大木実さん主演の松竹映画です。衛星劇場で拾った作品なんですが
見終わって周辺情報をネットで探していたら、なんとこのシノプシスではないものも
舞台は大阪のドヤ街でそこに蠢く人々を活写した群像TVドラマの映画化作品だそうで
記録がネット上にほとんど残ってないんですが
30分のTVドラマで録画ではあるもののほとんどビデオテープのでない時代ですからカット割での撮影ができなくてほぼ生放送同様の劇進行通りに収録されてた時代の作品だったようで
そんな中、遠藤辰夫、浪花千栄子、園佳也子あたりが映画とTVドラマの両方に出演しているようで
主題歌もTVドラマそのまんまフランク永井さんなんですね
っていうことで、主人公の青年が行方不明になった妹を大阪に探しにきて
ドヤ街の人々と交流をしつつ妹を探していく中でドヤ街の人々の欲望と人生とが交錯していく物語なのね
したがって浪花千栄子さんを筆頭に藤山寛美、伴淳三郎、曽我廼家明蝶、曽我廼家五郎八と喜劇役者が出演してるけど
コメディ演技を封印してシリアスな演技に徹してノワール作品を盛り上げてくれてるんですね
一番のワルは相変わらずって言っていいのかな二枚目俳優として松竹作品を支えてきてた名和宏さん
やっぱ悪役が一番似合うよね
っていうか土地のボスを演じてた五味勝雄さんのあの長いお顔は大映に移籍され時代劇で悪役だった五味龍太郎さんですよね
売春、人身売買、麻薬まだなんでもありのドヤ街の中で
夫であった名和宏に売られてしまった妹を探す大木実さんはそれなりに女たちにモテる役ではあるものの女たちには目もくれずに妹探しに明け暮れる
土地のボスは再開発目的でドヤ街の人たちを立ち退かそうとしていたりと
そんな周りに支えられて妹探しする大木実もそれなりに腕っぷしも強かったり何故か銃の扱いも・・・
最終的には夫に売られてヤク付けの果てにノウバイに侵されて兄貴ので顔もわからなくなった妹とか
結構内容は暗いものの
散々ワルを重ねてきてた名和宏ですが大木実じゃないやつに始末されてしまうんですね
通天閣がこの土地の象徴として描かれているのですがドヤ街には名称というか地名は一切映画の中ではでてきませんでしたねぇ
1961年製作、日本映画、松竹作品
大曾根辰夫監督作品
出演:大木実、藤山寛美、山田百合子、浪花千栄子、伴淳三郎、曽我廼家明蝶、環三千世、葵京子、曽我廼家五郎八、島かおり、遠藤辰雄、青山宏、高野真二、名和宏、五味勝雄、水島道太郎、天王寺虎之助、中田耕二、高山裕子、園佳也子、松井康子、岡田御歳
出演:大木実、藤山寛美、山田百合子、浪花千栄子、伴淳三郎、曽我廼家明蝶、環三千世、葵京子、曽我廼家五郎八、島かおり、遠藤辰雄、青山宏、高野真二、名和宏、五味勝雄、水島道太郎、天王寺虎之助、中田耕二、高山裕子、園佳也子、松井康子、岡田御歳