MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

バイオレーター

2023-07-15 20:08:57 | 邦画
今朝の洋画は過激なブラックユーモアをエログロ描写でコーティングしたカルト洋画だったので
日本映画でも同様な作品をチョイスしてみました。
過激な内容から2018年に劇場公開が見送られ、海外でのファンタスティック映画祭での評価をお土産にようやっと日本でも公開されたこの作品
世の東西ファンタスティック作品対決ですが、先に言っておきますが予算に関しての言及は無しでお願いします。
 
失踪した妹を探すヒロイン百合乃は、妹が集団自殺サイトに投稿していたことを知り、集団自殺場所の犬首村へ向かうところから映画が始まる。山本淳一監督の作品はこの作品の後に作られたオールインのVシネマ「レクイエム 外道の中の外道」「レクイエム 外道の中の外道2」やOP・PICTURESのピンク映画「ギャル番外地 シメさせてもらいます」の三本を見ておりますが
それらを作る前に自主製作で作られたスプラッターホラー映画でしたか
ヒロイン百合乃が妹を追って犬首村に辿り着いき妹と出会う前半部分に多少のもたつきと
この作品一体何が言いたいのかって言うのがわかるまでちょっと退屈さを感じましたが
 
百合乃が集団自殺志願者たちの中に妹を見つけるも妹に逃げられ、それを追いかける展開になった時に実は村人たちが自殺志願者たちを次々殺していたってわかったスプラッターあたりから俄然映画は面白くなってくるしスプラッターになる
そんな羅列の中でオチに至るプロットに改めて山本監督の才能を見出した気がする
いやオチがあまりに秀逸なツイストでしたよね、私全然気づきませんでしたから
このツイストオチには思わずやられたって・・・
 
自殺者の一人であるお姉ちゃんが自殺やめーたって駅に向っていたはずなのに何時の間にか森の中にいてヒョッコリついてきた村人に撲殺されてカニバリズムんとこがこの映画のターニングポイントだったかな
無表情で集団で殴殺する村人達や、おもむろに義手がポン刀だったりで見得をきりながら首チョンパはサイコー
さらに殺しのアイテムとしてのお人形を目にぶっ刺したり
全裸姉ちゃんのアソコからの頭部貫通と言った殺しのアイデァも楽しめる作品でした。
この後姉ちゃん股間に突起貼り付けただけでかなり長時間全裸での出演でしたねぇ
日本映画のもう一つの世界戦略的なこう言った似非文化人が眉を顰める、このような作品こそ大事にしていかねばいけませんよね
 
2018年製作、日本映画、ゴセント作品
山本淳一脚本・監督作品
出演:立花あんな、胡桃そら、北川瞬、鈴木かなえ、新井舞衣、氏神一番、矢野いづみ、瀧マキ、久保新二
コメント (2)
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ホーリー・トイレット

2023-07-15 05:05:40 | 洋画
なんでこんな“臭い”“汚い”“グロい”映画を見なきゃなんないんだって
映画ですから最初に書いた“臭い”だけはないんですが、これが不思議と画面から臭ってくるんだよね
ホントそういう意味でも映画って不思議な力を持ってるよね
 
って言うことで気付いたら工事現場の溝に捨てられた仮設トイレで頭から血を流し
利き腕(多分)を完全に鉄筋で貫通したまま身動きの取れない自分を発見した主人公
記憶が戻るにつれ
どうしてこうなったのかをちゃんと説明してくれる見事なプロットで見せてくれる91分のドイツ映画
 
周りの状況とどうしてこうなったかをきちんと順序立てて
彼の置かれた状況をわからせる仮設トイレの中の主人公を写すだけとそこにいる彼が目にできる映像だけで綴られる完全ワンシュチュエーションホラー映画じゃないちょっとしたミステリー作品でしたね
 
先に“臭い”“汚い”“グロい”って書きましたがそれにもう一つ“痛い”そう激痛がこちらにも如実に伝わる映画でもあったんですね
何せ鉄筋が根本まで突き刺さっているために動きが取れない
救急箱があったりするトイレですから痛み止めやサルファ剤でなんとかするんだけどそこはトイレ
彼が助かりたい一心で色々動くんで余計痛い
実は環境破壊問題が根本に絡んでいて
業者の大元の人物と一緒にリゾートホテル建設を始めたものの差し止め食らったもんだから
怒って環境団体の女ボスまで拉致ってきて半殺し、そして同僚の主人公も実にその同棲相手の横恋慕も兼ねて一緒に爆殺って言う寸法だったんですね
 
生き残りたいためにクソまみれ汚物まみれになりながらなんとか外と連絡取ろうって悪戦苦闘するから余計汚物にまみれ傷が痛い主人公
何せ爆破まで34分って言うタイムリミットまでのおまけ付きですから見てるこっちは手に汗握る寸法
 
オチの呆気なさには恐れ入りましたがそこまでのシュチェーションが楽しめて
並のホラーより血みどろすぎて
まぁ臭いのやら汚いのやら痛いのを十分に楽しむ作品
結構スリルだしサスペンスフルでもある。
映画はアイデァ一つの勝負なんだって言うのを再確認させてくれる作品
ジャケットは大袈裟すぎなんだって・・・
っていうかこの作品劇場公開されていたんですね。
 
2021年製作、ドイツ映画
ルーカス・リンカー脚本・監督作品
出演:トーマス・ニーハウス、ギデオン・ブルクハルト、オルガ・フォン・ラックヴァルト
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