一応、国際放映から“新東宝キネマノスタルジア”シリーズとしてDVDがリリースされてはいるんですが
CSかなんかでOAされていたのを録画しといた記憶があったもんだから
この作品は購入せずに置いて置いたんですが
なんとか未見の録画のBlu-rayRの山から見つけ出しての視聴です。
そしていわゆる旧ソ連軍の捕虜収容所“ラーゲル”でのおはなしということで
今月リリースされるあの作品の予習にはならないとは思いつつもソ連軍の捕虜収容所での収容された旧日本兵たちのそこでの生活ぶりの一環などわかればいいじゃないっていうような軽い気持ちでの視聴でしたが
こういった虜囚の身分ではそこに権力者側について虜囚生活の中で重労働から逃れるために権力者におもねっていい思いをしてる人間とそれにこき使われるという両極の人々がいるんですね。
ってことでこの作品の主人公の舟橋も無実の罪と、ソ連側に便乗して同胞の日本人たちを奴婢のようにこき使う人物たちの策謀で監獄につながれ、いつ死刑を宣告されてもおかしくない立場に置かれていた
そこで彼を一目見て惚れてっていうか惚れられてしまったソ連軍の女医さんによって
彼女の自画像を描くという任務が船橋に当てられて、女医さんの絵を書くことになるが気を許せぬと船橋はキチ○イにその身を託してなんとか乗り切ろうとしていく様を描いた作品。
っていうかキチ○イを装っていても女医さんの彼を思う気持ちは不変でして・・・
ある意味ソ連の女医さんが気も狂わんばかりに彼に恋の告白してくるんですが
ある意味ソ連の女医さんが気も狂わんばかりに彼に恋の告白してくるんですが
そして今女医さんは彼のキチ○イは狂言であることをも見抜いた上での告白をぶつけてくる
狂言でのキチ○イでは受け止められなくなった船橋も自分の素直な気持ちを彼女にぶつけるものの
一晩の熱情に身を任せた果てに待っていたのは
キチ○イは置いておけないという上層部の判断で日本に強制送還される船橋
心が打ち解けた途端に別れを迎えるある意味悲恋のお話なんですが
ソ連の収容所(ラーゲル)ってことでそこに収容されてる日本兵としてのエキストラの人数もそれなりに集めているし
ソ連という土地を表すために広大な土地でのロケーション
更にそこに収容施設のオープンセットとソ連人ではないとは思いますがソ連兵としてのこれまた外国人俳優さんも揃えての新東宝としてはそれなりにお金と労力をかけて作っていた作品だったのね
まぁタイトルで内容は全て明かしてしまってる作品ですけども・・・
1958年製作、日本映画、新東宝作品
曲谷守平監督作品
出演:細川俊夫、ヘレン・ヒギンズ、御木本伸介、国方伝由木城太郎、エドウイン・キーン、ピーター・ウィリアムス、ジャック・アルテンバイ、イレーナ・ウイスタク