山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

ちょっとサプライズ

2008-05-11 23:54:17 | 川飯.B級グルメ
サプライズって、突然やってくるものなんですね。
突然だからこそ、サプライズなんだよね。

これは古い友からの嬉しいうれしいサプライズです。
搾りたての『澱酒』が冷えひえのまま届きました。嬉しいなあ!



ちょうど昼時でした。
当然呑むでしょ、これが呑まずにいられますかって。
こんなお酒を頂いて、お預けなんてヤだもんね~。

仕事の手を休めて、さっそくカミさんと頂きました。
さぁさ一杯、あぁどもども。まぁお前もいっぱい、あぁこりゃこりゃ。

グビッ、グビッ! くぅ~浸みるぅ。
豊かな香りが鼻腔に広がり、脳みそにまで行きわたり余韻を残す。
爽やかな味は喉を潤し、体の隅々にまで染みわたり神経を弛緩させる。
『澱酒』って、こんなにスッキリしてたんだっけ~とカミさん。

お酒が美味しいと酒肴はこれで充分です。
ほどなく心地よい眠りに落ちてしまいました。

夢を見ました。
学生時代、雑然としたサ-クルの部室は我らの大切な居場所でした。
授業のある日もない日も部室にたむろし、語り合ったものでした。
哲学をやる、少し狂った、個性の強いヤツらの集まりでした。
オイラは4年間を下駄で通し、カビの生えそうなドテラが彼の制服でした。
一年後輩の彼は、穏やかな風貌に似ず論客で一目置かれる男でした。
なんでも出来そうで、それでいて寂しさや不安や空しさや希望が混在していた季節でした。

あれから30余年の時を越えて、この『澱酒』は、彼と過ごした一番いい季節を
夢の中で蘇らせてくれました。
いま私も彼も、望んだ仕事を持ち、家族を持って、今また一番いい季節を生きています。



2時間ほどの眠りから醒めると、、、、
息子が訪ねて来ていました。
息子は小学生の頃から『母の日』と『父の日』のプレゼントを欠かしたことがありません。



私は母に、こんなプレゼントをしたことがあっただろうか?
ただカミさんが用意してくれたものを届けるばかりであったような気がします。

時間の許す限り足繁くふる里に帰り、母と一緒に食事をしながら昔話をしたものでした。
でも、それとはまったく別物で、プレゼントを贈られるのは殊更嬉しいものなんですね。
もらう立場になって初めて分かるもの。
もっと心をこめたプレゼントをしておけば良かったと今更ながらに思うのです。

ふたつのサプライズ。
ちょっと感動したひとときに感謝です。アリガトネ!



コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする