MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

無法街の野郎ども

2024-10-26 20:08:56 | 邦画
今日のこの作品は、先に見ていたベストフィールドという会社から“片岡千恵蔵活劇シリーズVol.1”という今月リリースされたDVDのカップリングの一本
奴の拳銃は地獄だぜ」と全く同工異曲と言っていい作品
いわゆる千恵蔵ギャング映画も潜入捜査官がある街のギャング同士の争いの渦中に入り込ん同工最終的にその街に平和を取り戻そうとするだけのお話でして
そんな量産されていく同工異曲の中でも量産されていくと「地獄の底をぶち破れ」みたいな異色作も出てくるということですよね
 
いや先の「奴の拳銃は地獄だぜ」では千恵蔵御大は“りゃんこの政”って言う役名でしたが
今作ではなんと“熊襲(くまそ)の健(たける)”という通り名で警視庁の警部さん
これまた無法街を牛耳ってる二つの組織のヤクと拳銃の密売を阻止する潜入捜査官
こんな街の浄化に奮闘する新任の新聞記者に高倉健さん
前作より出番も増えるし父を殺されヤクザどもに復讐を誓ってこれまた組織のキャバレーに潜入する佐久間良子さんと恋仲になる役所でした
 
熊襲の最終目的は二つの組織を裏で操っていた黒幕を炙り出させるのが千恵蔵御大の最大の役目でして
まぁその大ボスも、なんとなく見てるうちにこちらにも見えてきちゃうというのは
日本映画界における役者の格っていうのが暗黙のうちに出来上がっているからに他ならず
この人はこれだけで終わるんだと役不足だよなっていうことから必然的に見えてきちゃうという
まぁそのことを知ってても見てしまうってのも映画を見る醍醐味でもあったりして
 
相変わらずのクライマックスでの銃撃戦はリロードなしでの無尽蔵に弾が尽きない千恵蔵御大の二丁拳銃でしたねぇ
 
1959年製作、日本映画、東映作品
小沢茂弘監督作品
出演:片岡千恵蔵、高倉健、喜多川千鶴、佐久間良子、江原真二郎、ヘレン・ヒギンズ、進藤英太郎、佐々木孝丸、三島雅夫、阿部九洲男、山本麟一、片岡栄二郎、安部徹、浜田寅彦、増田順二、松本克平、永井智雄、菅沼正、佐原広二、稲葉義男、河野秋武、清村耕次、萩原満、花澤徳衛、山口勇、羅生門、大東良、杉義一、柳永二郎、山村聡
 
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日本統一外伝 川谷組 無頼~人斬り二郎~

2024-10-26 05:05:41 | Vシネマ
今月も早いもので25日を迎えてライツキューブの作品のリリース日、今月はなんと嬉しいことに3本もリリースされるではないですか
そのうちの一本本宮さんの劇場版「氷室蓮司」は日本映画専門チャンネルでDVDリリース前にTVOAしてくれており、リアルタイムで視聴してそれをもう記事にアップさせてもらいましたから
今月私の実質分は二本になりますかね
 
ってことでまずはこの日本統一外伝川谷組シリーズのこの作品から
前作の「日本統一外伝 藤代組 雨のオランダ坂」の時には今月のこの作品がリリースされることを情報として知っていたので今作で書こうと敢えて触れなかったんですが
実は日活ロマンポルノ作品のヤクザジャンルそれも女渡世人シリーズとして金髪日本語の女渡世人らしゃめんお万シリーズの一本として作られた「らしゃめんお万 雨のオランダ坂」という作品から副題を取られたようで
 
そして今作のタイトルが「日本統一外伝 川谷組 無頼~人斬り二郎~」
で、これまた日活の渡哲也さん主演の”無頼“シリーズの一本に「無頼 人斬り五郎 」という作品がありまして
まぁどちら昭和の日活映画を支えた映画からタイトルを頂戴しての
村田啓一郎さんのお遊び的な作品となっているんですよね
 
そして前作ではさほどっていうかほとんど“らしゃめんお万”の影響は受けていなかったんですが
今作では今やTVヴァラエティやTikTokやYouTubeで昭和を懐かしむ動画やバラエティ作品が作られてることを大前提としたプロットにさらに全編見終わるとわかるんですが
完全なる昭和のヤクザ映画のシノプシスのまんまの作品を見て敢えてタイトルに合わせて作られたようで
もう村田さんの遊び心と今巷で密かに流行ってる昭和ノスタルジーをヤクザ映画のパターンを敢えて踏襲することで作られた作品だったもんだから
実に昭和世代には刺さってくる作品でしたねぇ
 
敢えて血生臭い擬闘を避けてこれだけのノスタルジックな作品を絵にしてくれてる辻演出もやっぱ昭和のお方ですねぇ
これは見てくれるお若い方には胸にはささらないかもしれませんが
ある意味昭和の日本人になら刺さる作品ですよね
いろんな意味で楽しまさせてもらったっていうか日本統一外伝シリーズ中
最高傑作がこんだけ本筋やらスピンオフやら劇場版映画本編やらって量産されていく中で必然的に生まれた最高傑作と言っても過言ではない作品と昭和世代の私は思っています。
 
2024年製作、日本Vシネマ、ライツキューブ作品
本宮泰風総合プロデュース・出演、村田啓一郎脚本、辻裕之監督作品
出演:喜矢武豊、本田広登、川﨑健太、上地春奈、成島敏晴、比嘉秀海、根岸拓哉、松田二羽士、百瀬朔、遠野なぎこ、九十九一、山口祥行
コメント (2)
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海豹の王

2024-10-25 19:07:28 | 邦画
1959年製作の新東宝(大蔵貢製作)作品でして
私が知ってる(顔と名前が一致する)のは主演の宇津井健さんに女優では万里昌代さんと三原葉子さん
そして悪の親分の小林重四郎さんに宇津井健さんとライバルになって対立する高宮敬二さんくらいかな
海洋活劇みたいなタイトルですが
「海豹の王」にわざわざルビ振って「あざらしのキング」と言わせたいらしいが

日本のどこかの漁村でいわゆる対立する漁業業者の争いに流れ者の宇津井健が巻き込まれていくというただそれだけの映画
製作に大蔵貢とトップクレジットされてる割にはあんまりおみ白くないというか
エログロナンセンスをウリにしてる新東宝映画らしからない作品
先に書いたようにヴァンプ女優として新東宝の屋台骨を支えてる三原・万里の二代女優さんをキャスティングしといてこの2人にお色気シーンが一つもない
脱いだ裸の肉体美をむせるのは宇津井健さんのみという二丁目では喜ばれそうな作品でしかね

ワルって言ってもそんなヤクザみたいな悪でもなく最後は子供を宇津井健に助けてもらって改心するっていうだけで
ここで戦ってた高宮敬二もういつのまにかスクリーンから消えていた・・・
セリフに軽妙なコミカルさもないし
W共演で宇津井健さんを取り合う2人のヴァンプ女優でさえ恋の鞘当でのキャットファイトくらいあってもよかったんじゃって逆にこっちが思うくらい比重の薄い恋敵で最終的には三原葉子さんが勝手に身を引いていく
見てるこっちもよくまぁオチずに最後までみてたと感心してしまうくらい見所もなんもない作品だったかな
オチとしてエンドマークがかな文字で“おわり”っていうくらいしか褒めるとこのない作品

1959年製作、日本映画、新東宝諾品
三輪彰監督作品
出演:宇津井健、万里昌代、三原葉子、小林重四郎、高宮敬二、松浦浪路、浅見比呂志、九重京司、藤川陽子、杉寛、秋田真夢、三島杏子鳴門洋二、山岡正義
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パスト ライブス/再会

2024-10-25 05:05:23 | 洋画
もうここまで来るとちょっとしたことで計算違いも起きるものではありませんが
一応数のうちとわたしの苦手なロマンス映画を・・・
っても大人のラブロマンスですし、この男女実際にキスもしませんしただ会うた日と別れの日にハグをするだけで
後はただひたすら会話を重ねていくだけの作品
 
アメリカ系韓国人女性監督が自分の経験を映画にした作品でアカデミーにノミネートされた作品でもある
まぁ恋愛って言ってもいろんなパターンがあるもんだから
こんな出会いと別れの物語も恋愛といってもいいのかも知れない
 
ソウルに 12歳まで住んでいた少女ノラの家族はアメリカ移住を考えてノラに一番好きな子がいるかと聞いて母親はその成績を一番と二番を争っていクラスの男子ヘソンにちょっとした恋心を見たいなものを感じていて
韓国最期の思い出として彼と一日デートをさせてもらうものの
そのまま別れのことばも言わずにアメリカに去ってしまったのが24年も前の話
アメリカに移住して12年後、24歳にななったノラはふとしたことで名前も忘れていたヘソンだったが彼女の父親の映画の感想コメントに探しびととして彼女の名前を発見しネットで連絡をとり
ニューヨークとソウルでなんとリモートで出会いを果たして、ここまでの12年間のそれぞれの歩いてきた人生をほぼ毎日オンラインでかたりあうのだったが、今はそれぞれの国での自分の人生があるので再び交信は途絶えてしまう
 
そしてさらに12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うために時間を作ってニューヨークを訪問してくるのだった24年ぶりに2人はやっとめぐり合うのだが
そんなたった7日間の二人のニューよーうでのデートを後半は点綴しての会話劇でしたかねぇ
 
オープニングNY最後の日ノラの旦那さんとノラとヘソンのレストランで会話する姿を写して他の第三者たちの会話として二人のアジア人と米国人との関係性を噂するシーンから始まり
その続きとしてノラとヘソンが本当に別れるシーンに繋がって映画は終わるという
見終わって調べてみたらなんと監督さんの実話を映画化した作品だったそうで
ちゃんとした家庭を持ち旦那さんはNYにいるヘソンと昼間妻のノラが毎日会うことを許容するくらい度量のある人だったようですし
二人がなんと体の関係を持つわけでもなく、淡々と24年のブランクを埋めることも出来ずに子供の頃の出会いが運命ならいまこうして再び出会うことができたもののお互いに別人生があっての宿命に他ならないっていうようなお話でした
 
*宿命・・・生まれる前から決まっていること
 運命・・・生まれてからの決まりごと
 
2023年製作、アメリカ・韓国合作映画
セリーン・ソン脚本・監督作品
出演:グレタ・リー、ユ・テオ、ジョン・マガロ
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蒲団

2024-10-24 20:01:09 | 邦画
実は先月リリースされた作品としてアルバトロスから谷崎潤一郎の『卍』と『痴人の愛』の二作品をそれぞれ
男女逆転させて「卍リバース」、「痴人の愛リバース」という二作品の邦画の二次使用のDVDがリリースされていたのですが
これって壇上逆転っていうことはいわゆる同性愛が実は男同士っていうことで
今一部女子間で流行りのBLのブームに敢えて載せて作ってるっていうことで
BLは雰囲気だけで男同士の胸の内っていう任侠の世界観での擬似兄弟愛だけでいいだろう
男同士がくっついた濡れ場を見させられてもうなんの感興も湧かないとみないでいたもんですが
 
今月も上記二作品と同じ会社から今度は田山花袋の『蒲団』を映画化した作品が出てきて
普段はあまり見ませんが一応ジャケ裏の梗概読んだら若い男の弟子志願がやってきて云々ではなく若いお姉ちゃんが・・・
そしてその弟子志願のお姉ちゃんが「べイビーわるきゅーれ 」で主役の二人に敵対する秋谷百音さんであったので
セットレンタルにするための員数としては一応レンタルしてきた次第です
 
まぁ実は若いお兄ちゃんも弟子志願みたいな感じででてはくるけども秋谷さんの彼氏だったりして
まぁ過去に田山花袋の『蒲団』パスト何回も映画化もされてるとは記憶してますが、私が見てるのはエロチックな部分を強調していてAV女優の由愛可奈さんの「エロスは蒲団の香り」だけですが
そこにも書いてるように原作は一応読んでおります
 
今回は小説家ではなく脚本家というお仕事に脚色されて
さらにヒロインに彼氏まで登場させて
主人公が1人悶々とする過程を描くものの
最後に布団に寝転がり残り香を嗅ぐシーンもしっかりと
さらに濡れ場もきっちりと描いてくれていまして男女逆転にできなくもないけど
しっかりと1人よがりな中年男の恋心を描いた作品としてるものの
なんで今さら『蒲団』なのっていう気持ちはありましたねぇ
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2024年製作、日本映画、BBB製作
山嵜晋平監督作品
出演:斉藤陽一郎、秋谷百音、兵頭功海、永岡佑、片岡礼子
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ストリートダンサー

2024-10-24 05:05:48 | アジア映画
インド映画だったのね、道理で尺が142分もあったわけだ
最初に言っておくけどもこれがオリジナルのポスター
タイトルが「Street Dancer3」になってないかい
allcinemaさんとか他の映画紹介サイトで原題を示してるとこは「Street Dancer3D」となっててどうやら3D映画のようにしてるけど
どう見ても第三作だよね”D“がどこにもないけど
まぁこの作品もしシリーズの一編だったとしても単体映画としてみてもそれで成立してるからどーでもいいんだけど血液型からちょっと気になってしもうた
 
けどもラストでこの作品が単体作品だっていうのがわかるようになってて
今ではほとんど4Dで見られる劇場でないと3D作品は日本では何故か敬遠されてるからあえて2Dで公開していたんですね
ロンドンで生まれ育ったいわゆるインド系・パキスタン系の二世である若者たちが、ストリートダンスバトルを繰り広げてお互いにしのぎを削りながら対立する中、
ストリートダンスの大会に出て賞金を得ようとするお話
まぁダンスシーンの合間合間にドラマ部分が挟まれてて映画を進行させていくという作品なんですが
 
映画ですからいわゆる対立するグループにいる男というか女が出会い
っていうロミジュリみたいなロマンスのドラマかと思って見ていたら実はそうならなくて
多少は恋心お互いにあるんだと思うけど
女性があるきっかけからダンサーの一人でレストランのオーナーがダンス終わりになんといわゆる南アジア系にあたりる難民でホームレスの連中に食料を与えているのを見てしまい
 
そう言った人々がいる気とさえ知らなんだ金持ちのお嬢でしたからねぇ
ダンスとそんな福祉を手伝っていくうちに相手チームの男性も加わり友情が生まれ、絆を深めていくわけでロマンスではないんだな主軸は結局
女はダンス大会の優勝賞金で彼らに食糧支援をしたいと考えて稽古の励むものの
お金持つ階級のお父さんがストリートダンスなんてとんでもないと怒り彼女からダンスを取り上げてしまう
それを知った男がこの家に乗り込んだ上で彼女の福祉の本心を熱弁して・・・

まぁドラマ部分がダンスシーンの激しさというかぶつ切りとで薄まってしまうのがちょっとちょっとなんですが
こう言ったダンス映画はボリウッド的ではないもののインド人にはうけるんでしょうね
最終的には父親からも許されて優勝してその賞金は
 
そうなんですこれって実話だったんですね
これは実際にロンドンで活動するインド系のシク教慈善団体(SWAT)の2020年の実話に基づいて作られた作品とスーパーが出て。
まぁダンスへの情熱を社会貢献につないだインド・パキスタン系の金にも食(職)にも困らない若者たちの熱い社会貢献ドラマだったようで
エンドクレジット中はそのSWATの活動を紹介している
 
2020年製作、インド映画(日本公開作品)
レモ・ソウザ監督作品
出演:ヴァルン・ダウン、シュラッダー・カプール、プラブデーヴァー
 
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復讐の渦~因縁の父娘~

2024-10-23 17:57:35 | 海外ドラマ
一年くらい前から海外ドラマはアメリカ系から実は韓流ドラマにこっちも様変わりしてきてまして
アメリカではディック・ウルフ製作のシカゴシリーズ(これはしっかり見させてもらっております)とFBIシリーズしか見なくなりましたねぇ
まぁこの二シリーズはクロスオーバーもうしっかるあるし何せ一話完結なので次はどうなるっていうのがない分気楽に見られるっていうのもあってそれなりにたのしまさせてもらっていますが

ここきて毎月レンタルリリースの不足分は海ドラマで今まで補ってきていましたが
ここんとこずいぶんとご無沙汰しておりますのは
実は韓流のマクチャンドラマにドはまりしておりまして
マクチャンドラマっていうのは実は毎作30分程度の作品で毎日OAされてシリーズとしてなんと全話完走するには大体100話以上見なければならなく
内容的にはいわゆるドロドロ系のドラマでしてシリーズを通して大体愛憎・裏切り・事故・記憶喪失・出生の秘密など、とにかく何でもありな展開で繰り広げられていくドラマでして毎日見てもらうためには毎話エンデングでは次作につながるクリフハンガーで終わるという

本当に辞められないという作品に一年前からハマりまして
大体全話完結するまで100話ですから半年見させられる寸法になってるのかな
まぁGEOさんではそんな韓流ドラマの導入が少なく時代劇ロマンス作が多いんですが
ここきてなんと三本のドロドロ愛憎劇であるマクチャン作品を同時に見てまして
ようやっとその一つが修了しましたので記事にアップしておかねば

なんとこの作品DVDの巻数にして48本、月7〜8本の割合でリリースされますので5ヶ月もかかりました
話数にして全120話ですから毎月リリースされた分を消化するにも人様とレンタルの競合があったりで個人的には一気見がモットーですが一話でも見たらもうそのドロドロ度にハマって完全中毒になるというか
見ないと安心できない状況でして
この面白さにハマってしまうとそこから抜けられない癖になります

先に書いたようにプロットの基本線は愛憎・裏切り・事故・記憶喪失・出生の秘密など過不足なくドラマに盛り込まれていて
この作品も始まりは権力が欲しいために大金持ちの娘と結婚するために相手の彼氏を麻薬容疑で刑務所送りにし、自分の臨月の彼女は後腐れなく殺し屋に殺させる非常な男を主人公にして
ギリギリで男の彼女は殺される寸前に女の子を生み殺し屋には枕をおくるみに包んで自ら海に沈む
その子を間一髪で助けて自分の子として育てるのはなんとそんな野望の男の秘書だった
その男がそうまでして結婚したお嬢さんは実はすでに刑務所入りした男の子を宿していたがお嬢さんがなんとかごまかしてその男の子と信じさせてというか男は自分の子と疑わずにやがて二十数年の月日が流れ

化粧品会社の経営が軌道に乗り男は社長として君臨し自分の娘と信じてる子をモデル兼役員として会社経営に参加させていたら
件の実子の方がこれまたこの会社に入ってきて・・・・
ま、よくこんなシノプシスが浮かぶもんだというような愛憎と復讐のお話が次次と展開されていくわけで
実子は義父殺しで投獄されたり、最終的にはこの家の家政婦の息子でこれまた野望と欲望に燃えた男なども物語を長くさせるという役割を持たせたりと実に脚本が上手い
よくこんなことが次次と思いつくなぁって

最終回に行くまでっていうか大団円はなんか呆気ないようにそそくさと終わらせてしまうとこがちょっと残念だったかな
とにかくハマったら最後二度と抜けられないマクチャンドラマの導入が少ないGEOさんに感謝
しかしまだ後二作品をみてるんだよね
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エブリワン・ウィル・バーン

2024-10-23 05:05:48 | 洋画
ヒューマントラストシネマ渋谷の恒例企画興行<未体験ゾーンの映画たち2024>で上映された作品です
<未体験ゾーン>企画で上映される作品はDVD未公開作品の箔付けとして劇場にかかったって言うためだけに各配給会社が一推し作品をそれぞれエントリーしてきますが
いわゆる玉石混交でしてこっちにはまる作品とはまらない作品のギャップも大きいものの
個人的には各ミニシアターで行ってるこう言った企画興行にかかった作品でレンタル店の棚に並ぶ作品は一応見ることにしております
 
まぁこの作品は作品としてはなんだこれ?って言う粗っぽい作品でして説明不足な点がたくさんあるんですが
ホラー映画としての体は完全になしているのと、ん、なんとオチずに終わっちゃったかと思っていたら
エンドクレジットの途中できっちりとオトしてくれて、そのオチを知ってみると
なんと劇中にこのオチの伏線まで張っていたんだって言うことに気づいたので
玉の部類の作品と私はそれで思っておるのですが
 
ただ上にも書いたように過剰な説明は不要ですが、必要不可欠な説明が処処に欠けており
ある意味勢いだけで最後まで行っちゃうと言う粗っぽさが目立ってちょっとわかりづらい作品であるのは間違いない作品
好き嫌い両極に分かれる作品であることは間違いない
絵的にもホラーっぽいし、ジャケ写見て貰えば少女?の前で燃えてるのは警官であり職質かけて少女に仇なす立場だったために彼女の能力によって燃やされたって言うことで
 
40年前ってことは1980年代にスペインの小さな田舎町ではまだ魔女狩りみたいなことが行われておりその魔女狩りみたいなことは教会を通じて行なわれており騎士団が云々って言う
まさかの日本で言えば昭和の時代に魔女狩りって言う中世ヨーロッパが未だ生きてたような時代錯誤だった時代だって言うようなテロップが流れての
2020年代のお話に
 
13年前に息子を学校のいじめによって死なせてしまったヒロインは自殺しようとしてるとこにに少女が”ママ“ってよってきて自殺を止めたことでいちおう町に連れ帰る途中で警官に止められてのジャケ写のシーンになるわけで
この少女を親戚の子って言って家に置いたことで
彼女の特殊能力がいろんな意味で過去の息子の死を炙り出していく
 
過去を炙り出されたら困るのが町長の奥さんでこれが魔女狩りの主犯格でして
邪魔な少女を抹殺しようと教会と町民を動かしていくわけで
一方守勢に回ったヒロインは・・・・
なんだこの展開と現代に甦る魔女狩りので風習とかが入り乱れてのプロットの中で色々人が死んでいき
最終的にはヒロインの家に町中の人々が町長の奥さんのアジテートによって押しかけての殺し合いに発展していく
 
まさかの展開の意外性と少女の超能力というような現代では相入れない二つの勢力がぶつかっていく過程も面白いし
孤立無縁でのヒロインが最期を迎えるものの彼女が最後に出会ったのは?
そして少女は町長の奥さんの前で自ら火を吹いて燃えてゆく
まさに魔女の火炙りが如くに・・・
ってこれじゃオチもなんもないわけですが
 
2023年製作、スペイン映画
デビッド・ヘブレロ共同脚本・監督作品
出演:マカレナゴメス、ロドルフォ サンチョ、アナ ミラン、ソフィア ガルシア
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暗黒街の静かな男

2024-10-22 19:47:19 | 邦画
今日の二部は前に見た二谷英明さんの「七人の挑戦者」という作品とカップリングになってベストフィールドという会社から「二谷英明 銀幕の世界 Vol.1 七人の挑戦者/暗黒街の静かな男」というDVDから
もう一方の「暗黒街の静かな男」という作品を
 
1961年製作公開で先の作品が7月公開でこちらの作品が10月公開
そして杉山俊夫と前の作品ではポスターにもクレジットされない新人の和泉雅子さんのお二人が再び共演されており
和泉さんはやっと14歳になったばかりであるしクレジットには(新人)とついてるものの堂々たる演技でもうかなりなベテランみたいな演技を見せてくれてるし
今作ではもう助演としてほとんど出ずっぱりであるし
クライマックスへと導く役所でもあり
日活を支えてきた青春スターの片鱗をなんとデビュー二作目にして見せてくれてるおそろしさ
 
ボクサーだった主人公が対戦相手を失明させて海外に逃げてくらしていたものの
日本に里帰りした途端になんとどう知ったのかやくざがお出迎え
そいつらを引っ張り回しているうちに
昔の失明させた対戦相手が現在経営してる花屋とレストランの土地を巡って
なんと2組のやくざが競合しており
マスターが誰かに殺されて土地を手に入れようとやくざの嫌がらせに対して
二谷さんが花屋に勤めて防御するという中で
 
2組の敵対するヤクザの親分に芦田伸介と垂水悟郎さん
この両者を戦わせる作戦に出る二谷さんとの駆け引きが見所の一つになってる作品ですが
クライマックスに銃撃戦があるものの
きちんと始末をつけて再び去っていくっていうのは日活作品だからでははなくて、時代劇の股旅もののお決まりのパターンですよね
 
白木マリさんがお若かった
 
1961年製作、日本映画、日活作品
舛田利雄監督作品
出演:二谷英明、杉山俊夫、白木マリ、和泉雅子、垂水悟郎、梅野泰靖、井上昭文、深江章喜、木島一郎、杉江弘、江幡高志、小野良、青木富夫、八代康二、近江大介、野村隆、久遠利三、河瀬正敏、林茂朗、芦田伸介
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アイアンクロー

2024-10-22 05:05:17 | 洋画
プロレスがプロスポーツとしてではなくいわゆる一種のショーとして興行という世界観で行なわれておることを承知であれだけのお客さんフォロー集めていることは周知の事実で
日本プロレスの生みの親と言ってもいい力道山でさえいわゆる制限時間ギリギリまでかれの必殺技空手チョップを出さずに相手選手に痛めつけられる様を見せつけられ
耐えに耐えて時間ギリギリに空手チョップで相手を倒すことで
見に行くファンたちも最後にだされる空手ちょっぷは映画でいうところので水戸黄門の蒼の御紋の印籠みたいなモノですが

この映画でもプロレスをショーとしてきちんと振りつけする打ち合わせのシーンまでも入れていたところはさすがです
ってことでそんなショーの決め技であるアイアンクローを生んだプロレスラーのフリッツ・フォン・エリックの息子たちも乳の意思を注いでプロレスラーに次次となっていくわけで
すごいのは子供5人すべてが男子でなんと4男まですべてプロレスラーとして試打てあげる過程を通してこの家族を見せていく映画

冒頭しっかりと“inspired by a true story”というスーパーがが出て“この映画は実話に基づく”という字幕が付けられていたが”inspired by“ということで実話であるがその実話には映画的なフィクションも含まれてるということですが
なんと4人のプロレスラーになった息子が一人死に二人死にして
生き残ったのは次男のみというこの家族はしたがって呪われた一家とか言われていたそうで

そんな家族を支えていたのは父親であるフリッツ・フォン・エリック
息子をプロレスラーにするためまた王者にさせるためとはいえ
今ならモラハラとかパワハラと言われてもしかたないような教育を課していたりもするものの
映画自体はきちんとした絆で結ばれてる家族愛のでお話だったのかな
そっちに焦点を置いてるのでプロレスのリング上のショー部分はかなり絵として省略されてるものの
この時代に映画自体の尺は二時間10分の長尺映画でして
ちょっと2、3箇所でオチそうになった記憶があるようなないような

2023年製作、アメリカ映画
ショーン・ダーキン脚本・監督作品
出演:ザック・エフロン、ハリス・ディキンソン、ジェレミー・アレン・ホワイト、スタンリー・シモンズ、リリー・ジェームズ、ホルト・マッキャラニー、モーラ・ティアニー
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