MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ALIVEHOON アライブフーン

2023-07-19 20:08:01 | 邦画
なんなんだ私が利用しているTSUTAYAさんではなぜか洋画アクションの新作として棚に一本だけ収まっているんですね
多分間違いだろう
GEOさんはしっかり邦画の棚に新作として鎮座ましましておりました
ってことで積極的に邦画を見ていこうという企画で視聴した作品
 
てっとり早くいうとドリフトワンレースチームの要であるドライバーが事故でしばらくレースに出られない
っていうかこの人ドライバーチーム長であり、オーナーでもあるんですが
ドリフトレースのためならって借金漬けの生活
そこで困ったエンジニアの娘が、なんとドライバーとしてスカウトしてきたのはeスポーツのドリフトゲームの日本チャンピオン
CG画面見て全体を道を把握しシフトチェンジとブレーキ、アクセル、クラッチの使い方にリアルもヴァーチャルも代わりはそんなにないだろうっていういわゆる発想の転換だったわけで
そいつがそのチームに迎え入れられてドリフトワンレースで優勝しちゃうという
漫画みたいなお話
 
ってことで多分に漫画原作かと思ったらどこにもそんなことは書かれておらず
完全オリジナル脚本だったから尚更ビックリな作品
さらに極力レースシーンとか、トレーニングでのコースでのドリフト走行やレース映像は本物のドライバーさんが運転されてるんでしょうが
全くのVFXを排して実写撮影されてるようですね
ってことで現実では公道山道でのドリフト走行は道交法違反になりますが
見ててこんなにドリフト走行って面白いしなんとブレーキはフットを使わずにハンドブレーキでの操作だったりを見せつけてくれるので
ある意味楽しいってちゅかこっちも多少勉強になる映画でもありましたし
 
最近はヒーローが単純にこう言った勝負事では最後に優勝するような王道映画が少なくなってきてるんですが
この作品なんとリアルで優勝した主人公はなんと再びバーチャルのeスポーツの世界に戻ってそこでもって言う作品だったのね

そして実際にドリフトレースで解説したり実況したりするお方たちをそのまんま劇中レースで使われていらっしゃったようでそこにもなんかリアル感が出ていて良かったかなぁ
 
まぁ個人的には公道でもドリフト走行はしたことないし、ドリフトレースも見たこともないけれど
全くのトーシロさんを連れて来ちゃいましたがドリフトレースでもレーシングドライバーライセンスって必要なんじゃないのかなぁ
そこいら映画では完全に割愛してたけども・・・
主人公さらに普通免許さえ持ってるかもわかんないのに公道で運転させていたけど
どこいらもこういった映画を撮るなら啓蒙的にも必要不可欠なプロットではあったんじゃなかったかなぁ
 
とにかく、キャラの深堀りやヒロインとの恋愛的なドラマも無く、先に書いたような必要最低限の基本ルールというような描写もなく
ライバル同士のレース以外でのせめぎ合いもなく淡々とトーシロがスカウトされていつのまにか優勝して終わる作品でした
一捻りくらい何かあってもよかったように思えるのだが・・・
 
2022製作、日本映画、「アライブフーン」製作委員会作品
下山天編集・監督作品
出演:野村周平、吉川愛、青柳翔、福山翔大、モロ師岡、土屋アンナ、きづき、本田博太郎、陣内孝則
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エンドロールのつづき

2023-07-19 05:05:07 | アジア映画
昨日見た「グリーン・ナイト」ではなくて、こっちが正統インド映画でした。
最近のインド映画ってボリウッド的なダンスと歌唱を見せる娯楽映画のほかに
全くボリウッド的な娯楽っていうかダンスと歌唱を全く廃して人間とはなんぞや?
っていうような市井の人を扱った文芸的な作品も作られるようになってきており
映画視聴に関しても選択肢の幅がが増えてきてるようですし
インドでは映画が14億だか17億だかの民の娯楽の中心に位置してるのは間違いない
中国を遥かに凌ぐ映画大国であることにもまちがいないし
「RRR」見てもわかるようにインド国内にとどまらず世界に通用する映画を作る国に成長してきてるのもわかる国だった
 
っていうのもこの作品インドの田舎町で暮らす貧民の少年が、映画は低級なものだっていう父親に育てられ9歳の時に
宗教映画ってことで初めて映画に連れてってもらって
その時に感じた光と影のマジックの虜になって
普段は父親の駅売りお茶の手伝いと学校のほかになんも興味もなかったのが
急にその日から映画に魅せられて
母親の作ってくれるお弁当を餌にっていうか、交換条件として映写技師のおじさんと仲良くなって
それこそ光と影の胴元である映写室に出入りさせてもらうことでますます映画という魔法の虜になっていく姿を淡々と写していく作品
 
登場人物の少年の名前と監督のパン・ナリンとは名前は違えども、どうやらパン・ナリン監督の自叙作品だったようですね
っていうことでオープニングでも数名の映画関係者の名前が
そしてエンディングでは多分バン・ナリン監督が感銘を受けた世界各国の監督さん達のお名前が列挙されていました
日本人では勅使河原宏監督ともちろん小津さんのお名前が・・・
 
この後映画先に書いたようにプロットとしてイキナリダンスもない作品ですが
それじゃってことで主人公が劇中で見る劇中映画のシーンとして集団ダンスを入れてきてましたねぇ
先にも書いてるように自伝映画っていう設定で作られているものの
現代の映画として時代的に避けて通れないフィルム素材から
デジタルへの移行の問題にも触れてきてるようですね
 
映す機材ではなく写す機材が映写機からデジタルコンテンツに変わることをしっかりと見せつけてくれる
日本と違うのは映画館がフィルムを保管してるようなインドのシステムなのね
日本みたいに映画会社がプリント保管しての映画館への貸し出しシステムではないようで
映写機は解体され鉄として他製品に生まれ変わり
フィルムはジャンクされてなんとインドの女性の腕輪などの装飾品に生まれ変わるっていう社会的なリサイクルまで見せてくれてる作品
 
そこいら日本とはフィルムジャンクの仕方が違うようですね
そんなインドの社会を見せながら父親は子の将来を鑑みてなんと10才で一本立ちさせるっていう社会制度でもあるようですね
まぁ一人の映画に魅せられた少年の姿を通してインドって国のある一面をも活写するっていう離れ技まで見せてくれてた作品だったのね
 
派手さと娯楽としてのアクション的な面白さはないものの
子の将来を見越して10歳で一人立ちさせるインドの社会っていうとこまで見せてくれてるわけで
今後の世界に置いてインドっていう国がどこまで社会的に発展していくのかっていうとこまで見せる力量の凄さに圧倒された映画でもありましたねぇ
 
2021年製作、インド映画(日本公開作品)、松竹配給
パン・ナリン脚本・監督作品
出演:バヴィン・ラバリ、リチャ・メーナ、ラウール・コーリ、ビーカス・バータ
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