東映チャンネルだで月10日“東映チャンネル名画館”という企画プログラムの一本としてOAされた1957年製作の健さん主演映画
この時代一応は“東映スコープ”としてシネスコ画面で撮影されていたんですが
会社ロゴがまだ岩に波って固定されてなかったようで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/17/abfb077d741aa41b96620475d175417a.jpg)
こんなロゴでした
健さんはもうこの時代から主役に抜擢されていて東映東京では何にでも挑戦していた時代ということでこの作品はボクシング映画
ボクサーになることを夢見て遥々九州から、ってまさに健さんそのものですが、ボクサーになる事を夢見て弟分の高倉健と共に、日中はトラック運転手・夜はダフ屋を事しながら加藤嘉の経営するボクシングジムに売り込みをかけていたのは岡田英次でしたが、
或る夜ジムの看板選手が健さんに絡んだ際、暇な時に岡田英次のパートナーを務めていた健さんが1発で沈めてしまい、その素質に惚れ込んだ加藤さんはその選手の代わりに健さんを試合に起用します。
そこで岡田英次は健さんのマネージャーとなり一攫千金を狙い、なんとボクサーに女は不要と酒場の看板娘で健さんに惚れていたっていうか健さんも口下手ですからモノ言わぬものの密かに思いを寄せていた中村雅子に結婚を諦めさせる手段をこうじてしまいます。
ここいらちょっともたつきますがいわゆる相思相愛野茂仲まで割いて金のなる木にかけた岡田英次の非常さを見せるのと
この時代におけるボクサーの社会的地位の低さとかしっかりと描いていたようですね
失恋した健さんは連戦連勝を重ね、今や日本いや東洋いやいや世界チャンプも視野に入るホープとしてその名を挙げていくのだった
そうなると大手のジムが黙っていなくて岡田のノミ行為とかで加藤さんを脅し健さんを自分に事務に移籍させて世界チャンピオンのプロモートを組むことになる佐々木孝丸
岡田さんと離れ離れになる健さんには前のジム野茂トレーナー花澤徳衛さんだけがついてくる
そんな花澤さんが見つけたのは健さんの目が距離感を掴めなくなってることだった
しかし彼には世界チャンピオンのベルトが目の前に・・・
ってことで目の悪いことを知った岡田さんが止めようとするものの現ジムの妨害に遭い
ってことで目の悪いことを知った岡田さんが止めようとするものの現ジムの妨害に遭い
自身でも距離間遠掴めぬ事を知りつつも試合に出る健さん
クライマックスでは止めようとする岡田さんとボクシングの試合のカットバックで見せてくれるものの
岡田さんは刺され、健さんはマットに沈むことで
故郷での政治家の息子との縁談を断ってきた中村さんの思いに包まれて救急車で運ばれていく健さん
それを見送る岡田さんの息も絶え絶えな姿で映画は終わる
東映東京で主役デビューを果たしなんとか社員とか空手映画とか色々主演してる作品の中では共演に岡田英次を持ってきて傍に木村功、加藤嘉、佐々木孝丸等一流どころを配していて健さんの初期作品の中ではかなり重量感のある作品に仕上がっていたようですね
ただヒロインの中村雅子さんってお方全く存じ上げずこの映画で私めお初となっておりまして・・・
もうちょっとほかの女優さんがおらんかったのかなぁと思いましたが・・・
1957年製作、日本映画、東映作品
小石栄一監督作品
出演:高倉健、岡田英次、中村雅子、加藤嘉、佐々木孝丸、花澤徳衛、須藤健、菅沼正、沢田実、曽根秀介、不忍郷子、明石潮、浦里はるみ、滝謙太郎、小野保、日尾孝司、楳崎博規、沢彰謙、立花良文、外野村晋、山本みどり、トム・S・ゼイノウラ、E・キーン、大東良、木村功
出演:高倉健、岡田英次、中村雅子、加藤嘉、佐々木孝丸、花澤徳衛、須藤健、菅沼正、沢田実、曽根秀介、不忍郷子、明石潮、浦里はるみ、滝謙太郎、小野保、日尾孝司、楳崎博規、沢彰謙、立花良文、外野村晋、山本みどり、トム・S・ゼイノウラ、E・キーン、大東良、木村功