山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

小泉首相の最後っぺ

2006-08-15 13:55:42 | 独り言
小泉さんが終戦記念日の今日、靖国に参拝した。公約を果たしたのだとのたまう。

ではなぜ今まで、小手先のごまかしを続けて公約を果たさなかったのか?
今更と言いたい。任期あと1ヶ月の小泉さんの放った最後っぺ。まき散らした悪臭はきつすぎる。次の阿部さんも頭が痛かろう。もっとも阿部さんとて靖国問題では完全に腰が引けてしまっていて偉そうなことは言えまい。

私は、公人としての靖国参拝に反対である。政教分離に反する。そもそも合祀そのものに反対である。A級戦犯は東京裁判で裁かれる前に、残された日本人自らの手によって処刑すべきだったのではないか?

私の父は、一兵士として満州で多くの罪なき人たちを殺したと言う。戦争が敵味方双方にとって悲惨であり無意味であり人格を変えてしまうことを小さかった私に良く話してくれた。父の兄は、ビルマ(ミャンマ-)で戦死した。祖母は最愛の息子を亡くした悲しみや息子の無念さを死ぬまで語り続けて聞かせてくれた。

祖父母や母、田舎の人たちは戦争中の食糧不足の中、葛の根まで掘り起こして飢えをしのいだそうである。A級戦犯たちは、そんな状況の中でも優雅にワインを飲みブランデ-グラスを傾けながら飽食をむさぼっていた筈である。
食い物の恨みは根が深いぞ!

侵略戦争のために若者達の夢を奪い、家族を引き裂いて戦場に送り人殺しをさせた。銃弾に倒れた多くの戦士達の父や母はどれほど悲嘆にくれたことだろうか?
おびただしい数の戦士達や銃後の人たちを殺したのは敵の銃弾や爆弾ではない。
軍閥政治家であるA級戦犯たちの思想、政策、命令によって殺されたのである。
最愛の人を奪われた人たちの恨みは根が深いぞ!

だからA級戦犯たちは、東京裁判で裁かれる前に、最愛の息子や娘達を奪われた日本人自らの手によって処刑すべきではなかったのか?私の父の心の叫びである。

彼の地の戦場で散った若い戦士たちは、穏やかなふるさとの情景を、やさしい母の温もりを、母の手料理を、愛する恋人を、果たせなかった夢を想いながら無念の死を遂げたに違いない。A級戦犯たちの大罪は償いきれない。

地球上の全ての人たちが、もう二度とこんな想いをすることがないように、人間が人間としての尊厳ある生き方が出来るように、もう二度と戦争はあってはならない。人間の命、人間の尊厳は、政治家や軍人の薄っぺらな政策とは比較にならないほどに重いのだから。






コメント
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