MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

小説家の情事 不貞の快楽

2023-07-01 20:08:43 | ピンク映画
ついに2023年も下半期に突入してしまいました。
そう日本映画専門チャンネルでの企画番組“おとなの桃色シネマ白書”の6月のOA分も翌月に入ってしまいました。
日本映画専門チャンネルでは今までOAしてきた分を深夜枠で毎月OAしており
当月分の作品は月初と月末のOAとなっており
この6月分に関しては月初OAを録り損ねて二本共月末回しにした関係で
この作品は6月30日のプログラムでの深夜枠のOAということで、完全に月を跨いでしまいました(汗
 
ってことでここに書いているんですがこの作品
ピンクでのベテラン監督深町章さんがシナリオと監督を務めて、たった5人の出演者
更にヒロインのアパートに小説家の家、そしてなんか橋の上とどっかの駅のホームと言ったロケで実に省エネで作られたピンク映画
ヒロインには我が敬愛してやまぬこれまたピンク映画も撮られる山内大輔監督のエロチックOVで連作されている千鶴サーガ“の世界観の中で描かれる
鷹条ビューティクリニックの鷹条玲美をもうエグみ一筋で演じられてる里見瑤子さんの20年前の清楚で美しいお姿が見られる作品だったのだ・・・
 
里見瑶子は、売れない作家志望の恋人と同棲し、売れっ子作家なかみつせいじの編集者として彼の生活を支える清楚な女性
そして売れないことからくる荒れた彼との喧嘩別れ、慰める売れっ子作家に抱かれる、実は過去にもこの小説家と肉体関係を結んだことで作家の妻は気が触れており、お互いそのことで距離をしていたのだが
再びお互いの相手との決別の結果が出たことで決断がついて旅に出ることになったものの、彼氏の逆鱗に触れ作家を待たせたまま里見瑤子さんは彼に刺されて命を落とす
 
若い頃の里見瑶子さんの魅力が存分に発揮された作品でしたねぇ
深町監督の悲劇的な脚本も実に里見さんの魅力を発揮するように作られていたような
こういった余韻のある作品もプログラムピクチャーでないとできないよね
 
見終わって調べていたら「作家と妻とその愛人 不貞の快楽」というDVD用のタイトルでDVDがリリースされてるようですね。
どっかで見つけたら買っておこう
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2003年製作、日本ピンク映画、新東宝作品
深町章脚本・監督作品
出演:里見瑤子、若宮弥咲、池谷紗恵、なかみつせいじ、高橋剛
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スペンサー ダイアナの決意

2023-07-01 05:05:01 | 洋画
まぁ6月も月末になって新作も単発でちょびっとリリースされてきてる中で
見るものの無くなった悲しさで
個人的には合わない作品だとは思いつつもブログの埋め草にとレンタルしてきた作品
あのパパラッチに追われて1997年8月31日、ダイアナ元皇太子妃が交通事故で亡くなったというニュースは今でもみんな忘れずに記憶してると思うんですが
 
そんなダイアナがチャールス元皇太子との離婚を決意したと言われてる1991年のクリスマス
ダイアナの故郷であるサンドリンガムのエリザベス女王の私邸で過ごす王室伝統のクリスマス休暇の3日間のダイアナの心模様をクリスティン・スチュワートがダイアナ妃に扮して魅せる事実をもとにした作品
 
ってことでまずは夫チャールズ皇太子とその愛人カミラがダイアナに向ける意味深な視線や、侍従たちの監視のもとで“言われた通りのことだけをしてればいい”って言う
まさに英国王室の旧態然とした息詰まるしきたり
映画ではなんとかこの三日間だけでも二十着以上のドレスが用意されて
これはいついつの昼食用、晩餐用ってドレスも決められて装飾品までもが衣装に合わせて事前に用意されてその通り着用するって
こんなお仕着せの王室に自分のない日常の中で孤立していくダイアナ
ぎりぎりの精神状態にまで追い込まれ今にも壊れそうなほどの苦悩を抱える彼女を支えていたのは
 
2人の子供たちなんだけど、それにも限界が来て・・・
前半はそんな自由も人間性も何もない窮屈と鬱屈さに打ちのめされていくダイアナの姿を克明に丁寧に描いていくんですね
そうですよねそれがあるからこそ、そこから人間として生きてみたいって思うようになるダイアナの心理をきっちりとクリスティンが演じてみせて置いて・・・
 
タイトルのスペンサーはダイアナの実家の姓だったのね
まさに王室で飼い慣らし狩りだけのために育てられてるキジに自分を重ねて行ったのね
だから子供たちにキジ狩りをやめさせて自由に羽ばたいていくってとこで映画は終わるものの
現実離婚まではそれから更に数年がかかり
離婚したと思ったら一年後には自動車事故で死んでしまうのね
まさに数奇な運命に弄ばれた人だったようですね
 
2022年製作、イギリス、ドイツ、チリ合作映画
パブロ・ラライン監督作品
出演:クリステン・スチュワート、ジャック・ファーシング、ティモシー・スポール、サリー・ホーキンス、ショーン・ハリス、エイミー・マンソン、リヒャルト・サメル、オルガ・ヘルシング
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