映画お得意のファンタジーアクション作品ですが
アクションとしては剣戟とかないもんでファンタジー作品と言った方がただしいのかもしれませんが、ワイヤーとCGは多用に使用はしてますが
 
お話としては、落ちこぼれ妖狐と人間の青年が繰り広げるある意味ロードムービー的なプロットの中で交える友情を描いた作品ですか
主人公の狐の妖怪十三は狐界きっての落ちこぼれで、憧れの狐仙(九尾の狐)になるには人間を殺してその“丹”を得なければならない
伝説の九尾の狐仙になれるという“白丹”を持つ人間がいることを知った十三は、人間界に降りてきて、その人間を探す
 
彼は“科挙”の試験を受けるため都を目指す貧しい子進でした
十三は子進の信頼を得る為、彼のピンチを救う等の手助けをしていく中で彼の信頼を得てゆき友情も育んでいくだけのお話をなんと2時間も尺があるんですね
一応その友情を育む要素に様々な妖怪が出てくるが、その容貌が怖いというよりかは脱力系の妖怪の造形でしたが
小ネタを使って笑いを交えた友情物と言った方が良いような気がする作品かなぁ
会話が妻んなくて、途中に何回かオチそうになるのは妖怪映像とかが少なくて
ほとんど二人の会話劇で進んでいくからか?

二人の旅の果て、子進は科挙に合格するのか、そして十三は彼を殺して”白丹“を得ることができるのか
一応黒い九尾のは狐が暗躍することになり
悲劇的な結末ではあるんですが
オープニングのは小狐がエンディングに九尾になるんですね
黒い九尾に対抗して原題が茶色の小狐だったことから中国語では「赤狐書生」英題は「SOUL SNATCHER」って内容をまんま見事に表現してるのに
邦題だけはどうにかならんかったんかい。
 
2020年製作、中国・香港合作映画(日本公開作品)
ソン・ハオリン、イー・リーチー監督作品
出演:リー・シエン、チェン・リーノン
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