山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

迎え火

2007-08-14 00:02:29 | 独り言
我が家のお盆は、ちょっとだけ田舎の風習に従ってやっています。
私も妻のふる里も、8月13日には迎え火を焚きながら、お墓にご先祖様を迎えに行って家に連れて帰ります。そして8月15日には送り火を焚きながら、ご先祖様をお墓まで送って行くのです。

ご先祖様が家に居る3日間は私たちと一緒に過ごす訳ですから、仏壇にも同じ食事を供えて振る舞う訳ですね。

今年も息子と一緒に玄関で迎え火を焚きました。父と母の想い出を話しながら迎えました。田舎では松の根を迎え火に使います。ヤニをたくさん含んでいるので少量でも長い時間燃え続けるのですが、ス-パ-で手に入るものはアッと言う間に燃えちゃって風情も何もありません。



私は毎月、仕事がてら田舎に帰りお墓参りをしています。
墓石には父と母への感謝を込めて『落葉帰根』の文字を刻んでいます。大きく繁った葉も、秋になれば地に落ちて根に帰り、次の世代を育む糧になる。人間も同じなんだと思います。

私たちは今、この世に生を受けて生きています。でも、いま私たちが生きていることそのものが奇跡なのだと思っています。私たちの先祖の誰か一人でも、次の世代を作る前に死んでいたら?そう、私たちはこの世に生を受けることはありませんでした。ずっとずっと繋がってきたということ、これこそ奇跡なのだと思います。

血の繋がりという奇跡。親と子と言う、世界で一番シンプルで、世界で一番強い繋がり。お墓参りの度に、こんなことに想いを馳せながら父と母に感謝して掌を合わせています。お父さん、お母さん、私はこれからも家族を大切にしていきますからね。





コメント (6)
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